<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
本日(6月24日)、東京地裁で、「再雇用拒否撤回第2次訴訟」の第3回口頭弁論(2人)がありました。原告は25名です。
前回(第2回、3月15日)の口頭弁論について私は次のようなことを書きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「渡辺裁判長の訴訟指揮と、原告3人の意見陳述の際の態度に、傍聴席から抗議の声が一斉に上がりました。
『ヤジと怒号にあふれた裁判』となりました。
特にひどかったのは、3人の意見陳述の際の態度で、その間、まともに意見陳述者の方に顔を向けず、絶えず書類をめくっており、余りのひどさに傍聴席から、『書類をめくるのをやめろ!しっかり口頭弁論を聞け!』という声が何度も上がりました。
そうすると、『私はちゃんと聞いています』と言っては、また、書類をめくりはじる。その音がまたうるさい。
ついには、陳述者が『裁判長!』と呼びかけると、『はい!』と返事しましたが、また書類をめくり始めるという具合。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しかし、今回は前回のヤジと怒号による抗議が効いたせいか、渡辺裁判長はおとなしくしていました。
新しく代わった女性の書記官は前回のことを聞いていたらしく、真剣に原告2名の口頭弁論を聞いていました。
やはり、おかしなことに対しては、裁判官であろうと、誰であろうと、私たちは断固声を上げるべきだと思いました。
そうでなければ何も変わらないでしょう。
(裁判官によく思われるために、黙っている、静かにしている、などというのは間違っています)
口頭弁論に立った原告のGさんは、1976年以来2007年3月の退職までの31年間、都立高校定時制だけに勤務してきました。
その間勤務した4校は、すべて統廃合されたそうです。
Gさんは定時制高校での教育実践とこの間の生徒達の就職難にみられる社会の変化を紹介し、次のように述べました。
「ワーキングプアなど新しい貧困層が増大し、若者たちが生きづらい社会をつくりだした国家に、若者たちが自然に『愛国心』を持てるはずがありません。
一方では若者が愛着を感じられる社会を壊し、他方では『愛国心』を強制的に注入する。
この10年余りの『日の丸・君が代』の学校への強制は、まさにこうした目的に沿ったものだと思います。」
また、2006年9月21日の難波判決後、最初の卒業式に臨んだ時のことを次のように述べました。
「教員生活最後の年、私は定年後の生活のためにも再雇用されることを希望しておりました。嘱託採用の面接を受け合格通知を頂き、赴任する学校も希望通り定時制に決まって学校との面接の日取りも決まっていました。
卒業式を前に、私は起立できないという思いも強くありました。
・・クラスの生徒二人と隣のクラスの一人から電話で明日の式を欠席すると連絡がありました。
三人とも中学時代に不登校を経験したまじめでおとなしい生徒達で、いずれも直接理由は言いませんでしたが、普段の彼らの言動から、卒業式でみんな起立している時に起立しないのも嫌だし、担任にも迷惑をかけたくないという思いなのは明らかでした。
このように『10・23通達』は定時制では、少数の生徒を排除するという結果をもたらしました。
私は彼らを排除する側に立つことはできないと思いました。
更に、難波判決後の最初の卒業式で、都教委がどうであれ一裁判官が勇気をもって下した判決を、原告が尊重しないことはやはり道義的にも許されないという思いがつのったのです。
3月29日の教育委員会で私の戒告処分が決定し、その後発令通知と処分説明書・『再雇用職員選考の合格取り消』の書類を都教委の役人によって校長室で渡されました。
そこには『全体のお奉仕者たるにふさわしくない』とありましたが、私は生徒や学校のあり方を考えたからこそ、個人の不利益を『覚悟』しながら起立しないという選択をしたのです。」
長くなりましたので、もう一人(Tさん)の口頭弁論は次回に紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は、当面の「日・君」関係の裁判などの予定です。
6月30日(水) 第一回最高裁要請行動
12:40~14:10 最高裁南門 集合(地下鉄・永田町下車、5分)
7月1日(木) 義務制・安部さん 控訴審
16:00~ 東京高裁 825号
7月7日(水) 東京「君が代」裁判・三次訴訟(第一回口頭弁論)
11:00~(傍聴抽選有り 10:30には裁判所前に到着を)
7月12日(月) 近藤順一さん口頭弁論(東京地裁)
10:30~ 527号
7月15日(木) 義務制「日の丸・君が代」処分取り消し訴訟(原告10名)
13:10~ 東京地裁 606号
7月16日(金) 藤田裁判(上告) 最高裁判所要請行動
15:30~ 最高裁東門 集合
7月21日(火) 再発防止研修抗議・該当者(4名)支援行動
8:30 都教職員研修センター前(JR水道橋駅・都立工芸高校隣)
7月26日(月) 義務制・米山さん 第7回裁判
15:30~ 631号
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は<上告審対策チーム>の取り組みです。
<各界共同アピール> 6月2日までに62名から応諾の回答
<最高裁あて署名活動> 10万筆目標
<全国集会> 8月20日 全国原告団学習交流会
10月23日18:15~ 全国集会 (星陵会館)
<100万円カンパ活動>
=======================
『8・28都教委包囲行動』
(主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)
<8月28日(土)>
・14:00~新宿駅周辺での街頭宣伝と署名活動
・15:00~新宿繁華街デモ
・16:00~都庁第二庁舎前抗議行動(都庁は休みですがやります)
<8月30日(月)>
・15:00~都教委への要請行動(8月28日にも集約します)
(スローガン)
・10・23通達撤回! ・「君が代」処分撤回 ・裁判闘争に勝利しよう!
・分限免職を許すな! ・業績評価・成果主義反対!
・主幹・主任教諭制反対! ・石原は即刻辞任しろ!
