☆ 私たちはあきらめない!戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会正門前集会 総がかり行動
10月19日(月)18:30~ 場所:国会正門前
東京の杉原です。[転送・転載歓迎]
10月8日夕方、東京・文京シビック大ホールで、総がかり行動実行委員会( http://sogakari.com/ )の集会が行われました。満杯の約1750人が参加し、戦争法案に抗して行動してきた様々な人々からの発言がありました。あきらめるどころか、戦争法の廃止をめざす熱と志がしっかりと持続していることが鮮明になりました。
ぜひその内容を多くの方に共有してほしいと考え、メモなどをもとにしたダイジェスト(文責:杉原)を作りましたので、ご参照ください。
◆ 【「10・8戦争法廃止!安倍内閣退陣!総がかり行動集会」ダイジェスト】
写真はレイバーネット日本
<開会あいさつ>
◆高田健(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)
戦争法への怒り、エネルギーは全く消えていない。60年安保の後のような挫折感は運動内部にはない。歴史的闘いの中で獲得した確信と希望がある。「採決」されたが憲法違反に変わりはない。憲法9条は大きな痛手をこうむったが、どっこい生きている。第3次安倍政権の「経済、経済」の連呼を見ると、壮大な虚言の中に戦争のための軍事力作りと明文改憲への狙いが透けて見える。極めて欺瞞的で危険な内閣だ。ハリボテのような内閣を倒し、戦争法を廃止するため、全力で、総がかりで闘っていこう
<講演>
◆熊岡路矢(NGO非戦ネット、日本国際ボランティアセンター(JVC)顧問)
クンドゥズでの「国境なき医師団(MSF)」の病院に対する米軍の爆撃は国際人道法違反の戦争犯罪だ。徹底調査のうえで国際刑事裁判所にも訴える方向だが、訴える国がまだ見つかっていない。MSFは2004年にも5人が殺害されアフガンを一時撤退した。米軍など連合軍やアフガン軍が村に入り、病院を占拠したりした。そのため、反政府勢力がMSFを連合軍と同じと見なした
JVCの今井高樹によれば、2011年の南スーダン独立の頃、中央スーダン共和国軍が南スーダンに攻め込み、市街戦が勃発した。その時のPKOトップの「動かず待て」の指示は正しかった。混乱しているところに武装した集団が来れば事態は悪化する。非武装の人々が普通の四輪駆動車で救援を成功させた
2013年、南スーダンの2つのグループが衝突した際、PKOは駆けつけず、全体の沈静化を待って人々を保護した。何がどうなっているかわからず、武装勢力と一般住民の区別は不可能。安倍内閣が考えているような都合のいい状況は、現実のリアルな事態とはほど遠いものだ
どの戦争も間違いなく汚いものだ。皆さんや両親、子ども、孫たちが殺傷されるのが戦場。武器商人や軍産共同体が儲かる。記録に残せないほど多くの人々が死傷し、イラクでは100万人単位とも言われる。米国が無理やり始めた戦争でイラクは破綻国家になり、シリア内戦やISを生むことにつながった
大学でも教えているが、以前の「アフガンやユーゴはどうなっているか?」というような質問が、ここ1、2年で「自分も戦争に行くのか?」「日本も戦争に巻き込まれるのか?」と変わってきた。南スーダンの状況は長く住んでいる人でもわからない中、途中で交代し、閉じこもって暮らしている自衛隊に正しい判断ができるのか?
