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2012東電、10年に比べて予測値から約18%減、原発なしで電気は大丈夫

2012年07月29日 | フクシマ原発震災
たんぽぽ舎です。【TMM:No1531】     転送歓迎
2012年7月27日(金) 地震と原発事故情報

 ▼ 2012年、東電の需給状況速報
   東電が詳細データを公表しない本当の理由
  =設備は余っているし、既に原発なしで一年中やっていけること。
(山崎久隆)

 7月3日は関東地域で真夏日になった。2010年当時ならば東電管内の電力消費量は、4500万キロワット程度には増えるはずだったが、4000万キロワットにも届かない3974万キロワットだった。(翌日には4000万kwを超えている)
 大幅な節電をしたのかと思われがちだが、町からはそこまでの節電話しは聞こえてこない。
 昨年夏の最大ピーク時には、2010年との比較で1000万キロワットも最大電力が減っている。6000万キロワットが5000万キロワットにまで下がった。比率にすれば18%以上減
 この内訳はどうだったのか。ところが東京電力は需要家別電力消費量のリアルタイムデータを公表していない。つまり、「家庭」「一般事業所」「大口需要家」「工場等」などと、それぞれの使用電力が即時には、わからないのである。
 これでは家庭でどのくらい、店舗でどのくらい、工場でどのくらい、といった節電ないしは電力消費量の比較が出来ないので、どこが使っている、使っていないがわからない。その結果、例えば今年夏の節電要請が、どこをターゲットに、どのくらいの削減をしなければならないかが不明なのだ。
 それぞれに対する節電目標も違って良いはずなのに一律15%などというから、かなりおかしな議論になっていく。
 このような詳細データを東電は持っていないという。持っていないならば保有するための方法を考えるべきだろう。綱渡りで電力供給をしているかのごとく言う電力会社とは思えない。同じことは関西電力にも言える。
 もっとも、データを公表すれば設備が余っていることや、企業の節電ないしは「適電」の取り組みが功を奏して、既に原発無しで通年、やっていける状態になったことを知られないためなのだろうと思う。
 ▼ 東電2012、10年に比べて予測値から約18%減、原発なしで電気は大丈夫
 今年の夏の東電需給関係を速報する。
 関電については大飯再稼働が無ければ電力需給に影響があるとする、国と一体化した攻撃に対抗するためにも必要な分析なのだが、過去のデータを十分保有していないため手に余るので見送る。
 東電については分析できる程度のデータと、過去の東電交渉の積み重ねもあるので、以下に分析してみる。
 既に7月も半分過ぎ、今年夏の傾向を知るには十分だ。
 なお、以下のデータは各年ごとの「日ピーク」と「日最高気温等」のデータに基づいたものであり、また「気温補正値」については2010年の使用電力ピークのデータを元にプログラムを作り、2012年及び2011年の気温等の気象データ(東京のデータ)から導き出した。つまり2010年なみに2012年と2011年にも電力を使ったと仮定した数値をそれぞれの年の気温補正値として、それとの差を見て節電効果や消費動向を分析しているわけだ。
 7月も半ば過ぎで、全体を通じての電力消費は過去最大だったとされる2010年に比べて予測値から約18%減である
 昨年の7月上旬は、まさに危機的との宣伝行き届き、2010年度比マイナス20%強と、大幅な節電を行った年だが、その夏の気温補正値に比べてさえ今年の実績値はプラス約4%程度だ。(単純な引き算ではなく積算の率で比較しているので20%-18%にはならない)
 ここまでは、ほぼ十分な水準の消費削減になっていると言えるだろう。
 東京の最高気温が摂氏30度を超えていても、実績は4100~4200万kw程度に止まっている。
 土日には2010年の気温補正値との比較削減量はおおむね300~400万kwで、平日はおおむね700~800万kwである。ちょうど柏崎刈羽原発分(全7基で821万kw)をまるまる削減している計算になる
 平日で最も気温が高くなった、17日と18日では、さすがに電力も最高水準に達したが、それでも4892(17日)、4747(18日)万kwである。もし2010年であれば5700万kwから5300万kwには達したであろう。
 さて、このデータで一つ大きな特徴が見つかった。それは、平日の削減率よりも土日休のそれが遙かに大きいことだ。
 7月4日から7月6日までの平日は、昨年よりもピークは増えているのに、7月7日と8日は逆に去年よりも100万kw以上も減った。次の週にはそれがさらに顕著になる。
 三連休中の最初の土日、つまり14日と15日は837万kwと380万kwも減った。しかし休み明けの17日と18日はそれぞれ178万kwと398万kw増えている。
 このシーソーの原因は、平日休業休日操業をやめた企業が多かったからだと思われる。その影響がおおむね100~300万kw程度のピークシフトに相当することがわかった。
 東電は昨年の節電について、おおむね600万kwは「定着した節電」としている。しかし実際にはもっと大きい。800万kw程度はあるとみて良い。さらに休日シフトを行えば200万kw程度のピークカットは可能であることが分かった。
 トータルで2010年ピーク時から1000万kwを引き下げることは出来ることになる。これはピーク時に6000万kwから5000kwへの削減という意味になる。
 これに供給予備力10%を加えても、東電は5500万kwの設備を用意すれば供給面には問題はなくなったと言えるだろう。
 ★7月29日(日)一票一揆 女が変える!政治もくらしも原発も
  14時 日比谷公園かもめ広場  女達のアピール/かんしょ踊り
  15時半 日比谷公園大集会へ合流 、 16時半 デモ出発
 ★7月29日(日) 国会大包囲 キャンドルナイト 19時


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