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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

歴史修正主義者の新流言?「墨塗り教科書は伝説だった」

2020年11月01日 | こども危機
 ◆ <ご用心!>「墨塗教科書は眉唾もの」の新流言が登場し、拡散も!
   皆さま     高嶋伸欣です


 今朝30日の『世界日報』1面コラムに、新たな流言が登場しています(添付参照(略))。
 一文芸評論家の自分にはその「記憶が全くない」という体験談を唯一の根拠にして,次のように言っています。
 「墨塗り教科書のエピソードはあったかもしれないとしても、伝説として今日流布されているほどではなかったというのが真相ではあるまいか」
 「『戦前の時代への反発を物語る話として有効』と考える人々が影響力を行使したため、検証が全くなされないまま安易に伝えられてきた」”伝説”だろうと。
 まるで邪推です。

 第一、根拠にされた文芸評論家の体験談は、当時15歳の時のものとあります。「墨塗り」の対象になった教科書は当時6年間の義務教育だった国民学校の生徒用のもので、13歳までだったはずです。彼にその体験がないのは当たり前のことです。
 コラムの結びは「墨塗り教科書に限らない。事実に基づいた検証が今後も求められる」です。このコラム自身が検証の必要性を立証している、まるでブラックユーモアです。
 しかし笑ってはいられません。「墨塗り教科書」でWEB検索をしたところ、早くもこのコラムがアップされていました。
 流言に飛びついて拡散させる無責任な輩が跋扈しているWEB社会!その拡散が進んで、「墨塗り教科書」を展示している各地の郷土資料館などを攻撃する根拠にされないか、心配です。
 こうした芽を早めに摘むよう、それぞれに「真実はこれ!」と拡散されるよう、皆さんに呼びかけます。ただし悪用しかねない側への情報提供にならないようご用心下さい。
 *ところで「墨塗り教科書」の全体像を正確にまとめた文献(論文、書籍など)どなたか紹介をお願いいたします。記憶にはあるのですが検索しきれないでいます。     転送・拡散は自由です
 *「墨塗り」はGHQの命令で実施された?

 *いや、GHQの命令の前に、当時の文部省の判断で45年9月20日付指示をもって詳しく指定し、実行させたのだ
 *だから明白な軍国主義の部分には塗らせたが、教育勅語関連や皇国史観の部分など巧妙に外してあったのだ
 *そうした不徹底ぶりもあって、GHQ国史・地理・修身の国民科3科目授業停止と教科書回収を指示されたのだ等、様々な説が散見されます。
 *この機会に全貌を確認したいと思ったのですが、我が家の平凡社『世界大百科事典』(1985年版)には、「墨塗り教科書」の項目どころからその語さえ、総索引で見てもありませんでした。
 *中学高校の歴史教科書の多くに載っている話題ですので、改めて全貌を整理して頂ければ幸いです。
   以上 取り急ぎご参考までに    転送・拡散は自由です

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