<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」。の渡部です。
新年度。
東京都の教育現場の話を一つ紹介します。
今年度から都教委は、「主任教諭」制度を導入しました。
1970年代に「主任制度」と「主任手当」が出来る時、それは職場の民主化破壊、教育の国家統制、に道を開くとして、全国的な大きな反対運動が起きました。
それ以来、全国各地では、「主任制度」を形骸化させるために「主任手当拠出」運動などが行われ、この拠出金を、千葉高教組などでは授業料の支払いが困難な生徒のための「就学援助金」などにあてました。(現在も続いています。)
東京ではその資金で様々な事業を行ってきたようです。
こうして、「主任制度」を形骸化しようとしてきたのです。
(日教組中央が1995年、文部省との「五項目合意」で、主任制反対闘争の旗を降ろしたにもかかわらず、都道府県教組単位では闘いが堅持されてきました)
しかし、東京都では、さらなる教育統制のために、今年度から「主任教諭」という制度を導入、「教諭」と「主任教諭」では別々の給与体系にし、「主任教諭」にならなければ給与は上がらない仕組みを導入しました。
そして、その「主任教諭」を選考するために、昨年度誰でも受かるような選考試験が行われました。
「主任手当」はなくなり、「主任手当拠出」も出来なくなりました。
そして、「主任」は原則として「主任教諭」が当たるとなりました。
しかし、導入初年度で必ずしも「主任」に「主任教諭」がうまく配置できるわけではありません。
そこで都教委は、「主任」に「教諭」をあてることも出来るという例外措置を設けました。まさにご都合主義です。
ある小学校でのことです。
「主任教諭」のテストを受けなかったベテラン「教諭」に、校長が、申し訳なさそうに、
「主任手当ては廃止され、さらに給与は減ってしまうところ、悪いのですが、主任をやってもらえないでしょうか。」
「主任教諭のように給料は上がらず、申し訳ないが、学年主任をお願いします」と言ってきたとのことです。
その先生は断り切れなかったようです。
新年度になり、新しい学校体制ができ、学校便りに職員の紹介が載りました。
しかし、教員の役職は、「校長」、「副校長」、「主幹」以外はすべて「教諭」となっていたとのことです。
その学校では、「主任教諭」に10名近く合格しています。
にもかかわらず校長は、それらの「主任教諭」もあえて「教諭」としたのです。
方や、「主任教諭」が「主任」にならず、
方や、「教諭」が「主任」になる。
これでは、「保護から見れば道理に合わない。保護者に説明はつかないだろう」、「校長は保護者の混乱を避けたのであろう。」とのことでした。
そして、その先生は言っています。
「私のような五十代の者が主任教諭にならないでいることも、少しは意味があるのかもしれない。」
東京都の教育現場は、今まさに、様々なレジスタンスの時代に入っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『愛国心のおしつけ、
「日の丸・君が代」強制、
教育の格差、NO!
今こそ声をあげよう!
教育を子どもたちのために4・25集会』
<日 時> 2009年4月25日(土) 13:30開場、14:00開会
<場 所> 九段会館(地下鉄東西線・半蔵門線・新宿線の
九段下駅A4出口徒歩1分)
電話03-3261-5521
<内 容> ・オープニング(和太鼓)
・特別講演(「教育と自由」・益川敏英さん)
・パネルデスカッション
(コーデネーター・小森陽一さん)
(パネリスト・木附千晶さん、藤田英典さん、木田由紀さん)
<資料代>800円(高校生以下は無料)
*********************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
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新年度。
東京都の教育現場の話を一つ紹介します。
今年度から都教委は、「主任教諭」制度を導入しました。
1970年代に「主任制度」と「主任手当」が出来る時、それは職場の民主化破壊、教育の国家統制、に道を開くとして、全国的な大きな反対運動が起きました。
それ以来、全国各地では、「主任制度」を形骸化させるために「主任手当拠出」運動などが行われ、この拠出金を、千葉高教組などでは授業料の支払いが困難な生徒のための「就学援助金」などにあてました。(現在も続いています。)
東京ではその資金で様々な事業を行ってきたようです。
こうして、「主任制度」を形骸化しようとしてきたのです。
(日教組中央が1995年、文部省との「五項目合意」で、主任制反対闘争の旗を降ろしたにもかかわらず、都道府県教組単位では闘いが堅持されてきました)
しかし、東京都では、さらなる教育統制のために、今年度から「主任教諭」という制度を導入、「教諭」と「主任教諭」では別々の給与体系にし、「主任教諭」にならなければ給与は上がらない仕組みを導入しました。
そして、その「主任教諭」を選考するために、昨年度誰でも受かるような選考試験が行われました。
「主任手当」はなくなり、「主任手当拠出」も出来なくなりました。
そして、「主任」は原則として「主任教諭」が当たるとなりました。
しかし、導入初年度で必ずしも「主任」に「主任教諭」がうまく配置できるわけではありません。
そこで都教委は、「主任」に「教諭」をあてることも出来るという例外措置を設けました。まさにご都合主義です。
ある小学校でのことです。
「主任教諭」のテストを受けなかったベテラン「教諭」に、校長が、申し訳なさそうに、
「主任手当ては廃止され、さらに給与は減ってしまうところ、悪いのですが、主任をやってもらえないでしょうか。」
「主任教諭のように給料は上がらず、申し訳ないが、学年主任をお願いします」と言ってきたとのことです。
その先生は断り切れなかったようです。
新年度になり、新しい学校体制ができ、学校便りに職員の紹介が載りました。
しかし、教員の役職は、「校長」、「副校長」、「主幹」以外はすべて「教諭」となっていたとのことです。
その学校では、「主任教諭」に10名近く合格しています。
にもかかわらず校長は、それらの「主任教諭」もあえて「教諭」としたのです。
方や、「主任教諭」が「主任」にならず、
方や、「教諭」が「主任」になる。
これでは、「保護から見れば道理に合わない。保護者に説明はつかないだろう」、「校長は保護者の混乱を避けたのであろう。」とのことでした。
そして、その先生は言っています。
「私のような五十代の者が主任教諭にならないでいることも、少しは意味があるのかもしれない。」
東京都の教育現場は、今まさに、様々なレジスタンスの時代に入っています。
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『愛国心のおしつけ、
「日の丸・君が代」強制、
教育の格差、NO!
今こそ声をあげよう!
教育を子どもたちのために4・25集会』
<日 時> 2009年4月25日(土) 13:30開場、14:00開会
<場 所> 九段会館(地下鉄東西線・半蔵門線・新宿線の
九段下駅A4出口徒歩1分)
電話03-3261-5521
<内 容> ・オープニング(和太鼓)
・特別講演(「教育と自由」・益川敏英さん)
・パネルデスカッション
(コーデネーター・小森陽一さん)
(パネリスト・木附千晶さん、藤田英典さん、木田由紀さん)
<資料代>800円(高校生以下は無料)
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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