2月13日タ,国連人権理事会事務局へ国際人権活動日本委員会を窓口として以下の文書を送りました。
3月2日から人権理事会の討議がはじまり,3月6日に障がい者の権利。11日に子どもの権利について検討されます。その際,文書発言をするためです。
この翻訳にあたっては時間のない中,国際人権活動日本委員会の松田様に本当に大きなお世話になりました。やっていただいたおかげで,無事送付でき,感謝しております。この場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございました。
◎ 「日の丸・君が代」強制によって引き起こされている
障がい児学校の卒集式における人権侵害について
1.問題の所在
2003年10月23日、東京都教育委員会は,横山洋吉教育長名で,都立学校および都立養護学校の校長にあて,通達を出した。
通連の主な内容の要約は以下のとおりである。
①壇上正面に「日の丸」「都旗」を掲揚すること。
②卒業証書の受け渡しの場所は,体育館フロアではなく高い郷台の上(70㎝)であること。
③式の参例階は全員,舞台奥に掲げられた「日の丸」のある正面を向くこと。
④「君が代」を起立して歌うこと。
⑤校長は教職員全員に職務命令を発出し,教職員はこれを守らなければ懲戒処分されること。
この通達により,都立養護学校卒業式は,大きく変えられた。
2,人権侵害の実態
都立養護学校肢体不自由校では以下のような問題が生じている。
①床面から舞台上へ
車椅子を操作して生活している生徒は,従来,段差のないフラットな体育館フロアを会場として,移動,活動してきた。
しかしながら,通達は画一的に舞台上=壇上での卒業証書受け取りを義務付けた。
そのため,車椅子では動きができなくなった。
肢体不自由校から異論が出されると,東京都教育委員会は,急きょ,要求した学校にスロープを新設した。
しかし,スロープは急勾配であったり,幅が狭く,カが弱い生徒や電動椅子操作は危険なため,自力でこいで上がれず,結局教員に押し上げてもらうしかなくなった。
②生命の危険
'07年3月,城北養護学校では,君が代斉唱時,生徒の人口呼吸器のアラームが鳴った。保健室スタッフが駆けつけ対応しようとすると,そこへ副校長が飛んできて,起立することを命じた。
③トイレへ行かせない。
'04年3月,大泉養護学校卒業式予行演習で君が代斉唱時,尿意を訴えた児章をトイレへ連れて出た。すると副校長は,連れて出ないよう,おむつをつけるように指示した。
④呼吸介助のため座ることに対して事情聴取
重度の障害をもつ生徒の呼吸介助をするため教員が座ると,不起立不服従の意思か,介助のためか事情聴取をすると校長は告げた('08,3北養護学校)。教員にプレッシャーを与え,十分な介助ができない。
3,改善の提言
10.23通達は,生命など基本的人権をおびやかし,障がい児の当然の権利であるバリアフリーすら保障しない。ただちに通達を撤回する勧告を出すよう提言する。
『ほっととーく 74』より
「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会
〒176-0012 練馬区豊玉北5-17-7-303 サポートねりまねりま全労協気付
郵便振替:00140-6-517545 加入者名:声をあげる市民の会
3月2日から人権理事会の討議がはじまり,3月6日に障がい者の権利。11日に子どもの権利について検討されます。その際,文書発言をするためです。
この翻訳にあたっては時間のない中,国際人権活動日本委員会の松田様に本当に大きなお世話になりました。やっていただいたおかげで,無事送付でき,感謝しております。この場をかりてお礼申し上げます。ありがとうございました。
◎ 「日の丸・君が代」強制によって引き起こされている
障がい児学校の卒集式における人権侵害について
1.問題の所在
2003年10月23日、東京都教育委員会は,横山洋吉教育長名で,都立学校および都立養護学校の校長にあて,通達を出した。
通連の主な内容の要約は以下のとおりである。
①壇上正面に「日の丸」「都旗」を掲揚すること。
②卒業証書の受け渡しの場所は,体育館フロアではなく高い郷台の上(70㎝)であること。
③式の参例階は全員,舞台奥に掲げられた「日の丸」のある正面を向くこと。
④「君が代」を起立して歌うこと。
⑤校長は教職員全員に職務命令を発出し,教職員はこれを守らなければ懲戒処分されること。
この通達により,都立養護学校卒業式は,大きく変えられた。
2,人権侵害の実態
都立養護学校肢体不自由校では以下のような問題が生じている。
①床面から舞台上へ
車椅子を操作して生活している生徒は,従来,段差のないフラットな体育館フロアを会場として,移動,活動してきた。
しかしながら,通達は画一的に舞台上=壇上での卒業証書受け取りを義務付けた。
そのため,車椅子では動きができなくなった。
肢体不自由校から異論が出されると,東京都教育委員会は,急きょ,要求した学校にスロープを新設した。
しかし,スロープは急勾配であったり,幅が狭く,カが弱い生徒や電動椅子操作は危険なため,自力でこいで上がれず,結局教員に押し上げてもらうしかなくなった。
②生命の危険
'07年3月,城北養護学校では,君が代斉唱時,生徒の人口呼吸器のアラームが鳴った。保健室スタッフが駆けつけ対応しようとすると,そこへ副校長が飛んできて,起立することを命じた。
③トイレへ行かせない。
'04年3月,大泉養護学校卒業式予行演習で君が代斉唱時,尿意を訴えた児章をトイレへ連れて出た。すると副校長は,連れて出ないよう,おむつをつけるように指示した。
④呼吸介助のため座ることに対して事情聴取
重度の障害をもつ生徒の呼吸介助をするため教員が座ると,不起立不服従の意思か,介助のためか事情聴取をすると校長は告げた('08,3北養護学校)。教員にプレッシャーを与え,十分な介助ができない。
3,改善の提言
10.23通達は,生命など基本的人権をおびやかし,障がい児の当然の権利であるバリアフリーすら保障しない。ただちに通達を撤回する勧告を出すよう提言する。
『ほっととーく 74』より
「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会
〒176-0012 練馬区豊玉北5-17-7-303 サポートねりまねりま全労協気付
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