《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
● 実教出版高校日本史
またもや「使用は不適切」通知
「国旗国歌について、実教出版日本史の『一部の自治体で公務員への強制の動きがある』との記述は今回も変わらなかった。これは、都教委の考え方と異なる。したがって、校長の責任と権限の下、選定するよう6月26日以降通知をする」。
実教出版日本史教科書を選定するなと、今年も校長に通知するというのだ。6月25日に行われた教育委員会定例会で、議題には上がっていなかったこの件が突如述べられた。
高校の教科書採択に当たり、都道府県教委は教科書検定を通ったすべての教科書について調査研究資料を作成し、それを各学校に配布する。
→その資料も参考にして各学校は生徒の実態等を考慮したうえで、使用したい教科書を選定し、都教委に届ける。
→各学校が選定した教科書について都教委は検討し、採択に至る。
このような流れで採択がなされており、日本史以外の教科書は、各学校が選定した教科書が都教委で採択されている。生徒の実態を最も知っているのは現場の教員たちという、当たり前の認識からのことである。
しかし、都教委はこれらのことを一切無視して、都教委に都合の悪い実教を排除する。教育への支配介入は明白だ。にもかかわらず、委員からは一切の発言がなかった。委員の誰一人、教育に介入していると自覚する者はいないのか。
実教出版日本史は、東京でもかなりの割合で採択されてきた実績を持つ。しかし、都教委は2012年、実教出版日本史を選定した学校の校長を電話で脅すなどして学校選定を変更させ、採択を「0」にした。
2013年には「(実教出版日本史の)記述は…都教育委員会の考えと異なるものであり、…都立高等学校で使用する教科書としては適切ではない」との通知を各校長に宛てた。こうして、2013年度以降、実教出版日本史教科書を都立校の生徒たちに使わせない、都教委の不当支配が続いている。
「公職選挙法」改正を受けて、高校3年生で選挙権を行使できる教育環境をつくることが教育委員会の新たな仕事になったが、そのためには様々な政治的テーマについて、多様な考え方・意見を生徒たちに示して、自由に話し合える環境が不可欠になる。
都教委に都合の悪い事実を高校生に隠すという都教委の態度はそれとは逆行するものだ。その姿勢は、最近の自民党若手議員の「勉強会」発言にみられる、報道に圧力をかけて、政府に都合の悪い意見を排除し、自由にものが言えない雰囲気をつくりだそうとする、民主主義の土台を掘り崩す動きに?がるものだ。
● 都立中学生に育鵬社版歴史、公民教科書を押し付けるな
来年度から4年間使用する中学校用教科書がこの夏に採択される。都立中高一貫校及び都立特別支援学校の中学部の生徒たちは、都教委によって現在、育鵬社版歴史、公民教科書を使わされている。
育鵬社版は、「日本は神の国」「先の大東亜戦争で戦った人たちは素晴らしい、侵略戦争と捉えるのは自虐史観だ」「南京大虐殺はなかった」という観点から記述した歴史教科書、そして、「人権を主張せず、お国のために尽くすのが美徳」と説く公民教科書である。ページ数の限られた教科書に、天皇や安倍首相の写真が随所に掲載される。
都教委は子どもたちに、自分たちに都合の悪い情報は隠す一方で、現場の教員たちから記述の偏りが問題視されている教科書を押しつけている。この教科書を採択させようと活動している日本教育再生機構は、4月下旬から育鵬社の歴史・公民教科書の「見本本」を注文販売し、育鵬社以外の他の教科書を誹謗・中傷し続けている。その行為は独占禁止法が禁じる「不公正な取引方法」に当たるとして、子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会が公正取引委員会へ告発した。
国民主権を否定し、歴史を偽造する育鵬社版教科書を、教育委員諸氏は採択しないでください。圧力に屈した採択をしないでください。
『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』
http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/
● 実教出版高校日本史
またもや「使用は不適切」通知
「国旗国歌について、実教出版日本史の『一部の自治体で公務員への強制の動きがある』との記述は今回も変わらなかった。これは、都教委の考え方と異なる。したがって、校長の責任と権限の下、選定するよう6月26日以降通知をする」。
実教出版日本史教科書を選定するなと、今年も校長に通知するというのだ。6月25日に行われた教育委員会定例会で、議題には上がっていなかったこの件が突如述べられた。
高校の教科書採択に当たり、都道府県教委は教科書検定を通ったすべての教科書について調査研究資料を作成し、それを各学校に配布する。
→その資料も参考にして各学校は生徒の実態等を考慮したうえで、使用したい教科書を選定し、都教委に届ける。
→各学校が選定した教科書について都教委は検討し、採択に至る。
このような流れで採択がなされており、日本史以外の教科書は、各学校が選定した教科書が都教委で採択されている。生徒の実態を最も知っているのは現場の教員たちという、当たり前の認識からのことである。
しかし、都教委はこれらのことを一切無視して、都教委に都合の悪い実教を排除する。教育への支配介入は明白だ。にもかかわらず、委員からは一切の発言がなかった。委員の誰一人、教育に介入していると自覚する者はいないのか。
実教出版日本史は、東京でもかなりの割合で採択されてきた実績を持つ。しかし、都教委は2012年、実教出版日本史を選定した学校の校長を電話で脅すなどして学校選定を変更させ、採択を「0」にした。
2013年には「(実教出版日本史の)記述は…都教育委員会の考えと異なるものであり、…都立高等学校で使用する教科書としては適切ではない」との通知を各校長に宛てた。こうして、2013年度以降、実教出版日本史教科書を都立校の生徒たちに使わせない、都教委の不当支配が続いている。
「公職選挙法」改正を受けて、高校3年生で選挙権を行使できる教育環境をつくることが教育委員会の新たな仕事になったが、そのためには様々な政治的テーマについて、多様な考え方・意見を生徒たちに示して、自由に話し合える環境が不可欠になる。
都教委に都合の悪い事実を高校生に隠すという都教委の態度はそれとは逆行するものだ。その姿勢は、最近の自民党若手議員の「勉強会」発言にみられる、報道に圧力をかけて、政府に都合の悪い意見を排除し、自由にものが言えない雰囲気をつくりだそうとする、民主主義の土台を掘り崩す動きに?がるものだ。
● 都立中学生に育鵬社版歴史、公民教科書を押し付けるな
来年度から4年間使用する中学校用教科書がこの夏に採択される。都立中高一貫校及び都立特別支援学校の中学部の生徒たちは、都教委によって現在、育鵬社版歴史、公民教科書を使わされている。
育鵬社版は、「日本は神の国」「先の大東亜戦争で戦った人たちは素晴らしい、侵略戦争と捉えるのは自虐史観だ」「南京大虐殺はなかった」という観点から記述した歴史教科書、そして、「人権を主張せず、お国のために尽くすのが美徳」と説く公民教科書である。ページ数の限られた教科書に、天皇や安倍首相の写真が随所に掲載される。
都教委は子どもたちに、自分たちに都合の悪い情報は隠す一方で、現場の教員たちから記述の偏りが問題視されている教科書を押しつけている。この教科書を採択させようと活動している日本教育再生機構は、4月下旬から育鵬社の歴史・公民教科書の「見本本」を注文販売し、育鵬社以外の他の教科書を誹謗・中傷し続けている。その行為は独占禁止法が禁じる「不公正な取引方法」に当たるとして、子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会が公正取引委員会へ告発した。
国民主権を否定し、歴史を偽造する育鵬社版教科書を、教育委員諸氏は採択しないでください。圧力に屈した採択をしないでください。
『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』
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