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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

安倍の「裏ピースサイン」に鈍感だった教育出版と歪曲報道産経新聞

2017年09月09日 | こども危機
 ◆ 『産経』が今朝もトップの採択問題記事で事実を歪曲!
   皆さま   高嶋伸欣です

教育出版の道徳教科書に掲載された安倍の「裏ピース」ポーズ写真

 「サギをカラスと言いくるめる」歪曲報道新聞『産経』が、今朝(8日)の朝刊(東京本社版)1面トップの教科書採択問題記事で、新たな歪曲報道をしています。
 1.記事のテーマは小学校道徳教科書の採択で「教育出版」版を採択しないようにという要望等が各地の教育委員会に数多く寄せられたが、その根拠として「首相の写真掲載 問題視」(記事の見出し)は不当と、『産経』は考えるというものです。
 2.1の趣旨に合わせて、記事には教科書の中の「下町ボブスレー」の話題に添えられた安倍首相の写真(ボブスレーに乗っているところ)を添えていて、いかにも何ら問題はないではないか、との印象付けをしているかのようです。
 3.けれどもこの写真こそ、<教科書に掲載すべきではないもの>として、教育委員会への要望等で名指しされていたものなのです。
 4.画面で、首相は右手を高く掲げ二本指を立てるピースサインを示していますが、その右手は手のひらではなく甲の側を外に向けた形になっています。通常のピースサインの状況ではありません。
 5.手の甲を前に向けたピースサインは、いわゆる「裏ピースサイン」と呼ばれ、英国やオーストラリアでは中指を一本突き立てた「ハックユー」というのに近い意味を持つ禁忌のサインなのだ、との指摘あります。そのことが、ネットで「裏ピースサイン」等を検索すると分かります。
 6.安倍首相のこの写真のこのポーズにはこうした問題点があることに、教育出版の編集者や検定官たちは気づけなかったのだと思われます。
 7.それが6月1日になってからの教科書展示会開催で、より多くの人の目に触れられるようになり、海外体験のある人からの指摘で児童生徒が学ぶ教科書には不適切と多くの人が認識し、教育委員会への要望等に盛り込まれることになった、というのが経過です。
 従って、多くの教育委員会に寄せられた要望等で、この写真を問題視していたのは正当だった、ということになります。
 8.改めて今回の『産経』の反社会的な歪曲行動の”罪状”を整理してみました。

 1)『産経』は、この写真が問題にされた主原因が「裏ピース」ポーズであるのに、そのことを記事では全くふれずに、読者に誤った認識を与える歪曲報道をしている。
 2)安倍首相の写真がことさらに多いのも教育出版本の特色とされている中で、記事ではわざわざ1)の問題点を指摘されている写真を掲載している。『産経』はこの写真が問題視しされていることをし知ったものの、「裏ピース」の件を知らず「なぜこれがいけない?」という軽い気持ちで掲載した可能性が高い。
 執筆した記者だけでなく第一面担当のデスクの不勉強ぶりが読み取れる。
 「『産経』には校閲がないに等しい」と言われているが今回もままたその結果として、歪曲報道を行った可能性が高い。
 3)万が一、「裏ピース」問題を承知の上で、意図的にそれには触れないことにしたのであれば、『産経』は重大な情報を隠蔽する反社会的な存在であることを証明したと言える。
 9 『産経』に関しては以上ですが、上記7で指摘したように6月1日の教科書展示会で多くの人が見られるようになったから、こうした問題点が明らかになったのです。
 そこから次のような問題点が浮上してきています。

 1)07年に沖縄戦の「集団自決」記述の歪曲検定問題が発覚した時の教科書展示会(文科省主催、東京でのみ開催)は4月24日からでした。それを文科省はずるずると遅らせ、とうとう6月にまで、これらの情報公開を遅らせてきたのです。
 文科省の記者クラブには報道解禁日(今年の場合は3月24日)までは?を条件として、3月1日頃に白表紙本や検定の修正表などの現物が、文科省から提供されているのですから、すくなくとも報道解禁の3月24日以後は一般向けにもこれらの資料は公開すべきだといえます。
 2) 早い段階で、今回の「裏ピース」写真の問題が指摘されていれば、採択用の見本本作成以前の訂正申請で、他の写真への差し替えがも可能だったはずです。その点では教育出版が気の毒にさえ思えてきます。
 以上  高嶋の私見ですが拡散・転送は自由です

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