<国会議員から>
◆福山哲郎(民主党)
悔しい。何の採決が行われたのかわからない。許してはいけない。一方で新しい民主主義の局面が見えてきた。国会内外がつながり、学者や弁護士などから闘い方、知恵をもらった。今後も大きな力になる。また、参院本会議をNHKに中継させたのも大きかった。大阪梅田のSEALDs関西の街宣に約4500人、今日もたくさんの人。闘いはこれから。終わっていない。一緒に続けていこう
◆田村智子(共産党)
垣根を超えた皆さんの連携が野党の結束を作った。一人ひとりの生き方、人生を賭けた心からの言葉は、安倍政権の答弁を遥かに凌駕した。世界一強い親分のアメリカについていけば誰も手を出さないだろうというのはヤクザの世界観だ。安倍内閣打倒、戦争法廃止、7・1閣議決定の白紙撤回を実現する新しい政府を作ろう。そのために選挙協力を。政党同士の深い信頼関係に基づくつながりを
◆吉田忠智(社民党)
雑誌『世界』のタイトルが「法治崩壊」だが、憲法の上に多数を握った権力者が居座る異常な状態だ。法治国家、立憲主義が壊れている。一方で大きな希望もある。総がかり行動は経緯や違いをすべて呑み込んで一緒に行動した。それが今まで参加しなかった人々が参加する土台を作った。国会で野党が多数を握るため、とりわけ参議院の32の一人区で野党の候補者を一人に絞ろう
<連帯あいさつ>
◆佐藤学(安全保障関連法に反対する学者の会)
150人の学者による記者会見、SEALDsや日弁連との共同行動などを成功させてきた。団体名から「案」をとり継続していく。150大学で有志の会もでき、増え続けている。10月25日にSEALDsとの集会、12月6日に日比谷野音でSEALDsとの共同行動を行う。憲法より上位で違憲の法が機能する。これはクーデターだ。その遂行を断固阻止する。米国の科学研究費の3分の1は軍事研究だ。そんな事態にしていいのか
◆山岸良太(日弁連)
長く広範囲に連帯して運動した。国会で決まっても憲法違反は憲法違反。違憲の法を運用、適用させず廃止させる決意を固めている。安倍政権は、国会内の手続きやルールをことごとく無視し、市民の明確な反対の意思表示と大多数が「説明不十分」とする世論を押し切った。立憲主義の危機だ。正義と真理は皆さんのもとにあり、これを信じて最後まで闘い抜く
◆石川健治(立憲デモクラシーの会)
運動に慣れていない学者が一生懸命にやってきた。8月30日の国会前の素晴らしい場にいられたのは幸せだ。屋内集会も会場をキャンセルして国会前でリレートークを行った。10月30日の18時から日本教育会館でシンポジウムを行う。砂川判決が正当化のために乱用されたが、判決は「一見極めて明白に違憲な場合は無効である」としている。砂川判決を軽んずるものは砂川判決に復讐されるだろう
◆本間信和(SEALDs)
全然落ち込む必要はないが簡単に楽観することもできない。これから何をするか。デモ、話しかけ、あるいはポスターかもしれない。それらを次の選挙で議席数に絶対反映させなければいけない。政権は嵐は過ぎ去ったと思っているが、嵐はそう簡単に終わらない。今までは「国会の外にこそ民主主義がある」と行動してきたが、9月19日、国会の外と中がつながった。このつながりを絶対に途絶えさせてはいけない。今もそれを切断、分断、隔離させる力がうごめいている。このつながりが大きな力になる。一緒に頑張ろう
◆内田雅敏(弁護士)
小泉首相の靖国参拝に対する福岡での違憲訴訟の裁判官は遺書を用意したという。戦争法制は多くの法律家がその責務として裁判で闘う決意だ。弁護士や元裁判官が具体的な訴状の案を練っている。平和的生存権、人格権の侵害で国賠訴訟を検討していく。若手から元裁判官まで、法律家の総がかりで全国の8つの高裁などで提訴を目指す。私は今、国民の民主主義的傾向の復活強化に言及した、ポツダム宣言10項後段を思い起こす。自由民権運動や大正デモクラシーなどの伝統を引き継いで戦争法制反対の運動を展開しよう
<総がかり実参加団体から>
◆菱山南帆子(9条壊すな!街宣チーム)
