★ 立川、葛飾に続く「言論表現の自由」圧殺を許すな! ★
最高裁は「表現そのものを処罰すること」の憲法適合性を判断せよ!
■□■ 第7回最高裁要請行動11月2日(火)9:45最高裁東門集合 ■□■
◎ 板橋高校卒業式事件・顛末記<18>
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「ナナカマド」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》
東京都教育委員会が告発者というか告発機関となっているが、教育委員会はこの件で会議を開いていない。
のちに委員会を開催して、審議せず指導部長が報告で「5分卒業式が遅れた」から、告発したと言っただけであった。
5分遅れなんて方々で発生している。
問題のひとつは、東京都教育委員会を名乗って、教育長が勝手気ままなことをすること。
その教育長が、石原の切り込み隊長と一体となって暴走したのだ。
教育委員は普通はお飾りで月二回ほど出席して高い報酬を受けているのであるが、この「国旗・国歌」問題は、石原の「東京革命」という極めて政治的策動であった。
3月26日、公安二課、実況見分
午後は、式場体育館の見分
建物内の距離をあれこれ測定、Fと校長・教頭、指導主事らに扮した者がその名札を胸につけ、写真を撮って行く。
ここで先に触れた、手に紙をかざして話をしているFという虚像も撮影された。
毎日新聞は、この学校への捜査を「きわめて異例」と報じた。
卒業式の当日、元教員がやってきて卒業生に何を話したか、警視庁公安二課員が3年担任に尋問するなどと言うことはまことに「異例」というか、「異様」であった。
それら卒業生の在籍中に教員であった者が、校内何処に行こうが、誰と何を話しようがなんで捜査されないといけないのか。
ここに、この問題の本質の一端が露呈している。
警察、検察の動きがこの問題に対して、「異様」なのである。
まさに、「国事犯」の捜査という扱いである。
これほどまでにして強制しようとする「国旗・国歌」というのは何か。
ひとつは、それに抵抗する者をあぶり出しての撲滅作戦であり、国民一体となった次期戦乱への対処であり、国内治安体制の不安を未然に防止し、強固な部隊における弾圧の容易なる道を拓こうとする意図にあるとしか考えられない。
軍国主義と違った形ではあっても、その実質はさして変わらぬ、国民の奴隷化推進であろう。
経済的な逼迫の中で、社会が壊れつつある。
「国旗・国歌」という錦の御旗のもと、国民思想一体化の歯車が急速に音を立てて回り始めた。
その歯車の下に多くの人々が巻き込まれ、踏みつぶされて行くのであろう。
私が、法廷で「被告人」と言われるたびに「非国民」と聞こえると冗談交じりに言ったことが、東京新聞で冗談抜きで報じられ、2ちゃんねらーはそれに対して、「耳鼻科に行け」と合唱した。
公安・検察は起訴の罪状を確定しえないでいた。
彼らが狙ったひとつは、「窃盗罪」である。学校の紙を使って印刷し配布したのであれば、紙の窃盗になるというのだ。
そこで教頭に、証拠物を提出させた。
印刷室の紙の廃棄物収集のレターケースから、卒業式翌日、教頭が配布されたものと同じ紙を見つけてきたことにして26日に領置した。
12日発見したものを26日に領置したのである。
約200枚配布されて、その配布されていた1枚を手に入れ、あたかも教頭がレターケースから見つけてきたのだと偽装して提出させたのである。
これは証拠の偽造である。
着席した卒業生に、ただ「起立せよ!」と言うのではなく、正直に「信念のある者以外は、起ちなさい!」と言った教頭は、それが問題とされていて命じられることに従順ならざるをえない状態に追い込まれていた。
制止してなかったが、ずっと制止していたなどと大嘘を吐いたのも同じである。
レターケースの何センチも下のところにあったといい、また、4,5枚下にあったという。
紙、4,5枚で何センチにもなるわけないではないか。
警察は、事務に命じ、コピー機を修理と称して手に入れた。
当該の「サンデー毎日」の記事をコピー機でまず印刷したと睨んだのである。
そこまでしたが、結局警察・検察は最終的にこの紙「窃盗」については諦めた。
確たる証拠が何もなかったのと、教頭に偽証供述させた負い目があったからであろう。
ヒトラーの時代の大学でのビラ撒布を描いたドイツ映画、「白バラの祈り」(反ナチのビラを撒布して、国家反逆罪に問われ、21歳で処刑されたゾフィー・ショル最後の日々を描く)とかいうのがある。
そこで被告に向かい裁判官が敢然と言い放つ。
「学校の紙を使ったのであるから、それは窃盗ではないか!」と。
なんにしても、人を有罪にするためには本庁公安の指揮を受けた所轄署公安刑事は実に熱心である。
それがどんな意味があるのかではない。
上司の命令にただひたすらに熱心なのである。
真面目に熱心であることは、単にほめられた行為ではなさそうだ。
昔からなのか。
