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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

板橋高校卒業式事件・顛末記<6>

2010年05月17日 | 板橋高校卒業式
  板橋高校卒業式「君が代」刑事弾圧事件 最高裁に口頭審理を要請中
  ★ 立川、葛飾に続く「言論表現の自由」圧殺を許すな! ★
  最高裁は「表現そのものを処罰すること」の憲法適合性を判断せよ!

  □ 5/6『上告趣意補充書(1)』を提出。さらに欧州人権専門家のlegal opinionを追加提出予定。 □
 ◎ 板橋高校卒業式事件・顛末記<6>

「イカル」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》

 「命令」は出来ない。 ところが、この北爪は日頃、「指導主事は、私・校長の上司である」と公言しているという。
 ここに、都教委腐敗の原点がある。
 官僚が、教育現場の校長ならびに教職員に命令を下すよいう状況、そしてそれを受け入れていく・行かざるをえなくなっている状況、
 以前だったら一笑に付されて相手にもされなかった異様な官僚支配が現出しているのである。
 北爪は佐々木の言に率直に反応し、「F」に退去命令を発した。

 なぜこのことが分かったのか。
 公判当初、佐々木の供述調書の提出を拒んでいた検察が最後の方になって、やっと出したのである。
 そこにこのことが書いてあった。
 校長、教頭の法廷での尋問が終わってから出してくるのである。

 すべての証拠を自己の支配下に置き、検察にとって有利な証拠のみを厳選して法廷に出すということを明治以来許している、当然のこととしている日本の司法とはいったい何なのであろうか。
 欧米では、こんなことをすれば、ただちに「無罪」になると聞く。

 この裁判を通して、私は日本の司法の恐ろしき面をかずかず見た。
 今までなんも知らんかった自己の不明にも呆れた。
 そのひとつが、この「証拠隠蔽公認日常化」システムである。
 これじゃあ、よっぽど金があって、調査スタッフ・弁護士を沢山雇い裁判に臨まなければ勝つ可能性すら浮かばない。
 あるいは、権力中枢にいて、検察と一体化している者でしか、裁判に勝てないであろう。
 「検察一体化」とは、このことの表現でもあったのだと、あほな妄想さえ浮かんでくる。
 かくして、校長・北爪の意思ではなく、都教委の直接命令がロボット・校長の発声によって「F」の耳に伝達された。

※ 顛末記の過去ログは、
 顛末記(5) http://wind.ap.teacup.com/people/4030.html
 顛末記(4) http://wind.ap.teacup.com/people/4011.html
 顛末記(3) http://wind.ap.teacup.com/people/3892.html
 顛末記(2) http://wind.ap.teacup.com/people/3872.html
 顛末記(1) http://wind.ap.teacup.com/people/3853.html
 20回くらいの連載になる予定です。
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