5人からスタートした街宣は300人以上にまで膨れ上がった。一方通行でなく共感と対話。上から目線でなく市民と同じ目線。手話、紙芝居、スタンディングなど、心動かす一つの運動としての街宣を心がけた。「雨にも負けず、安倍にも負けず」「街中から揺るがそう」「街中民主主義」などの言葉が生まれ、国会に向かう目に見えない無数の水路を切り開いた。20人を超える弾圧を思い起こし、どんなことがあっても怯まず前進しよう。「八王子から国会へ」を合言葉に地域でも取り組んだ。市民運動の発展こそ決定的だ。2015年安保闘争の発展へ、排除でなく共同こそ勝利の鍵だ
◆渡辺多嘉子(宗教者)
様々な宗教者グループが戦争法制に断固反対を表明している。「生きとし生けるものの命を守ろう」との根底にあるのは、弱い立場に置かれた人々への共感だ。安倍政治に決定的に欠けているのはこれ。国会議事堂前は民主主義の学校。安倍政治は「富国強兵」を進めている。野党の皆さんを見守ることをやめない。課題は多く安易な楽観論に与することはできないが、「正義と平和は抱き合う」(旧約聖書)。宗教者も一緒に闘っていく
◆土井登美江(脱原発をめざす女たちの会)
戦争法制をどうしようかと考え、総がかりの呼びかけに賛同し、一緒に団結できた。安倍首相は世界中を回って「自由と民主主義、法の支配」と言っているが、国内で正反対の事をやっている。戦争法反対と脱原発との共通点は、圧倒的な人々が反対している点と女性の反対が10%多いこと。11月23日に小出裕章さんと武藤類子さんを呼んで集会を行う
◆前田能成(「秘密保護法」廃止へ!実行委員会)
中谷大臣は「対処基本方針に記載する前提となる情報が特定秘密に該当する可能性がある」と答弁した。秘密法と戦争法は一体だ。秘密法廃止のために、情報公開法と公文書管理法をうまく使う事が有効だ。公文書管理法見直しの検討が始まっている。立法や司法についても公文書として管理させることで議員へもプレッシャーをかけよう。特定秘密を隠せないように、後で検証できるようにするのが重要だ
◆木村辰彦(沖縄一坪反戦地主会関東ブロック)
翁長知事が13日にも埋め立て承認を取り消す。沖縄県民の尊厳と誇りをかけた決定だ。ゲート前や海上での闘い、本土での戦争法・新基地反対の闘いの結びつき、明らかに法的瑕疵があるとした県の検証委員会。これらがつながった結果だ。日本政府は法治国家ならただちに工事を中止すべきだ。行政不服審査を悪用する脱法行為を許すことはできない。戦争法を発動させない闘いの中軸に辺野古問題をすえて闘ってほしい。政府は10月下旬から11月にも埋め立てを強行しようとしている。体を張って闘う決意だ
◆俵義文(安倍の教育政策NOネット)
育鵬社、自由社の教科書を採択させない闘いを行い、名古屋市をはじめ危ない地域で阻止した。これから戦争する国の担い手を作る教育が推進される。安倍首相をはじめ、道徳性もなくルールも守らぬ人たちが道徳を教科化し、あらゆる教科の統制を狙っている。道徳に学問的根拠はなく、国家が思い通りの内容の教科書を作れるようになる。戦争するため、グローバル企業のための人材作りだ。秋から大学習運動を行っていく
<行動提起>
◆福山真劫(戦争をさせない1000人委員会)
闘いの中で多くのものを得てきた。戦争法を廃止し、安倍政権を倒す希望と可能性を獲得してきた。一方で反省点もある。60%の反対、80%の「今回で決めるべきではない」との層を大きく運動に巻き込めなかった。また、38%の非正規労働者などへの働きかけや地域へのきめ細かい展開が弱かった。
今後の取り組みの基本的考え方は
(1)戦争法廃止、発動阻止の取り組み
(2)立憲主義、憲法擁護の取り組み
(3)沖縄、脱原発、人間の安全保障(格差、貧困)を視野に入れての取り組み
(4)戦争法廃案で奮闘した野党との連携強化
(5)諸団体、市民との連携した取り組みの強化、その他。
具体的取り組みは、
(1)総がかり実の組織強化と運動の継続・拡大
(2)毎月19日行動(10月19日18時30分 国会正門前集会、11月19日18時30分 日比谷野音か国会周辺集会)
(3)戦争法施行・具体化に対応した集会・抗議行動
(4)違憲訴訟支援
(5)一大署名運動(5・3集会をめざし、2000万筆以上を目標に統一した請願署名運動)
(6)沖縄、脱原発、人間の安全保障(格差、貧困など)を視野に連携
