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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

『朝日新聞』【声】「『君が代』意味知らず歌わされる」

2011年03月09日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 『朝日新聞』(2011/3/2【声】)
 ★ 「『君が代』意味知らず歌わされる」
再任用高校教員 渡部秀清(東京都杉並区 62)

 もうすぐ卒業式。「戦前の国旗国歌でいいのか」(2月4日)を読み、私が担当する高校1年生の生徒たちに「君が代」の意味を質問してみた。すると、ほとんどの生徒は知らなかった。これまで意味も知らないまま歌わされていたのである。私が意味を説明すると、多くの生徒は驚いていた。
 「君が代」は明治初期に作られた天皇賛美の歌である。その歌が学習指導要領に「指導するもの」として書き込まれ、教員には処分をもって「指導」が強制され、日本中の公立学校で児童や生徒たちが歌わされている。いずれ国民のほとんどが意味も知らぬままに歌い、歌わない国民は「非国民」というレッテルが貼られることになるだろう。
 戦後、日本は憲法で「国民主権」が定められた。学校はその主権者たる国民を育てるところである。しかし学校現場で、子どもたちがその意味も知らないまま「君が代」を歌わされるというのは、「国民主権」と真っ向から反することではないだろうか。
 処分されている教職員の多くは、そうしたことに反対しているのである。日本社会の将来が心配である。

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