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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東電株主総会記

2011年06月29日 | フクシマ原発震災
 『尾形修一の教員免許更新制反対日記』から
 ▼ 東電株主総会記


 今日はこっちがメインのはずが大事なことが起こり先に書きました。最近映画や芝居で夜遅く今日も朝から株主総会で疲れるんだけど、書いておきます。(あまり書く中身はないんだけど。)
 東京電力の株主総会。きわめて不快な体験でした。僕は初めて株主総会というものに出たんだけど、これはいったいなんなんだろうと思いました。場所は芝公園の「ザ・プリンス パークタワー 地下2階 ボールルーム」というところです。ここは他にも大会社の総会によく使われています。自分の家から行きにくく、布川事件判決があった茨城県土浦の裁判所の方が近かったのにびっくり。まあ、東京の東北のはじですから。
 で、思ったより時間がかかり、メイン会場に入れませんでした。ニュースで報じられているように、9200人以上来たわけで、第5会場まで作られたわけです。僕は第2会場に案内されましたが、大きなプロジェクターで総会のようすを見ていただけで、言っちゃなんだけど総会参加者というより、傍聴者に過ぎない
 開会少し過ぎてから、議長(勝俣会長)不信任動議が出て動議だから優先して採決したけど、メイン会場以外では採決を取らない。後でその件で質問が出たけど、議長は半数以上の株主の委任状を受けているからいいんだと強弁してましたけど、それならメイン会場で採決する必要もない。メイン会場だけ挙手をさせて、数えもしないで「反対多数と認めます」と議長が言う。どの会場にいても同じ株主としての権利を持ってるはずなのに、メイン以外には挙手もさせない。会社関係者が各会場に行って確認すれば済むだけでしょう。
 株主提案は否決されたと各テレビで伝えています。そうなんでしょうか?
 勝俣議長が「株主様の提案による第3号議案は反対多数で否決されました」と言ったのは確かです。しかし、菅内閣不信任案採決だったら、「賛成(白票)○○票」「反対(青票)○○票」と発表されました。よって否決だったんだなと納得できます。しかし、株主総会では「一応挙手させる」けど数えない。というか、出席票で議決権は行使してるので、インターネット、委任状と合わせ、票は事前に分かっているはずです。「賛成○○株、反対○○株、議長への委任○○株、よって第3号議案は否決されました」と発表すれば、納得できます。そりゃあ、大株主が会社賛成なんだから、株主提案は普通どの会社でも否決されます。でも、票数を発表しないんですね。それが株主総会なんだ。と思うと、資本主義というシステムは中国の全人代なんかよりずっと閉じられたシステムなんだなあと痛感しました。
 いろいろ質問が出て、いつもこういう会議で思うけど訳の分からない質問もあったけど、おおむね心に響いたり参考になった内容のものが多かったと思います。しかし、答弁は想定問答通りのものが多い感じであまり内容がなかった。
 午前10時から始まり、僕は午後2時頃を想定していたけど、延々と4時頃までかかりました。飲まず食わずで6時間はお互いにつらいよ
 お昼過ぎに、今日は長くなりそうだから休憩を入れろという動議があったけど、例によって否決。しかし、これは出席してる生身の人間のことだから、一株一票ではなく一人一票で採決して欲しかった。というかそれは会社法でできないだろうけど、挙手が多ければ議長が動議受け入れを考慮して欲しかった。
 もっとも腹減った、早く終わろうという方向に持ってくために昼食休憩を取る気は最初からないんだろうけど、今年は特別だよ。夜までやってもいいじゃないか。(遅くなったために、帰る途中の電車の中で、昨年卒業して就職した卒業生にバッタリ会いました。元気で働いてるということを聞けたのが、今日唯一のいい出来事。)
 僕は「東電経営陣」は経営責任を取って総退陣するべきと思っています。それは今までの総会で「脱原発株主提案」に反対する会社案を採用して、原発を推進してきたという経緯から、その会社経営方針で(結果的に、とか想定外の大津波でとか付けたければ付けてもいいけど)会社に大損害を与えた。今まで株主提案に賛成してればこうなってないわけで、そこに法的、道義的にはまた検討がいるけど、経営上の間違いであるのは明白です。
 去年まで事故はないと言ってきて起こったんだから、単に口先で謝罪するんでなく経営責任を取るべきです。確かに今回清水社長は退任するけど実質的な最高責任者である勝俣恒久氏がこのまま会長を続投して会社の信用が保てますか?取締役が全員一挙に退任するのは確かに問題だとしても、会長、社長は辞めるべき。だから、取締役選任の議案は、個々別々に採決すべきだと思います。(議決権は個別に「あの人はダメ」と指定して行使できます。僕は勝俣さん他数人を不信任。)
 また、勝俣議長の不信任案をめぐっても、自分で議長をやったまま自分は公正公平な議事運営を心がけてるから大丈夫と言って、そのまま採決してました。やはり普通の会議の場合は議長不信任案が出たら議長を交代し、他の人が議事進行をして不信任案が否決されてからまた前の議長に戻るという手続きになるんじゃないかと思います。
 まあ、勝俣さんも休まず6時間よく頑張ってたんだろうけど、どうも実がない感じがしてならず、僕としては「原発に一定のメドが付いたら」退陣するべきだと思います。
 テレビニュースで「4700万の老後資金をつぎ込んでいた」と言う人がいたし、会場での発言で「父の遺言で固い電力株を買えということでずっと持ってる。東北電力株も持ってるけど、あれだけの大被害でも今回20円の配当があった。すべては原発事故のあったか、なかったか。」という人もいました。今ニュースを見たら株主提案は89%で否決と報じていました。株主提案が1割以上も支持されたのは大きなことだと思います。朝日の夕刊には東京都に電話や意見がいっぱいあったと出ていました。
 この問題はまだまだ考えていきますが、とりあえず株主総会ってこんな感じ。

『尾形修一の教員免許更新制反対日記』(2011年06月28日)
http://blog.goo.ne.jp/kurukuru2180/e/de10d59bcc6fc91d00d3228e2ae949e7

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