(7)統一憲法記念日集会(2016年5月3日、有明防災公園で)
(8)参議院選挙に向け、野党との連携強化・支援、その他。
高知の自由民権記念館にある植木枝盛の言葉「未来がその胸中にあるもの、これを青年と言う」を紹介したい。ともに頑張ろう
※当日は近藤昭一(民主)、神本美恵子(民主)、鈴木克昌(民主)、小宮山泰子(民主)の各議員も参加。
-----------------------------------------
【全編動画】
2015年10月8日「10・8戦争法廃止!安倍内閣退陣!総がかり行動集会」
(The daily olive news)
https://www.youtube.com/watch?v=MQRHW2Rmgdk
※安保法との戦いをやめない 議員、識者ら文京区で集会(10月9日、東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015100902000132.html
※弁護士グループ「安保法は憲法違反」年内にも一斉提訴へ(10月8日、NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151008/k10010263801000.html
-----------------------------------
☆ 私たちはあきらめない!戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会正門前集会
10月19日(月)18時半~、国会正門前
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
http://sogakari.com/?p=1024
☆ 「さぁ、安倍政治を終らせよう」10.19院内集会
10月19日(月)17時~、参議院議員会館1階・講堂、入場無料
発言:中野晃一さん(上智大学教授)
「野党はオルタナティブを提示できるか 路上から議会へ」
主催:戦争をさせない1000人委員会・立憲フォーラム
http://www.anti-war.info/schedule/1510081/
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『杉原こうじのブログ』(2015/10/10)
http://kosugihara.exblog.jp/
10月19日(月)18:30~ 場所:国会正門前
東京の杉原です。[転送・転載歓迎]
10月8日夕方、東京・文京シビック大ホールで、総がかり行動実行委員会( http://sogakari.com/ )の集会が行われました。満杯の約1750人が参加し、戦争法案に抗して行動してきた様々な人々からの発言がありました。あきらめるどころか、戦争法の廃止をめざす熱と志がしっかりと持続していることが鮮明になりました。
ぜひその内容を多くの方に共有してほしいと考え、メモなどをもとにしたダイジェスト(文責:杉原)を作りましたので、ご参照ください。
◆ 【「10・8戦争法廃止!安倍内閣退陣!総がかり行動集会」ダイジェスト】
写真はレイバーネット日本
<開会あいさつ>
◆高田健(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)
戦争法への怒り、エネルギーは全く消えていない。60年安保の後のような挫折感は運動内部にはない。歴史的闘いの中で獲得した確信と希望がある。「採決」されたが憲法違反に変わりはない。憲法9条は大きな痛手をこうむったが、どっこい生きている。第3次安倍政権の「経済、経済」の連呼を見ると、壮大な虚言の中に戦争のための軍事力作りと明文改憲への狙いが透けて見える。極めて欺瞞的で危険な内閣だ。ハリボテのような内閣を倒し、戦争法を廃止するため、全力で、総がかりで闘っていこう
<講演>
◆熊岡路矢(NGO非戦ネット、日本国際ボランティアセンター(JVC)顧問)
