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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

5月15日は沖縄県の日本復帰の日

2015年05月17日 | 平和憲法
 ◆ 沖縄の県紙は怒りの5・15紙面

 皆さま     高嶋伸欣です
 今 沖縄にいます。沖縄は当面は晴天続きの予報で、空梅雨が心配です。前線が素通りして九州に居座っているとか。ところで、43回目の日本復帰の日の本日の県紙の紙面には、昨日の閣議決定に対する怒りがあふれています。
 第1面の『沖縄タイムス』の題字と日付の横には「専守防衛 大転換」の大活字が並んでいます。第2面には、「復帰よかった 86%」という世論調査が紹介されています。
 この調査結果こそ第1面トップを飾るはずだったのを、安倍政権の暴走で押しのけられた形です。
 「復帰はともかくよかった!」という思いを新たにする5月15日朝、新聞紙面が真逆の記事で安倍政権によって埋められたのは2度目です。
 第1次安倍政権が憲法改定のための「国民投票法」を成立させたのが2007年5月14日でした。
 翌15日の復帰35年目の日『沖縄タイムス』は第1面の特集記事だけでなく、同法の全条文を、広告なしの4ページの紙面を埋める形で掲載しました。
 全国紙ではよくても1ページ分の要旨を掲載していただけでした。節目の日にこのような記事を掲載させられることへの沖縄の報道人の怒りが示された紙面でした。
 『沖縄タイムス』は何度も紹介しているように、1972年5月15日の復帰実現の日の朝刊に、何もコメントをつけないままに日本国憲法全文掲載の紙面を出した新聞です。
 2007年の時とまた同じ怒りと沖縄の人々の心情無視に対する屈辱感を、再び今日この日に掻き立てていることに無頓着な安倍首相とその取り巻きの勢力は、さらに「オール 沖縄」に同調する人々を増やして、自らの首を絞めつけていることに全く思い至っていないようです。
 これで、辺野古新基地に反対する「5・17沖縄県民大会」(沖縄セルラースタジアム那覇)の盛会はより確実になりました。
 ちなみに本日発売の『週刊金曜日』のコラムの最後に、私は「(安倍首相や『産経新聞』などの)歴史修正主義者の共通点は、半人前の歴史認識に気づかず、恥じていないということだ」と書きました。
 今朝のことを予想していたのではありません。見事に的中したものです。こんなに簡単に予測されてしまう安倍首相の単純さで大丈夫なのでしょうか?
 彼の側に立って心配する気はありませんが、一応は日本の首相です。「未来志向」が口癖の人であるだけに、彼の想定している「未来」が心配です。
 さぞかし、諸外国の首脳たちからは見下されていることだろうなあ、と改めて思っています。恥ずかしい限りです。
 「歴史教育が自虐的」と騒ぎ立てて「誇りを持てる愛国心教育強化」を言い立てている当人自身が、地球儀俯瞰規模の外交で恥をまき散らしているのですから、これではまるでブラックユーモアです。
 これが日本の政治レベルなのでしょうか。
   以上 取り急ぎの沖縄からの報告です。
   転載・拡散は自由です

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