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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

4次訴訟3.4口頭弁論報告

2016年03月19日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ※ 次回第10回口頭弁論5月6日(金)16時 東京地裁527号法廷
  《東京「君が代」裁判原告団ニュースから》
 ◆ 3月4日、「君が代」裁判第四次訴訟第9回口頭弁論終わる


 今回も法廷一杯の傍聴支援をありがとうございます。今回の原告Kさんの意見陳述は、迫力に満ちたものでした。
 Kさんは、10・23通達が出された最初の卒業式では直前まで悩んだ末に、起立するとの結論を出します。「私は強い人間だから我慢して立つことぐらいできる。こんな通達には絶対に屈しない」と。それでも「君が代」斉唱の間はこぼれる涙をどうすることもできずに、その後このことに触れると、発作のように涙がとどめなく溢れ喋れなくなる状態になったと言います。
 異動した学校で、初めての不起立を2013年3月の卒業式でしました。

 次いで立ったS弁護士は、今から半世紀前の1968年10月のメキシコオリンピックで、チェコスロバキアの女子体操選手チャスラフスカが同点1位だったソ連国歌演奏時にソ連国旗に対して顔を背け、批判の気持ちを表して世界に感銘を与えた例を引用し、「国旗・国歌に敬意を表しないのは周囲から批判を受ける行動である」と主張する都教委を痛烈に批判しました。
 そして2003年10月23日以来、都立学校の多くの教職員たちが葛藤し悩み苦しんできたことに言及し、「それでもなお起立斉唱命令には従えないという思いに教職員たちは駆られます。それは、価値多元性こそが教育の本質的要請であると思うからです。起立斉唱しなければならないという特定の価値観を生徒たちに教え込んではならないという教職員としての職責意識があるからです」と格調高く結びました。
   (四次訴訟原告永井みどり)

『東京「君が代」裁判原告団ニュース 19号』(2016.3.19発行)

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