クンドゥズでの「国境なき医師団(MSF)」の病院に対する米軍の爆撃は国際人道法違反の戦争犯罪だ。徹底調査のうえで国際刑事裁判所にも訴える方向だが、訴える国がまだ見つかっていない。MSFは2004年にも5人が殺害されアフガンを一時撤退した。米軍など連合軍やアフガン軍が村に入り、病院を占拠したりした。そのため、反政府勢力がMSFを連合軍と同じと見なした
JVCの今井高樹によれば、2011年の南スーダン独立の頃、中央スーダン共和国軍が南スーダンに攻め込み、市街戦が勃発した。その時のPKOトップの「動かず待て」の指示は正しかった。混乱しているところに武装した集団が来れば事態は悪化する。非武装の人々が普通の四輪駆動車で救援を成功させた
2013年、南スーダンの2つのグループが衝突した際、PKOは駆けつけず、全体の沈静化を待って人々を保護した。何がどうなっているかわからず、武装勢力と一般住民の区別は不可能。安倍内閣が考えているような都合のいい状況は、現実のリアルな事態とはほど遠いものだ
どの戦争も間違いなく汚いものだ。皆さんや両親、子ども、孫たちが殺傷されるのが戦場。武器商人や軍産共同体が儲かる。記録に残せないほど多くの人々が死傷し、イラクでは100万人単位とも言われる。米国が無理やり始めた戦争でイラクは破綻国家になり、シリア内戦やISを生むことにつながった
大学でも教えているが、以前の「アフガンやユーゴはどうなっているか?」というような質問が、ここ1、2年で「自分も戦争に行くのか?」「日本も戦争に巻き込まれるのか?」と変わってきた。南スーダンの状況は長く住んでいる人でもわからない中、途中で交代し、閉じこもって暮らしている自衛隊に正しい判断ができるのか?
<国会議員から>
◆福山哲郎(民主党)
悔しい。何の採決が行われたのかわからない。許してはいけない。一方で新しい民主主義の局面が見えてきた。国会内外がつながり、学者や弁護士などから闘い方、知恵をもらった。今後も大きな力になる。また、参院本会議をNHKに中継させたのも大きかった。大阪梅田のSEALDs関西の街宣に約4500人、今日もたくさんの人。闘いはこれから。終わっていない。一緒に続けていこう
◆田村智子(共産党)
垣根を超えた皆さんの連携が野党の結束を作った。一人ひとりの生き方、人生を賭けた心からの言葉は、安倍政権の答弁を遥かに凌駕した。世界一強い親分のアメリカについていけば誰も手を出さないだろうというのはヤクザの世界観だ。安倍内閣打倒、戦争法廃止、7・1閣議決定の白紙撤回を実現する新しい政府を作ろう。そのために選挙協力を。政党同士の深い信頼関係に基づくつながりを
◆吉田忠智(社民党)
雑誌『世界』のタイトルが「法治崩壊」だが、憲法の上に多数を握った権力者が居座る異常な状態だ。法治国家、立憲主義が壊れている。一方で大きな希望もある。総がかり行動は経緯や違いをすべて呑み込んで一緒に行動した。それが今まで参加しなかった人々が参加する土台を作った。国会で野党が多数を握るため、とりわけ参議院の32の一人区で野党の候補者を一人に絞ろう
<連帯あいさつ>
◆佐藤学(安全保障関連法に反対する学者の会)
150人の学者による記者会見、SEALDsや日弁連との共同行動などを成功させてきた。団体名から「案」をとり継続していく。150大学で有志の会もでき、増え続けている。10月25日にSEALDsとの集会、12月6日に日比谷野音でSEALDsとの共同行動を行う。憲法より上位で違憲の法が機能する。これはクーデターだ。その遂行を断固阻止する。米国の科学研究費の3分の1は軍事研究だ。そんな事態にしていいのか
◆山岸良太(日弁連)
長く広範囲に連帯して運動した。国会で決まっても憲法違反は憲法違反。違憲の法を運用、適用させず廃止させる決意を固めている。安倍政権は、国会内の手続きやルールをことごとく無視し、市民の明確な反対の意思表示と大多数が「説明不十分」とする世論を押し切った。立憲主義の危機だ。正義と真理は皆さんのもとにあり、これを信じて最後まで闘い抜く
◆石川健治(立憲デモクラシーの会)
運動に慣れていない学者が一生懸命にやってきた。8月30日の国会前の素晴らしい場にいられたのは幸せだ。屋内集会も会場をキャンセルして国会前でリレートークを行った。10月30日の18時から日本教育会館でシンポジウムを行う。砂川判決が正当化のために乱用されたが、判決は「一見極めて明白に違憲な場合は無効である」としている。砂川判決を軽んずるものは砂川判決に復讐されるだろう
