《被処分者の会通信から》
◆ 五次訴訟原告団結成総会を開催
~3月31日の提訴に向けて、卒入学式事件と再処分事件の請求人が結集
2月27日(土)としま区民センターにおいて、東京「君が代」裁判・五次訴訟原告団結成総会が開催されました。
原告団は2014~17年の卒入学式処分事件の請求人と再処分事件の請求人によって構成され、これまでの抗告訴訟に「再処分問題」という新たな争点を加えて世に訴えていく闘いとなります。
総会は、①提訴方針、②提訴費用、③原告団体制、④今後の日程などを議案とし、決定されました。
①では、再処分事件の人事委員会審理について口頭公開審理(職員課長への証人尋問)の開催めどが立たないことから、これを打ち切って3月31日の地裁提訴に移行することを決め、
②では、提訴時に年間弁護費用とは別に提訴費用を徴収し提訴実費および弁護団費用に充てること、
③では、原告団をこの日の参加者10名に加え別途委任状提出者で結成することなどを確認しました(3月14日現在14名)。
また、①の議案審議に際して、弁護団から3名の先生方にご挨拶をいただき、以下のような決意を語っていただきました(超要約)。
○ 澤藤弁護士
「この訴訟が始まった17年前の尾山弁護団長の当時の年齢を上回るところまで来てしまった。この訴訟は憲法論的に大事な事件、四次までに踏み込めなかった部分に踏み込んで、どうしても違憲判決を取りたいという執念がある。「ひのきみ」は国家(state)そのものであり、公権力が人権、人格そのものを傷つける行為を容認するわけにはいかない。弁護士人生をかけて新たな決意で取り組みたい。」
○ 雪竹弁護士
「新人時代から関わったこの訴訟が続く中で、自分の子どもが通う都立学校の入学式に出て、あの緊張感の中で座り続けることの大変さを実感する機会があった。事実経過に関する主張部分が担当であるが、現場に与えた影響を裁判官にどう理解させるかが課題だ。決意をもって取り組んでいきたい。」
○ 平松弁護士
「2006年に弁護士になった直後に難波判決があり、その後、採用拒否二次訴訟での中西判決、一次での大橋判決と「裁判所に声が届いた」と思わせる判決があったが、最高裁には未だ届いていない。都教委という行政機関が教育現場の教育プログラムに直接介入して、物言わぬ教師、生徒をつくっているという悪しき流れを、裁判に勝つことによって断ち切りたい。がんばりましょう。」
ということで、17年余りにおよぶ長い闘いの延長線上に、あらたな五次訴訟がスタートします。
3月31日には、提訴後に裁判所で記者会見を行った後、午後から開催される「卒業式総括集会」(としま区民センター)で、提訴報告や決意表明を行う予定です。
集会への参加および今後の裁判への支援よろしくお願いいたします!
※新型コロナ感染拡大防止のため、提訴時の裁判所前行進は行いません。
『被処分者の会通信 第132号』(2020年3月18日)
◆ 五次訴訟原告団結成総会を開催
~3月31日の提訴に向けて、卒入学式事件と再処分事件の請求人が結集
審理担当・鈴木毅
2月27日(土)としま区民センターにおいて、東京「君が代」裁判・五次訴訟原告団結成総会が開催されました。
原告団は2014~17年の卒入学式処分事件の請求人と再処分事件の請求人によって構成され、これまでの抗告訴訟に「再処分問題」という新たな争点を加えて世に訴えていく闘いとなります。
総会は、①提訴方針、②提訴費用、③原告団体制、④今後の日程などを議案とし、決定されました。
①では、再処分事件の人事委員会審理について口頭公開審理(職員課長への証人尋問)の開催めどが立たないことから、これを打ち切って3月31日の地裁提訴に移行することを決め、
②では、提訴時に年間弁護費用とは別に提訴費用を徴収し提訴実費および弁護団費用に充てること、
③では、原告団をこの日の参加者10名に加え別途委任状提出者で結成することなどを確認しました(3月14日現在14名)。
また、①の議案審議に際して、弁護団から3名の先生方にご挨拶をいただき、以下のような決意を語っていただきました(超要約)。
○ 澤藤弁護士
「この訴訟が始まった17年前の尾山弁護団長の当時の年齢を上回るところまで来てしまった。この訴訟は憲法論的に大事な事件、四次までに踏み込めなかった部分に踏み込んで、どうしても違憲判決を取りたいという執念がある。「ひのきみ」は国家(state)そのものであり、公権力が人権、人格そのものを傷つける行為を容認するわけにはいかない。弁護士人生をかけて新たな決意で取り組みたい。」
○ 雪竹弁護士
「新人時代から関わったこの訴訟が続く中で、自分の子どもが通う都立学校の入学式に出て、あの緊張感の中で座り続けることの大変さを実感する機会があった。事実経過に関する主張部分が担当であるが、現場に与えた影響を裁判官にどう理解させるかが課題だ。決意をもって取り組んでいきたい。」
○ 平松弁護士
「2006年に弁護士になった直後に難波判決があり、その後、採用拒否二次訴訟での中西判決、一次での大橋判決と「裁判所に声が届いた」と思わせる判決があったが、最高裁には未だ届いていない。都教委という行政機関が教育現場の教育プログラムに直接介入して、物言わぬ教師、生徒をつくっているという悪しき流れを、裁判に勝つことによって断ち切りたい。がんばりましょう。」
ということで、17年余りにおよぶ長い闘いの延長線上に、あらたな五次訴訟がスタートします。
3月31日には、提訴後に裁判所で記者会見を行った後、午後から開催される「卒業式総括集会」(としま区民センター)で、提訴報告や決意表明を行う予定です。
集会への参加および今後の裁判への支援よろしくお願いいたします!
※新型コロナ感染拡大防止のため、提訴時の裁判所前行進は行いません。
『被処分者の会通信 第132号』(2020年3月18日)
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