パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

緊急事態宣言が再延長されたのに、オリンピック・パラリンピックの開催を断念したとなぜ宣言しないのか

2021年03月16日 | 平和憲法
  たんぽぽ舎です。【TMM:No4147】
 ◆ 命を守るためにも五輪反対を-五輪用のお金をコロナ対策費へ休業補償へ使え
   渥美昌純(東京にオリンピックはいらないネット)


 日本政府は3月5日、新型コロナ特別措置法による東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に発令中の緊急事態宣言を、3月21日まで2週間再延長すると決定した。
 にも関わらず、日本政府も立候補都市である東京都もいまだにオリンピック・パラリンピックの開催を断念したと宣言しない
 オリンピック立候補の際、医療体制について何と言っていたか。
 2013年IOCに提出した立候補ファイルの記載を引用する。

 ◆ 世界最高水準の医療サービス?-指定した10病院は今、新型コロナ患者で手一杯
 (引用開始)選手、IF、NOC及びIOC関係者のためのオリンピック病院として次の表の10病院を選定している。
 これらの病院は、外科、救急医療をはじめ、あらゆる分野の診療科を備え、最新の医療設備と優秀なスタッフを擁し、いかなる傷病に対しても適切な治療をおこなうことができる。指定病院のほか、その他の大学病院や都立病院等、高度な医療水準を誇る医療機関においてもオリンピックファミリーその他の受け入れ体制を整えている(以下略)
 10のオリンピック病院とされた中に都立墨東病院、都立広尾病院、都立多摩総合医療センターの3病院も入っている。
 これらの3病院では新型コロナウイルス感染症患者の受け入れを最優先にしたり、新型コロナウイルス対応病棟や重症患者用病床を増やしたり、従来の診療内容の変更や縮小を余儀なくされている。
 にも関わらず、オリンピックの開催を強行するために新型コロナウイルスの患者対応を見直すのだろうか。
 ◆ 日本の夏が理想的な気候?-マラソン会場を札幌に移転させた実績のあるIOC
 マスコミはなぜこういう点について質問をしない。
 「晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な環境である」と立候補ファイルで言いながら、マラソン会場を札幌に移転させた実績のあるIOCである。
 私の心配には根拠があろう。

 最後に、メインスタジアムを整備するため都営住宅を取り壊した東京都は言うまでもなく、神奈川県には野球やサッカー、ヨット会場が、埼玉県にはバスケットやサッカー会場が、千葉県にはフェンシングやサーフィン会場がある以上、神奈川県、埼玉県、千葉県の住民も状況は大して変わらない。
 オリンピックでを見ようという権力者の考えが一般人の悪夢にならなければ良いがと、2016年時の東京オリンピック招致から反対している私は思っている。
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