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2005年1月6日(木曜日) 思想家
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ふにょいとは言うが、ふじょいとは言わないだろう。不如帰を、ふじょきと言った人がいたから、ふじょきとは何だようと笑った。ふにょきと言うんだと。
どうも気になったので帰って「広辞苑」、第三版を引いた。出ていないかと思ったらあったー。ふじょきと。ショックだった。テッペンカケタカだ。
前に高校の国語の先生は、へいふくをひらふくと言って頑として譲らなかった。辞書が間違っていると。立派なものである。こちとらはそんな自信がないから辞書の権威にすがるのみである。情けない。
ある学者は夜、寝しなに辞書を読んで、一、二の間違いを発見するとか言っていた。凄いものだ。
刑務所で辞書一冊暗記してしまった奴がいるという。字のことはその人に聞かないと機嫌を損ねるとあった。
そういえば、大杉栄は入るたびに一ヶ国語マスターしたという。ほんとかしら。東大卒より東京拘置所、すなわち東拘大卒の方が優秀かもしれぬ。
かって朝鮮が植民地であったころ、彼らは六才にして思想家だと書いている人がいた。
人は厳しい状況に立たされて初めて、世の中や人間について学ぶということであろう。
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2005年1月5日(水曜日) 「ころび公妨」
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鈴木邦男氏の「公安警察の手口」(ちくま新書)を読み始めた。
面白い。鈴木氏は「すでに右翼運動の第一線からは引退したので、普通の一般市民だと自分では考えている」という。
しかし公安にとっては、一生「お客さん」、「飯の種」である。死ぬまで監視対象者である。
前に沢木耕太郎氏の本にあった。たしか現天皇の結婚パレードで、馬車の後部まで突っ込んで行き逮捕された高校生がいた。彼は沢木氏によるとずっと公安に追いかけられているという。
就職したらそこに現れる。「あいつはあの時の・・・」とチクルのである。それで職場を追われるという。その後どうなったのであろうか。私と多分同年齢だからもうリタイアしているであろうか。
鈴木氏は「ころび公妨」を、公安の伝家の宝刀と言っている。千葉の金髪先生の事件は、「ころび校長」であったが。
家宅捜索で令状を読んでいたら、公安がひったくり破れた。それで鈴木氏は23日勾留された。私の場合は、読んでいたら「破ったら逮捕するぞ」とがなった。
「もっと優しく話できないのか」とその男に言ったら、「署に来たらこんなもんじゃすまねえぞ」と凄んだ。
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2005年1月4日(火曜日) ハレー彗星
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老いというのは苛酷なものだ。
歯ががたがたになってくる。人口の歯で補ったら味が違ってしまう。うまくない。目がしょぼついてくる。辞書を引くのに時間がかかって困る。本を読んでも根気が続かない。腰も痛くなってきた。
昔、有吉佐和子氏が何故人生逆にならないのかと妙なことを言っていた。
若い時に健康とか希望とか夢とかいっぱい詰まっていて年とると何にもない、それどころか悪いことばっか押し寄せてくると。
いいことも見つけよう。そうでもないと。老いると心が段々平になってくる。
車を平に走らせるのと同じだ。一定の速度で、加速も減速もしない。若い時はアクセルとブレーキの踏みっ放し。危なくてしょうがない。首がガクン、ガクンとなる。平に走れば、走っている感覚さえなくなってくる。
地球と同じだ。一秒間に宇宙空間、何十万キロか何万キロかすっ飛んでいる。それを感じさせないのだからたいしたものだ。
大きな隕石がぶつかってこないだけでも幸せだ。昔、何という映画か、ハレー彗星が地球の空気を掻っ攫っていくというのがあった。貧乏人は必死で自転車のチューブを口に当てていた。
2005年1月6日(木曜日) 思想家
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ふにょいとは言うが、ふじょいとは言わないだろう。不如帰を、ふじょきと言った人がいたから、ふじょきとは何だようと笑った。ふにょきと言うんだと。
どうも気になったので帰って「広辞苑」、第三版を引いた。出ていないかと思ったらあったー。ふじょきと。ショックだった。テッペンカケタカだ。
前に高校の国語の先生は、へいふくをひらふくと言って頑として譲らなかった。辞書が間違っていると。立派なものである。こちとらはそんな自信がないから辞書の権威にすがるのみである。情けない。
ある学者は夜、寝しなに辞書を読んで、一、二の間違いを発見するとか言っていた。凄いものだ。
刑務所で辞書一冊暗記してしまった奴がいるという。字のことはその人に聞かないと機嫌を損ねるとあった。
そういえば、大杉栄は入るたびに一ヶ国語マスターしたという。ほんとかしら。東大卒より東京拘置所、すなわち東拘大卒の方が優秀かもしれぬ。
かって朝鮮が植民地であったころ、彼らは六才にして思想家だと書いている人がいた。
人は厳しい状況に立たされて初めて、世の中や人間について学ぶということであろう。
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2005年1月5日(水曜日) 「ころび公妨」
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鈴木邦男氏の「公安警察の手口」(ちくま新書)を読み始めた。
面白い。鈴木氏は「すでに右翼運動の第一線からは引退したので、普通の一般市民だと自分では考えている」という。
しかし公安にとっては、一生「お客さん」、「飯の種」である。死ぬまで監視対象者である。
前に沢木耕太郎氏の本にあった。たしか現天皇の結婚パレードで、馬車の後部まで突っ込んで行き逮捕された高校生がいた。彼は沢木氏によるとずっと公安に追いかけられているという。
就職したらそこに現れる。「あいつはあの時の・・・」とチクルのである。それで職場を追われるという。その後どうなったのであろうか。私と多分同年齢だからもうリタイアしているであろうか。
鈴木氏は「ころび公妨」を、公安の伝家の宝刀と言っている。千葉の金髪先生の事件は、「ころび校長」であったが。
家宅捜索で令状を読んでいたら、公安がひったくり破れた。それで鈴木氏は23日勾留された。私の場合は、読んでいたら「破ったら逮捕するぞ」とがなった。
「もっと優しく話できないのか」とその男に言ったら、「署に来たらこんなもんじゃすまねえぞ」と凄んだ。
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2005年1月4日(火曜日) ハレー彗星
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老いというのは苛酷なものだ。
歯ががたがたになってくる。人口の歯で補ったら味が違ってしまう。うまくない。目がしょぼついてくる。辞書を引くのに時間がかかって困る。本を読んでも根気が続かない。腰も痛くなってきた。
昔、有吉佐和子氏が何故人生逆にならないのかと妙なことを言っていた。
若い時に健康とか希望とか夢とかいっぱい詰まっていて年とると何にもない、それどころか悪いことばっか押し寄せてくると。
いいことも見つけよう。そうでもないと。老いると心が段々平になってくる。
車を平に走らせるのと同じだ。一定の速度で、加速も減速もしない。若い時はアクセルとブレーキの踏みっ放し。危なくてしょうがない。首がガクン、ガクンとなる。平に走れば、走っている感覚さえなくなってくる。
地球と同じだ。一秒間に宇宙空間、何十万キロか何万キロかすっ飛んでいる。それを感じさせないのだからたいしたものだ。
大きな隕石がぶつかってこないだけでも幸せだ。昔、何という映画か、ハレー彗星が地球の空気を掻っ攫っていくというのがあった。貧乏人は必死で自転車のチューブを口に当てていた。
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