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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

1000万人で「さよなら原発」

2011年06月18日 | フクシマ原発震災
 ▼ 1000万人で「さよなら原発」
   各界の8人 署名呼び掛け


 原発の著作も多いルポライターの鎌田慧さんらが15日、「脱原発」を求める1000万人の国会請願署名運動を始めた。9月19日には、東京・明治公園で5万人集会を予定する。東日本大震災から3カ月の今月11日には全国各地で大規模なデモや集会があった。福島第一原発事故の長期化を前に、脱原発のうねりはかつてない勢いで広がりつつある。(佐藤圭)
 ▼ 都内で9月 5万人集会
 呼び掛け人は、鎌田さんのほか、作家の沢地久枝さん、大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、辻井喬さん、落合恵子さん、経済評論家の内橋克人さん、ミュージシャンの坂本龍一さんの計八人。
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)と原子力資料情報室、環境エネルギ1政策研究所の三団体でつくる実行委員会が支援する。
 署名や集会では、原発の新規建設計画の中止や、全面停止した静岡県御前崎市の浜岡など既存原発の計画的廃炉、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」と青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の廃止再生可能エネルギーへの転換を要請する。
 署名は震災から丸一年の来年三月十一日に、衆参両院議長と首相に提出する。
 ▼ 震災1年後国会に提出
 十五日、都内で記者会見した鎌田さん、沢地さん、内橋さんは、脱原発への思いを語った。
 沢地さんは「日本は被爆の歴史を背負っているのに、福島の事故を起こしてしまった。世界に対して恥ずかしい。今こそ行動に移す時だ。一千万人が原発は嫌だと署名すれば、いくらバカな政治家でも無視できない」と訴えた。
 内橋さんは「原発は『合意なき国策』だ。市民の漠然とした不安を考慮しない。アメリカの技術をそのまま導入した原発は、地震や津波など日本固有の危機に耐えるシステムではない。人間の制御下に置けるものではない。どうしても止めなければならない」と主張した。
 福島の事故の前にも、全国各地で反原発運動はあった。署名運動やデモが何度となく繰り返されてきたが、推進派の厚い壁を突き崩すことはできなかった。今回はこれまでとは違うのか。
 内橋さんは「さまざまな運動は一過性に終わることが多かったが、今回はそうはいかない。(放射能の影響は)二十~三十年と続くからだ。いかに賢明で聡明な市民になっていくかが試されている」と指摘する。
 全国の原発やその地域を取材で歩き続ける鎌田さんは「いま原発のある地域には、すべて反対運動があったが、膨大な金の力に負けてしまった。地域別に各個撃破され、全部つないで盛り返そうという力がなかった。政党や労働組合にも大胆な構想がなかった」と振り返り、こう力を込めた。
 「今度は死に物狂いで頑張っていく。福島の事故後、若い人や女性が個人個人で立ち上がっている。そういう人たちと一緒にどうやっていくかが課題だ」
 ホームページ「さよなら原発 NO NUKES」
http://www.peace-forum.com/no_nukes/
 で署名用紙をダウンロードできる。フォーム送信でも受け付けている。問い合わせは、原水禁=電03(5289)8222。
『東京新聞』(2011/6/16【ニュースの追跡】)

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