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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

日本学術会議大弾圧事件、菅首相語るに落ちた九日のインタビュー

2020年10月15日 | 平和憲法
 ◆ 恐怖の懲罰人事 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 今回も日本学術会議大弾圧事件について。
 六人の新会員候補者が菅首相から拒絶され、政府の学問の自由への抑圧として、世論の批判が激しくなった。
 菅首相は九日のインタビュー「九十九人分の名簿しか見ていない」と弁明した。
 つまり、六人を除外する前の百五人の元の名簿は見ていない。だから、誰がパージされたか、それについては知らない、自分の責任ではない、とする弁明だった。
 しかし、五日のインタビューで、六人が(安全保障関連法等)政府提出法案に反対だったこととの関連を問われ、「学問の自由とは全く関係ない。六人についていろんなことがあったが、そういうことは一切関係ない。総合的、俯瞰(ふかん)的活動を確保する観点から判断した。これに尽きる」
 語るに落ちる。「六人についていろんなことがあった」と知っていたのだ。
 「俯瞰的」と聞いて、安倍前任者の「地球儀を俯瞰する外交」を思いだして笑ってしまった。
 地球儀など小さい、小さい。せめて地球と言ってほしかった。

 それはともかく、学術会議会員の任命権者・総理大臣が今回のパージを知らなかった。とすれば首相の重大な職権放棄。任命権の侵害。一体誰が簒奪(さんだつ)したのか。
 四年前、菅官房長官時代、三人の候補者が除外させられ、秘密に伏されてきた。今ようやく学会の反撃が始まった。
『東京新聞』(2020年10月13日【本音のコラム】)

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