パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

さようなら原発5・5集会を終えて

2012年05月09日 | フクシマ原発震災
 ▲ さわやかな五月
鎌田慧(ルポライター)

 五月五日夜、晴れわたった空に、丸い月が輝いていた。原発0%を記念するかのような、金色のメダルだった。
 全原発ストップの五月五日は、こどもの日だから、「さようなら原発」と書いた紙のこいのぼりを配ろう、とわたしたちは決めていた。お祝いの記念集会をやって景気をつけよう、それで「さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会」とした。行け行けどんどん、である。

「さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会にて」 《撮影:多面体F》

 明るい集会だった。参加者のノリがよかった。よろこびと拍手と笑顔が満場にあふれていた。前夜の雨が上がったことも、自信を深めさせた。
 「国営」NHKなどのテレビ、一部の新聞は盛んに「電力不足」で脅かしはじめた。でももうそんな脅しには屈しない。すべてうそばっかりだったからだ。
 原発なんて、押しかけ用心棒の暴力団みたいなもので、いなくなってさっぱりするだけ、だれも困らない。それがはっきりすると都合が悪いから、「俺がいなくなると困るぞ、困るぞ」身と遠くから叫んでいるのだが、やがてだれも相手にしなくなる。
 「原発のための、原発による、原発の政治」
 こんな政治が民主主義なわけがない。
 「利権のための、利権による、利権の原発」
 よくもだまして勝手放題、莫大な利益をあげてきたもんだ、との声がいま巷にあふれている。目覚めた市民は後戻りしない。
『東京新聞』(2012/5/8【本音のコラム】)
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