◆本間信和(SEALDs)
全然落ち込む必要はないが簡単に楽観することもできない。これから何をするか。デモ、話しかけ、あるいはポスターかもしれない。それらを次の選挙で議席数に絶対反映させなければいけない。政権は嵐は過ぎ去ったと思っているが、嵐はそう簡単に終わらない。今までは「国会の外にこそ民主主義がある」と行動してきたが、9月19日、国会の外と中がつながった。このつながりを絶対に途絶えさせてはいけない。今もそれを切断、分断、隔離させる力がうごめいている。このつながりが大きな力になる。一緒に頑張ろう
◆内田雅敏(弁護士)
小泉首相の靖国参拝に対する福岡での違憲訴訟の裁判官は遺書を用意したという。戦争法制は多くの法律家がその責務として裁判で闘う決意だ。弁護士や元裁判官が具体的な訴状の案を練っている。平和的生存権、人格権の侵害で国賠訴訟を検討していく。若手から元裁判官まで、法律家の総がかりで全国の8つの高裁などで提訴を目指す。私は今、国民の民主主義的傾向の復活強化に言及した、ポツダム宣言10項後段を思い起こす。自由民権運動や大正デモクラシーなどの伝統を引き継いで戦争法制反対の運動を展開しよう
<総がかり実参加団体から>
◆菱山南帆子(9条壊すな!街宣チーム)
5人からスタートした街宣は300人以上にまで膨れ上がった。一方通行でなく共感と対話。上から目線でなく市民と同じ目線。手話、紙芝居、スタンディングなど、心動かす一つの運動としての街宣を心がけた。「雨にも負けず、安倍にも負けず」「街中から揺るがそう」「街中民主主義」などの言葉が生まれ、国会に向かう目に見えない無数の水路を切り開いた。20人を超える弾圧を思い起こし、どんなことがあっても怯まず前進しよう。「八王子から国会へ」を合言葉に地域でも取り組んだ。市民運動の発展こそ決定的だ。2015年安保闘争の発展へ、排除でなく共同こそ勝利の鍵だ
◆渡辺多嘉子(宗教者)
様々な宗教者グループが戦争法制に断固反対を表明している。「生きとし生けるものの命を守ろう」との根底にあるのは、弱い立場に置かれた人々への共感だ。安倍政治に決定的に欠けているのはこれ。国会議事堂前は民主主義の学校。安倍政治は「富国強兵」を進めている。野党の皆さんを見守ることをやめない。課題は多く安易な楽観論に与することはできないが、「正義と平和は抱き合う」(旧約聖書)。宗教者も一緒に闘っていく
◆土井登美江(脱原発をめざす女たちの会)
戦争法制をどうしようかと考え、総がかりの呼びかけに賛同し、一緒に団結できた。安倍首相は世界中を回って「自由と民主主義、法の支配」と言っているが、国内で正反対の事をやっている。戦争法反対と脱原発との共通点は、圧倒的な人々が反対している点と女性の反対が10%多いこと。11月23日に小出裕章さんと武藤類子さんを呼んで集会を行う
◆前田能成(「秘密保護法」廃止へ!実行委員会)
中谷大臣は「対処基本方針に記載する前提となる情報が特定秘密に該当する可能性がある」と答弁した。秘密法と戦争法は一体だ。秘密法廃止のために、情報公開法と公文書管理法をうまく使う事が有効だ。公文書管理法見直しの検討が始まっている。立法や司法についても公文書として管理させることで議員へもプレッシャーをかけよう。特定秘密を隠せないように、後で検証できるようにするのが重要だ
◆木村辰彦(沖縄一坪反戦地主会関東ブロック)
翁長知事が13日にも埋め立て承認を取り消す。沖縄県民の尊厳と誇りをかけた決定だ。ゲート前や海上での闘い、本土での戦争法・新基地反対の闘いの結びつき、明らかに法的瑕疵があるとした県の検証委員会。これらがつながった結果だ。日本政府は法治国家ならただちに工事を中止すべきだ。行政不服審査を悪用する脱法行為を許すことはできない。戦争法を発動させない闘いの中軸に辺野古問題をすえて闘ってほしい。政府は10月下旬から11月にも埋め立てを強行しようとしている。体を張って闘う決意だ
◆俵義文(安倍の教育政策NOネット)
