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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

道徳を語る資格のない教育者集団

2008年07月20日 | 平和憲法
 大分県では、教員採用試験に関わる汚職が明るみに出て、教育長・教育審議監(県教育委員会ナンバー2)・県教委参事・校長らが、地方公務員法違反(不正任用・守秘義務違反)に問われているという。
 『新学習指導要領』の特徴は、「教育活動全体を通じて行う」<道徳教育>だそうだが、善悪の区別のつかない人間にそれを任せられるのだろうか。
 県教委幹部の総取っ替えなしに、大分県での新学習指導要領の実施はあり得ない話だろう。このような輩が子どもたちや保護者に「道徳」を説いたら「道徳教育」が戯画化してしまう。


 全教科での「道徳化」をうたう
 『新学習指導要領(小学校)』

第1章 総則

第1 教育課程編成の一般方針

 (略)
2 学校における道徳教育は,道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行うものであり,道徳の時間はもとより,各教科,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動のそれぞれの特質に応じて,児童の発達の段階を考慮して,適切な指導を行わなければならない。
 (略)
 道徳教育を進めるに当たっては,教師と児童及び児童相互の人間関係を深めるとともに,児童が自己の生き方についての考えを深め,家庭や地域社会との連携を図りながら,集団宿泊活動やボランティア活動,自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない。その際,特に児童が基本的な生活習慣,社会生活上のきまりを身に付け,善悪を判断し,人間としてしてはならないことをしないようにすることなどに配慮しなければならない。

第3章 道徳

第1 目標

 道徳教育の目標は,第1章総則の第1の2に示すところにより,学校の教育活動全体を通じて,道徳的な心情,判断力,実践意欲と態度などの道徳性を養うこととする。
 道徳の時間においては,以上の道徳教育の目標に基づき,各教科,外国語活動,総合的な学習の時間及び特別活動における道徳教育と密接な関連を図りながら,計画的,発展的な指導によってこれを補充,深化,統合し,道徳的価値の自覚及び自己の生き方についての考えを深め,道徳的実践力を育成するものとする。

第2 内容
 道徳の時間を要として学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の内容は,次のとおりとする。

〔第1学年及び第2学年〕
主として自分自身に関すること。
(1) 健康や安全に気を付け,物や金銭を大切にし,身の回りを整え,わがままをしないで,規則正しい生活をする。
(2) 自分がやらなければならない勉強や仕事は,しっかりと行う。
(3) よいことと悪いことの区別をし,よいと思うことを進んで行う。
(4) うそをついたりごまかしをしたりしないで,素直に伸び伸びと生活する。

主として他の人とのかかわりに関すること。
(1) 気持ちのよいあいさつ,言葉遣い,動作などに心掛けて,明るく接する。
(2) 幼い人や高齢者など身近にいる人に温かい心で接し,親切にする。
(3) 友達と仲よくし,助け合う。
(4) 日ごろ世話になっている人々に感謝する。

主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。
(1) 生きることを喜び,生命を大切にする心をもつ。
(2) 身近な自然に親しみ,動植物に優しい心で接する。
(3) 美しいものに触れ,すがすがしい心をもつ。
主として集団や社会とのかかわりに関すること。
(1) 約束やきまりを守り,みんなが使う物を大切にする。
(2) 働くことのよさを感じて,みんなのために働く。
(3) 父母,祖父母を敬愛し,進んで家の手伝いなどをして,家族の役に立つ喜びを知る。
(4) 先生を敬愛し,学校の人々に親しんで,学級や学校の生活を楽しくする。
(5) 郷土の文化や生活に親しみ,愛着をもつ。

※新学習指導要領
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/index.htm

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