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呉市育鵬社歴史教科書採択 調査資料の偽造明るみに

2016年02月20日 | こども危機
 2月18日付け『中国新聞』記事
 見出し 呉市の16年度中学校歴史教科書
      選定の評価表に誤記
      市教委 採択の影響調査へ


 この記事が書かれることになった背景には次のようなことがありました。
 2月10日 母親連絡会の5人が市教委に次の質問をしました。

 ◆ 「平成27年度呉市教科用図書調査・研究委員会 総合所見」についての質問
1.教育委員会の作成された資料では、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社に「黒瀬眞一郎、河本一郎、楮山ヒロ子、佐々木禎子、ヤン・レツル」とありますが、教科書のどこにありますか。
2.同資料には、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社に「石井十次、留岡幸助」とありますが、教科書のどこにありますか。
3.同資料には、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社に「オスカー・シンドラー」とありますが、教科書のどこにありますか。
 ● 呉市の16年度中学校歴史教科書
   選定の評価表に誤記
   市教委 採択の影響調査へ


 呉市教委は17日、2016年度の市立中の社会科教科書(歴史)の選定過程で、採択を判断する基礎となった評定票「総合所見」の記述のうち、数ヶ所に誤記があったと発表した。
 市教委は、採択結果を左右する誤りかは不明とし、ミスの全体数を含め精査している。
 市教委は昨年7月、育鵬社(東京)の『新編 新しい日本の歴史』を採択している。
 公文書公開請求で資料を入手した市民有志の指摘で分かった。

 請求した1人是恒高志さん(61)によると、「歴史上の人物に関する事例数と具体例」という細目で、総合所見に「佐々木禎子」「ヤン・レツル」といった人物を取り上げていると記載してあったが、実際は育鵬社を含む4社の教科書は取り上げていなかった。
 市教委によると、選定は昨年5~7月、8社の教科書を対象に実施。
 学識経験者たちでつくる選定委員会が、「興味・関心を高める工夫」「目標の示し方」など11調査項目を、校長・教諭たちで構成する教科書調査研究委員会に提示。各項目に細目がある。
 調査委は、項目毎に教科書を比較し、コメントした上で「特に優れている」から「配慮を要する」まで4段階で評価。
 両委員会の審議を経た最終資料を、選定委が総合所見として、教育長に答申した。
 市教委は、複数項目で誤記を確認。いずれも、パソコン入力や点検ミスといった人為的要因とみる。総合所見か最終資料か、いずれの段階の誤記かは確認中という。
 市教委は、誤記の全容を把握、採択への影響を調べ、教育委員会会議を開き、報告する。
 教科書は、4月入学の1年生に渡す予定で、採択に影響したと判断された場合、広島県教委や国と協議し、対応を決めたいとする。
 育鵬社は「新しい歴史教科書をつくる会」に協力していた扶桑社の子会社。
(小島正和、小笠原芳)

『中国新聞』(2016/2/18)

 ※文科省通知に違反の教科書採択手続:呉市教委(2016/2/13)
http://wind.ap.teacup.com/people/10432.html
 ※卒業式・入学式で「日の丸・君が代」を強制しないことを求める要請書(教科書ネット・ひろしま)(2016/2/11)
http://wind.ap.teacup.com/people/10427.html

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