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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「美名の下にかくれて不義を行ふ」トランペット(トランプのペット)

2019年07月25日 | 平和憲法
 ◆ 選挙の結果を見て (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 消費税増税、年金制度崩壊。若者と高齢者の生活不安は将来に暗い影を落とし、閉塞(へいそく)感は強まっている。「安定した政治」を言い募る安倍政権からの転換をはたす選挙結果とはならなかった。
 「元来日本人には理想なく強きものに従ひその日その日を気楽に送ることを第一となすなり」。
 永井荷風の『断腸亭日乗』の一節(一九四一年六月十五日)だが、まさに破滅へむかう戦争前夜にもかかわらず、気楽な生活とはなんだったのか。
 荷風はその五カ月後、つまり真珠湾攻撃の一カ月前、「美名の下にかくれて不義を行ふは今や天下の通弊となれり」とも書きつけている。
 いまの「日米同盟強化」が、はたして美名かどうかは別にしても、米国の戦争に引き込まれる前に経済的破綻に襲われかねない。
 オスプレイ、F35戦闘機、イージス・アショアなど、技術的に不安定な米製兵器をバカ買いし、一配備するミサイルや維持整備費をふくめると数兆円に達する。
 わが首相はかの国では「トランペット(トランプのペット)」の愛称をもつそうだ。
 が、自公維でも三分の二の議席を維持できず憲法改悪の野望には待ったがかかった。
 つぎの選挙にむけてこれから野党共闘をどう強めていくのか。その道筋は困難だがまもいのちを護るためには、いまの憲法を大事にする運動をさらに広げるしかない。
 それが今回の選挙の教訓だ。

『東京新聞』(2019年7月23日【本音のコラム】)


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