=関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会=
◎ 犠牲者追悼大会アピール
1923年の関東大震災時における朝鮮人・中国人の虐殺責任をただす国会質問が、何人かの国会議員によって、国民を代表してこれまで行われてきました。
しかし、虐殺101年をむかえる今日、日本政府はなお虐殺の歴史を認めず、隠蔽する答弁を繰り返しています。
犠牲者の尊厳を否定したこうした日本政府の歴史に対する姿勢は、大変恥ずかしいものであり、許し難いものです。
群馬の森に建つ「記憶反省そして友好」の追悼碑を2024年1月29日に撤去・破壊した群馬県の暴挙も許し難いものです。
それに抗する闘いを、本日私たちはここに学びました。
「日本政府が認めていない強制連行という言葉を使った追悼式は政治的集会であり、政治的行事をしないというルールに反する」
という群馬県の主張、および
「碑自体や、碑の精神を否定するものではない。過去の歴史を修正する意図はない。」
とする群馬県知事の言は、まったく両立するものではありません。
また、「関東大震災時朝鮮人犠牲者追悼式典」に寄せる追悼の辞を拒絶し続ける小池都知事は、都知事選候補者に追悼文を送付するか否かを問う私たちのアンケートにおいて、
「震災による極度の混乱下での事情で犠牲となった方も含め、全ての方々に対し慰霊する気持ちを表します」
と回答していますが、これは歴代の東京都知事が、朝鮮人犠牲者に追悼の意を表し、虐殺の事実と正面からむきあい、同じ過ちを絶対に繰り返させないと呼びかけてきた、これまでの行政責任の否定にあたるものです。
東京都人権尊重条例に基づき、2回にわたってヘイト認定をされている団体である「そよ風」に、東京都は今年も会場を貸し出しています。
ヘイト集会の開催を保証・保護する小池都知事においても、追悼碑を撤去・破壊した群馬県知事においても、犠牲者への謝罪ができないまま、人権を無視したこうした権力の暴走を、わたしたちはけっして許すことができません。
南海トラフ大地震への備えをよびかける日本政府は、かつて政府自らがデマを発信して朝鮮人・中国人虐殺を煽動していった歴史とまず向き合ってください。100年前の虐殺について国会質問に正面から応答し、いのちと人権を守る責務をしっかり果たしてください。
歴史とむきあうことなしに、どのように信頼と外交を築いていくことができましょうか。
私たちは、国家の責任を問いつづけていきます。そして再発を許さない共生社会を、共に作っていきましょう!
2024年8月31日
関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会参加者一同
※ 集会チラシ
https://blog.goo.ne.jp/people_03/e/90abc02900120bb4b7bc2082c6fa2ee4
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