偽証させ、証拠を偽造する。
目的のためには手段を選ばずか、公安関係の警察・公安検事とは実におそろしい存在である。
アメリカの政治家がCIAに長く首根っこを押さえられていたように、日本においても真の実権者はこの*公安にあるようだ。
莫大な予算を浪費し、人員を多数抱え、全国津々浦々に配置されてあらゆることに目を光らす。
ちゃちなビラ1枚も真面目に収集する。
戦前の特高となんら変わることがないではないか。
変わるとすれば公然たる拷問が減ったと言うだけで、さして違いはない。
現に、捜査過程で心理的に追い込まれ、懲罰まがいの取り調べを受け、今でも多くの自殺者、病人が輩出しているではないか。
※ 顛末記の過去ログは、
顛末記(17) http://wind.ap.teacup.com/people/4460.html
顛末記(16) http://wind.ap.teacup.com/people/4415.html
顛末記(15) http://wind.ap.teacup.com/people/4393.html
顛末記(14) http://wind.ap.teacup.com/people/4367.html
顛末記(13) http://wind.ap.teacup.com/people/4323.html
顛末記(10)(11)(12)は欠番。
顛末記(9) http://wind.ap.teacup.com/people/4160.html
顛末記(8) http://wind.ap.teacup.com/people/4095.html
顛末記(7) http://wind.ap.teacup.com/people/4071.html
顛末記(6) http://wind.ap.teacup.com/people/4049.html
顛末記(5) http://wind.ap.teacup.com/people/4030.html
顛末記(4) http://wind.ap.teacup.com/people/4011.html
顛末記(3) http://wind.ap.teacup.com/people/3892.html
顛末記(2) http://wind.ap.teacup.com/people/3872.html
顛末記(1) http://wind.ap.teacup.com/people/3853.html
30回くらいの連載になる予定です。
最高裁は「表現そのものを処罰すること」の憲法適合性を判断せよ!
■□■ 第7回最高裁要請行動11月2日(火)9:45最高裁東門集合 ■□■
◎ 板橋高校卒業式事件・顛末記<18>
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「ナナカマド」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》
東京都教育委員会が告発者というか告発機関となっているが、教育委員会はこの件で会議を開いていない。
のちに委員会を開催して、審議せず指導部長が報告で「5分卒業式が遅れた」から、告発したと言っただけであった。
5分遅れなんて方々で発生している。
問題のひとつは、東京都教育委員会を名乗って、教育長が勝手気ままなことをすること。
その教育長が、石原の切り込み隊長と一体となって暴走したのだ。
教育委員は普通はお飾りで月二回ほど出席して高い報酬を受けているのであるが、この「国旗・国歌」問題は、石原の「東京革命」という極めて政治的策動であった。
3月26日、公安二課、実況見分
午後は、式場体育館の見分
建物内の距離をあれこれ測定、Fと校長・教頭、指導主事らに扮した者がその名札を胸につけ、写真を撮って行く。
ここで先に触れた、手に紙をかざして話をしているFという虚像も撮影された。
毎日新聞は、この学校への捜査を「きわめて異例」と報じた。
卒業式の当日、元教員がやってきて卒業生に何を話したか、警視庁公安二課員が3年担任に尋問するなどと言うことはまことに「異例」というか、「異様」であった。
それら卒業生の在籍中に教員であった者が、校内何処に行こうが、誰と何を話しようがなんで捜査されないといけないのか。
ここに、この問題の本質の一端が露呈している。
警察、検察の動きがこの問題に対して、「異様」なのである。
まさに、「国事犯」の捜査という扱いである。
これほどまでにして強制しようとする「国旗・国歌」というのは何か。
ひとつは、それに抵抗する者をあぶり出しての撲滅作戦であり、国民一体となった次期戦乱への対処であり、国内治安体制の不安を未然に防止し、強固な部隊における弾圧の容易なる道を拓こうとする意図にあるとしか考えられない。
軍国主義と違った形ではあっても、その実質はさして変わらぬ、国民の奴隷化推進であろう。
経済的な逼迫の中で、社会が壊れつつある。
「国旗・国歌」という錦の御旗のもと、国民思想一体化の歯車が急速に音を立てて回り始めた。
