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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ “閉鎖的”社長会見の主催はキシャクラブだった

2025年02月13日 | 平和憲法

  たんぽぽ舎です。【TMM:No5149】2025年2月10日(月)
 ☆ 報道各社とスポンサーが批判すべきはキシャクラブだ

「メディア改革」連載第168回 浅野健一(アカデミックジャーナリスト)

 元タレントの中居正広氏の性加害疑惑で、フジテレビ(東京港区台場)が被害に遭った社員を守らず、中居氏を出演させ続けたことや1月17日に開催した記者会見が閉鎖的だったことなどから、日本生命保険やトヨタ自動車が同月18日から、同局で放映しているCMを当面差し止めると決定。その後、75社が追随し、233億円の減収となっている。
 「女性セブン」(小学館)が昨年12月19日、中居氏が「女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う」とスクープ。続いて、「週刊文春」が同月26日、中居氏が2023年6月初め、「女性トラブルで9千万円の解決金を支払った」と報じた。
 文春はまた、フジテレビの幹部(IWJ=岩上安身代表=は中嶋優一プロデューサーと顕名で報道)が事件に繋がった食事会の設定に関わったと指摘し、会社ぐるみで女性アナウンサーらに性行為を強いる接待が常習化しているという疑惑を報道した。
 フジ側「社員は会の設定を含め一切関与していない」と否定する声明を出した。

 フジは1月23日、「やり直し記者会見」を開くと発表。ネットの同局HPにある問い合わせサイトから、参加申請をしたところ、24日に申請手続きの通知メールが来た。私は失声しているため、助手の大学院生と二人で参加を要請し、承認された。
 1月27日午後4時から始まった「フルオープン会見」には、港浩一社長、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、金光修フジ・メディア・ホールディングズ(HD)社長の四人が出席。会見の進行は、同局の上野陽一広報局長が務めた。既存メディア、フリー記者、海外メディア、ユーチューバーら191媒体の437人が参加した。

 会見の冒頭、嘉納会長と港社長が辞任するという発表があった。
 また、同HDの清水賢治専務取締役が1月28日付で社長に就任すると公表し、清水氏も会見に加わった。
 フジテレビが17日に開いた会見では、参加者が放送記者会の記者に限定され、動画の撮影も禁止されたため、強い批判を浴びた。中居氏は23日、芸能界を引退すると公式サイトで表明した。

 ☆ 2.27会見での筆者質問で記者会幹事社は東京新聞と判明

 フジテレビの二度目の記者会見の開始から約3時間経った午後7時過ぎ、フリー記者が社長会見の在り方を質問した後、7時9分ごろ私が指名された。まず、電気式人工喉頭で自己紹介し、助手が私の質問事項を読み上げた。

 「港社長は17日の会見について、会見は記者クラブ向けの定例会見の前倒しとして実施し、会見の主催者は記者会だったと説明した。会見に問題があったとすれば記者クラブ(19社で構成)も責任がある。当時の放送記者会の幹事社はどこか。会見の実施方法について、幹事社との間でどんな調整をしたのか」
 「前回の会見を批判している報道各社は記者会を構成する報道機関と重なる。当事者でもある彼らが前回会見を他人事のように論評している。日本にしかない記者クラブを廃止し、海外のどこにもあり、日本でも鎌倉市役所・長野県庁にある広報センターを設置するべきではないか」。

 上野局長がこう答えた。

幹事社は東京新聞だった。まず オープンな会見をという問い合わせを受けたが、当方で総合的に判断し、今までどおり、(放送記者会)プラス、民放クラブとNHK記者会の方をオブザーバー参加ということで答えたところ、多分ご不満はあったと思うが、最終的に了解をいただいた。ただ、あのやり方がベストだと思っていないので、今後の社長会見を改善したい」

 10時間に及ぶ会見はFNNプライムオンラインが動画を掲載している。私の質問の動画は以下のリンクを開けば視聴できる。
https://youtu.be/_KS8KeZlxmk?t=11363

 ☆ 1.17フジテレビ会見の主催は放送記者会と判明


 報道各社が猛攻撃するフジの一回目の会見は、キシャクラブの主催だったことがわかった。
 ところが、新聞・通信社は28日、フジテレビ記者会見を報じる中で、私の質疑応答を黙殺した。放送記者会の幹事社と分った当事者の東京新聞(中日新聞)も、読者に伝えなかった。
 キシャクラブ制度の実態を人民には知らせないという談合が数十年前からある。大企業は会見問題などでフジへのCMを打ち切ったが、会見の主催者の放送記者会加盟の19社への広告掲載も中止すべきではないか

 文春は会見の翌日、昨年末の初報で、「中居氏とトラブルになった食事会に、被害女性は編成幹部に誘われて行った」の報道を「中居氏に誘われていた」と訂正した。
 27日の会見では、多数の記者が文春記事を根拠に、「編成幹部」の責任を追及した。清水氏は30日、文春の訂正が会見の翌日だったことに疑問を呈した。
 フジテレビだけを糾弾するメディアに強い違和感を持つ。
 報道界全体に、女性の記者やアナウンサーを権力者、当局者から情報をとるための道具として利用してきたかの総点検が必要だ

 


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