育鵬社、自由社の教科書を採択させない闘いを行い、名古屋市をはじめ危ない地域で阻止した。これから戦争する国の担い手を作る教育が推進される。安倍首相をはじめ、道徳性もなくルールも守らぬ人たちが道徳を教科化し、あらゆる教科の統制を狙っている。道徳に学問的根拠はなく、国家が思い通りの内容の教科書を作れるようになる。戦争するため、グローバル企業のための人材作りだ。秋から大学習運動を行っていく
<行動提起>
◆福山真劫(戦争をさせない1000人委員会)
闘いの中で多くのものを得てきた。戦争法を廃止し、安倍政権を倒す希望と可能性を獲得してきた。一方で反省点もある。60%の反対、80%の「今回で決めるべきではない」との層を大きく運動に巻き込めなかった。また、38%の非正規労働者などへの働きかけや地域へのきめ細かい展開が弱かった。
今後の取り組みの基本的考え方は
(1)戦争法廃止、発動阻止の取り組み
(2)立憲主義、憲法擁護の取り組み
(3)沖縄、脱原発、人間の安全保障(格差、貧困)を視野に入れての取り組み
(4)戦争法廃案で奮闘した野党との連携強化
(5)諸団体、市民との連携した取り組みの強化、その他。
具体的取り組みは、
(1)総がかり実の組織強化と運動の継続・拡大
(2)毎月19日行動(10月19日18時30分 国会正門前集会、11月19日18時30分 日比谷野音か国会周辺集会)
(3)戦争法施行・具体化に対応した集会・抗議行動
(4)違憲訴訟支援
(5)一大署名運動(5・3集会をめざし、2000万筆以上を目標に統一した請願署名運動)
(6)沖縄、脱原発、人間の安全保障(格差、貧困など)を視野に連携
(7)統一憲法記念日集会(2016年5月3日、有明防災公園で)
(8)参議院選挙に向け、野党との連携強化・支援、その他。
高知の自由民権記念館にある植木枝盛の言葉「未来がその胸中にあるもの、これを青年と言う」を紹介したい。ともに頑張ろう
※当日は近藤昭一(民主)、神本美恵子(民主)、鈴木克昌(民主)、小宮山泰子(民主)の各議員も参加。
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【全編動画】
2015年10月8日「10・8戦争法廃止!安倍内閣退陣!総がかり行動集会」
(The daily olive news)
https://www.youtube.com/watch?v=MQRHW2Rmgdk
※安保法との戦いをやめない 議員、識者ら文京区で集会(10月9日、東京)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015100902000132.html
※弁護士グループ「安保法は憲法違反」年内にも一斉提訴へ(10月8日、NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151008/k10010263801000.html
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☆ 私たちはあきらめない!戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会正門前集会
10月19日(月)18時半~、国会正門前
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
http://sogakari.com/?p=1024
☆ 「さぁ、安倍政治を終らせよう」10.19院内集会
10月19日(月)17時~、参議院議員会館1階・講堂、入場無料
発言:中野晃一さん(上智大学教授)
「野党はオルタナティブを提示できるか 路上から議会へ」
主催:戦争をさせない1000人委員会・立憲フォーラム
http://www.anti-war.info/schedule/1510081/
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『杉原こうじのブログ』(2015/10/10)
http://kosugihara.exblog.jp/
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