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渡辺厚子教諭の停職出勤闘争で報告会

2009年07月25日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 渡辺厚子教諭の停職出勤闘争で報告会
   ~身を晒すことで、対話広まる

永野厚男(教育ライター)

 2002年4月の都立大泉養護学校の入学式で、"君が代"強制に抗し、ブラウスの右胸に「赤丸に斜線」のマークを付け出席し、上着着用の校長の職務命令違反を理由に戒告処分されたのを皮切りに、都教育委員会を相手に裁判闘争を続けている、渡辺厚子・都立北特別支援学校教諭と「『良心・表現の自由を!』声をあげる市民の会」が7月17日、都内で報告集会を開き、約100人が出席した。
 初めに、今春の卒業式での不起立に対する停職3か月処分(6月末日まで)の間の、校門出勤闘争のビデオが上映された。
 支援者は、「2年前の停職1か月処分時は、校長らが『ビデオを撮るな』と言ってきたり、ビラを受け取らない教員も少なくなかった。しかし今回は、保護者や教員、近隣校の生徒らのビラの受け取りは良く(肢体不自由児校なので、渡辺さんの勤務校の生徒は通学バスから手を振ってくれる)、「頑張って」とカンパをくれるタクシー運転手も出た。これは、渡辺さんが学校で人間関係を培ってきたことと、自分が身を晒(さら)すこととで、対話が始まり、広まったと言える」と語った。
 また、渡辺さんの属する独立教組・アイム’89の福田委員長は、「組合は一枚岩ではなく、組合員にはブレがある。職場では『君が代の議論はもうしなくていいんじゃないか』という空気も出てきている。だが、渡辺さんのようにブレがない人が必要だ。校門闘争に参加し、覚醒させられる思いになった」と述べた。
 渡辺さんは、「自転車を蹴飛ばしていく通行人や、『生徒や親に迷惑をかけている』と言ってくる保護者もいた。しかし、生徒の状況の相談をしてくる教員や、(駅頭情宣では)私のアピールに耳を傾け、『ビラを下さい』と言ってくる高校生や大学生が出てきた。今後も地域に根差し、一人一人が当事者だという思いで闘いを作っていく。また、都教委の大量処分下(今年の入学式までの被処分教員の総数は423人)、リピートする人はいても、新たな不起立者は出にくくなっている。新たな視点での転機を模索していきたい」と締め括り、大きな拍手を浴びた。

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1 コメント

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Unknown (島田 成夫)
2011-07-20 20:44:16
渡辺厚子さん支援します。10年前に退職したものですが、「だが、ひるまない。はじめた闘いは勝つまで闘い続ける」。自分には出来なかったことです。お体大切に活動してください。日本の教育の希望です。
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