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
本日(6月24日)、東京地裁で、「再雇用拒否撤回第2次訴訟」の第3回口頭弁論(2人)がありました。原告は25名です。
前回(第2回、3月15日)の口頭弁論について私は次のようなことを書きました。
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「渡辺裁判長の訴訟指揮と、原告3人の意見陳述の際の態度に、傍聴席から抗議の声が一斉に上がりました。
『ヤジと怒号にあふれた裁判』となりました。
特にひどかったのは、3人の意見陳述の際の態度で、その間、まともに意見陳述者の方に顔を向けず、絶えず書類をめくっており、余りのひどさに傍聴席から、『書類をめくるのをやめろ!しっかり口頭弁論を聞け!』という声が何度も上がりました。
そうすると、『私はちゃんと聞いています』と言っては、また、書類をめくりはじる。その音がまたうるさい。
ついには、陳述者が『裁判長!』と呼びかけると、『はい!』と返事しましたが、また書類をめくり始めるという具合。」
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しかし、今回は前回のヤジと怒号による抗議が効いたせいか、渡辺裁判長はおとなしくしていました。
新しく代わった女性の書記官は前回のことを聞いていたらしく、真剣に原告2名の口頭弁論を聞いていました。
やはり、おかしなことに対しては、裁判官であろうと、誰であろうと、私たちは断固声を上げるべきだと思いました。
そうでなければ何も変わらないでしょう。
(裁判官によく思われるために、黙っている、静かにしている、などというのは間違っています)
口頭弁論に立った原告のGさんは、1976年以来2007年3月の退職までの31年間、都立高校定時制だけに勤務してきました。
その間勤務した4校は、すべて統廃合されたそうです。
Gさんは定時制高校での教育実践とこの間の生徒達の就職難にみられる社会の変化を紹介し、次のように述べました。
「ワーキングプアなど新しい貧困層が増大し、若者たちが生きづらい社会をつくりだした国家に、若者たちが自然に『愛国心』を持てるはずがありません。
一方では若者が愛着を感じられる社会を壊し、他方では『愛国心』を強制的に注入する。
この10年余りの『日の丸・君が代』の学校への強制は、まさにこうした目的に沿ったものだと思います。」
また、2006年9月21日の難波判決後、最初の卒業式に臨んだ時のことを次のように述べました。
「教員生活最後の年、私は定年後の生活のためにも再雇用されることを希望しておりました。嘱託採用の面接を受け合格通知を頂き、赴任する学校も希望通り定時制に決まって学校との面接の日取りも決まっていました。
卒業式を前に、私は起立できないという思いも強くありました。
・・クラスの生徒二人と隣のクラスの一人から電話で明日の式を欠席すると連絡がありました。
三人とも中学時代に不登校を経験したまじめでおとなしい生徒達で、いずれも直接理由は言いませんでしたが、普段の彼らの言動から、卒業式でみんな起立している時に起立しないのも嫌だし、担任にも迷惑をかけたくないという思いなのは明らかでした。
このように『10・23通達』は定時制では、少数の生徒を排除するという結果をもたらしました。
私は彼らを排除する側に立つことはできないと思いました。
更に、難波判決後の最初の卒業式で、都教委がどうであれ一裁判官が勇気をもって下した判決を、原告が尊重しないことはやはり道義的にも許されないという思いがつのったのです。
3月29日の教育委員会で私の戒告処分が決定し、その後発令通知と処分説明書・『再雇用職員選考の合格取り消』の書類を都教委の役人によって校長室で渡されました。
そこには『全体のお奉仕者たるにふさわしくない』とありましたが、私は生徒や学校のあり方を考えたからこそ、個人の不利益を『覚悟』しながら起立しないという選択をしたのです。」
長くなりましたので、もう一人(Tさん)の口頭弁論は次回に紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は、当面の「日・君」関係の裁判などの予定です。
6月30日(水) 第一回最高裁要請行動
12:40~14:10 最高裁南門 集合(地下鉄・永田町下車、5分)
7月1日(木) 義務制・安部さん 控訴審
16:00~ 東京高裁 825号
7月7日(水) 東京「君が代」裁判・三次訴訟(第一回口頭弁論)
11:00~(傍聴抽選有り 10:30には裁判所前に到着を)
7月12日(月) 近藤順一さん口頭弁論(東京地裁)
10:30~ 527号
7月15日(木) 義務制「日の丸・君が代」処分取り消し訴訟(原告10名)
13:10~ 東京地裁 606号
7月16日(金) 藤田裁判(上告) 最高裁判所要請行動
15:30~ 最高裁東門 集合
7月21日(火) 再発防止研修抗議・該当者(4名)支援行動
8:30 都教職員研修センター前(JR水道橋駅・都立工芸高校隣)
7月26日(月) 義務制・米山さん 第7回裁判
15:30~ 631号
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以下は<上告審対策チーム>の取り組みです。
<各界共同アピール> 6月2日までに62名から応諾の回答
<最高裁あて署名活動> 10万筆目標
<全国集会> 8月20日 全国原告団学習交流会
10月23日18:15~ 全国集会 (星陵会館)
<100万円カンパ活動>
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『8・28都教委包囲行動』
(主催:都教委包囲首都圏ネットワーク)
<8月28日(土)>
・14:00~新宿駅周辺での街頭宣伝と署名活動
・15:00~新宿繁華街デモ
・16:00~都庁第二庁舎前抗議行動(都庁は休みですがやります)
<8月30日(月)>
・15:00~都教委への要請行動(8月28日にも集約します)
(スローガン)
・10・23通達撤回! ・「君が代」処分撤回 ・裁判闘争に勝利しよう!
・分限免職を許すな! ・業績評価・成果主義反対!
・主幹・主任教諭制反対! ・石原は即刻辞任しろ!
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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