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維新の教育改革から大阪の高校中退・不登校全国ワースト

2015年10月31日 | こども危機
 ◆大阪 全国ワースト 13年度の高校中退・不登校率 - (大阪日日新聞)
 文部科学省が2013年度の問題行動調査を公表した16日、公立と私立の高校間の切磋琢磨(せっさたくま)で教育力の向上を図る大阪では、中退率と不登校率が全国ワースト水準で推移している実態が明らかになった。進学実績で成果を強調しているだけに、中退や不登校対策は今後の課題といえそうだ。
 13年度の大阪府内全体の高校の中退率は2・4%(全国平均1・7%)、高校生千人当たりの不登校生徒数は31・8人(全国平均16・7人)で、ともに全国ワーストだった。
 大阪では、府が2011年度から独自の私学授業料無償化策を実施し、府教育委員会は進学指導に力を入れる高校を指定するなど「公私間の切磋琢磨」を掲げて教育環境を整備。府教委は、府立(現役大学進学率が40%以上の46校)の進学実績がおおむね伸びたという成果をまとめていた。
 しかし、府立(計138校)の中退と不登校の現状は厳しい。11年度に1・7%だった中退率は12年度に1・8%にわずかならも増えた。13年度は1・7%だったが、退学理由の約2割が「もともと高校生活に熱意がない」だった。
 府立の中退率をめぐっては、07年度が2・9%と深刻な状況だったため、府教委は「基礎学力の定着」「人間関係づくり」「中高連携」の3本柱を掲げ、各校が実践。09年度に1・6%まで改善した経緯があるとはいえ、一連の教育改革の下では依然として横ばい傾向が続く。
 一方、不登校で在籍者数に占める割合は11年度2・8%、12年度3・3%、13年度3・2%と推移。不登校の背景として13年度は「無気力」が約4割を占めた。
 府によると、私立の13年度の退学率は1・6%。10年度2・1%、11年度1・8%、12年度1・5%と減少傾向が続いているが、府立の実態を踏まえ、府教委の担当者は「三本柱からもう一歩進んだ取り組みにつなげていければ」と話している。
『大阪日日新聞』(2015年10月17日)
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/141017/20141017027.html
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