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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ヘイトスピーチは許さない(上)

2014年08月20日 | 平和憲法
 ◆ シンポジウム 差別助長する社会の空気
 「のりこえねっと」(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク)が結成されて1年近く、活動の発展をめざしたシンポジウムが去る6月11日、東京・駿河台の明治大学の教室で開かれ、会場は立見の参加者であふれた。
 司会は共同代表の辛淑玉さん。2013年度の活動報告、シンポジウムでは、まず「私たちのとりくみ」(友好団体の活動報告)として、C.R.A.C、男組、女組、差別反対東京アクションからそれぞれヘイトスピーチに対するカウンターデモ(抗議活動)の力のこもった報告があった。
 「のりこえねっと」は、昨今、激しくなっているヘイトスピーチ(憎悪煽動表現)とレイシズム(人種差別)に対抗するために市民の手で結成された。この間、「朝鮮人殺せ」と叫ぶデモや差別した掲示物などは2013年だけで、全国で確認されたものが360件を超えている。
 差別行動を撲滅するために、学習会の開催、カウンターデモ、国連へのアプローチ、さらに「のりこえねっとTV」の開設など次から次へと行動している。
 新大久保では「差別らくがき消し隊」を作って80名が参加して差別書き込みを雨の中、消して回った。一つ一つ地道な行動を積み上げながら差別に対して人間としての尊厳を保ち続けている。
 その1年間の活動をふり返り、今後も長く差別をなくしていく意志表示をし、真剣に対峙していくために今回のシンポジウムは開かれた。
 ◆ 基本的人権を尊ぶ 国連が勧告、法的規制求める
 「ヘイトスピーチってなに?レイシズムってどんなこと?」シンポジウムには、石坂啓さん(まんが家)、寺脇研さん(元文部省官僚)、八木啓代さん(ジャーナリスト)がパネリストとして参加。
 安倍政権のもとで軍国主義化していく日本の危うさが、ますます差別を助長する社会の空気をかもしだしていることに批判が集中した。
 社会にある差別を乗り越えていこう、そのために基本的人権を尊び、人間として生きていく意志を強く持ちながら手をつなごうという連帯感を求める心が会場にはあふれ出ていた。
 国連の人権委員会は、日本軍慰安婦問題、ヘイトスピーチ禁止などの人権の改善を求める勧告を出した。これは最終見解で、法規制も視野に入れている。
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『週刊新社会』(2014/8/5)

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