その歯車の下に多くの人々が巻き込まれ、踏みつぶされて行くのであろう。
私が、法廷で「被告人」と言われるたびに「非国民」と聞こえると冗談交じりに言ったことが、東京新聞で冗談抜きで報じられ、2ちゃんねらーはそれに対して、「耳鼻科に行け」と合唱した。
公安・検察は起訴の罪状を確定しえないでいた。
彼らが狙ったひとつは、「窃盗罪」である。学校の紙を使って印刷し配布したのであれば、紙の窃盗になるというのだ。
そこで教頭に、証拠物を提出させた。
印刷室の紙の廃棄物収集のレターケースから、卒業式翌日、教頭が配布されたものと同じ紙を見つけてきたことにして26日に領置した。
12日発見したものを26日に領置したのである。
約200枚配布されて、その配布されていた1枚を手に入れ、あたかも教頭がレターケースから見つけてきたのだと偽装して提出させたのである。
これは証拠の偽造である。
着席した卒業生に、ただ「起立せよ!」と言うのではなく、正直に「信念のある者以外は、起ちなさい!」と言った教頭は、それが問題とされていて命じられることに従順ならざるをえない状態に追い込まれていた。
制止してなかったが、ずっと制止していたなどと大嘘を吐いたのも同じである。
レターケースの何センチも下のところにあったといい、また、4,5枚下にあったという。
紙、4,5枚で何センチにもなるわけないではないか。
警察は、事務に命じ、コピー機を修理と称して手に入れた。
当該の「サンデー毎日」の記事をコピー機でまず印刷したと睨んだのである。
そこまでしたが、結局警察・検察は最終的にこの紙「窃盗」については諦めた。
確たる証拠が何もなかったのと、教頭に偽証供述させた負い目があったからであろう。
ヒトラーの時代の大学でのビラ撒布を描いたドイツ映画、「白バラの祈り」(反ナチのビラを撒布して、国家反逆罪に問われ、21歳で処刑されたゾフィー・ショル最後の日々を描く)とかいうのがある。
そこで被告に向かい裁判官が敢然と言い放つ。
「学校の紙を使ったのであるから、それは窃盗ではないか!」と。
なんにしても、人を有罪にするためには本庁公安の指揮を受けた所轄署公安刑事は実に熱心である。
それがどんな意味があるのかではない。
上司の命令にただひたすらに熱心なのである。
真面目に熱心であることは、単にほめられた行為ではなさそうだ。
昔からなのか。
偽証させ、証拠を偽造する。
目的のためには手段を選ばずか、公安関係の警察・公安検事とは実におそろしい存在である。
アメリカの政治家がCIAに長く首根っこを押さえられていたように、日本においても真の実権者はこの*公安にあるようだ。
莫大な予算を浪費し、人員を多数抱え、全国津々浦々に配置されてあらゆることに目を光らす。
ちゃちなビラ1枚も真面目に収集する。
戦前の特高となんら変わることがないではないか。
変わるとすれば公然たる拷問が減ったと言うだけで、さして違いはない。
現に、捜査過程で心理的に追い込まれ、懲罰まがいの取り調べを受け、今でも多くの自殺者、病人が輩出しているではないか。
※ 顛末記の過去ログは、
顛末記(17) http://wind.ap.teacup.com/people/4460.html
顛末記(16) http://wind.ap.teacup.com/people/4415.html
顛末記(15) http://wind.ap.teacup.com/people/4393.html
顛末記(14) http://wind.ap.teacup.com/people/4367.html
顛末記(13) http://wind.ap.teacup.com/people/4323.html
顛末記(10)(11)(12)は欠番。
顛末記(9) http://wind.ap.teacup.com/people/4160.html
顛末記(8) http://wind.ap.teacup.com/people/4095.html
顛末記(7) http://wind.ap.teacup.com/people/4071.html
顛末記(6) http://wind.ap.teacup.com/people/4049.html
顛末記(5) http://wind.ap.teacup.com/people/4030.html
顛末記(4) http://wind.ap.teacup.com/people/4011.html
顛末記(3) http://wind.ap.teacup.com/people/3892.html
顛末記(2) http://wind.ap.teacup.com/people/3872.html
顛末記(1) http://wind.ap.teacup.com/people/3853.html
30回くらいの連載になる予定です。
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