■絶対得票率 東京は最低 27.46%
半数の信任は島根、大分
十三都道県知事選で、当選者の得票数を有権者数で割った絶対得票率でみると、有権者の半数を超す信任を得たのは大分の広瀬勝貞氏(56・89%)と、島根の溝口善兵衛氏(51・59%)の二人にとどまった。いずれも民主党が候補を擁立せず、共産党候補との一騎打ちだった。
自民党系と民主党系が対決した五都道県では、約二百八十一万票を獲得し三選を果たした東京の石原慎太郎氏が最も低い27・46%と、二〇〇三年の前回より3・8ポイントダウン。四選した福岡の麻生渡氏も27・82%で、前回より1・6ポイント下がった。現職で前回を下回ったのはこの二人だけだ。
北海道の高橋はるみ氏は38・09%、岩手の達増拓也氏は40・93%。神奈川の松沢成文氏は低投票率が響き、28・48%となった。
このほか、現職では福井の西川一誠氏49・62%、三重の野呂昭彦氏45・39%、徳島の飯泉嘉門氏42・04%、佐賀の古川康氏48・77%。新人では奈良の荒井正吾氏32・48%、鳥取の平井伸治氏47・98%だった。
(『東京新聞』2007/4/9夕刊)
■4月9日付・よみうり寸評
〈太陽の季節〉で芥川賞を受賞した記念撮影で石原慎太郎氏はいすに浅く斜めに座り、大きく両足を開いていた。隣に直木賞の新田次郎、邱永漢両氏がひざをそろえ、きちんとかしこまって座っている
◆若者らしいが、傲慢(ごうまん)、不作法な姿にも見える。その写真を見て、石原氏の母は「私はちゃんとしつけて育てたつもりでいたのに、恥ずかしい」と言った◆石原氏自身も「あの写真を眺める限り、私の作品(太陽の季節)がこうむった毀誉褒貶(きよほうへん)のいわれがわかるような気がする」と書いている(わが人生の時の人々)◆今度の東京都知事選で石原氏は〈都政私物化〉の批判を受けた。氏の言う〈執拗(しつよう)なバッシング〉で、氏の若き日の毀誉褒貶を思った。「慎太郎ではなく不慎太郎だ」と芥川賞選考委員の佐藤春夫氏◆芥川賞は毀誉褒貶の中、際どい賛否での受賞だったが、今回の選挙は大差の圧勝で3選。〈都政私物化〉という攻撃に手を焼きながらも、大勝は「都民の良識」と石原氏◆「反省しろよ慎太郎。だけどやっぱり慎太郎」のうたい文句通りの選挙になった。
(2007年4月9日13時49分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070409ig05.htm
■「防衛に成功したボクサーみたい」石原氏が都庁で会見
8日の東京都知事選で、大差で3選を果たした石原慎太郎知事(74)は9日午後1時から都庁内で記者会見し、「タイトルマッチを終え、防衛に成功したボクサーみたいなもんだね。さっぱりした気持ちでいる」と、一夜明けての感想を語った。
“都政私物化”批判など、石原都政のあり方が最大の争点となった知事選を振り返り、「『石原対だれ』ということではなく、『石原対反石原』という構図の選挙となることを覚悟していた」と述べた。
8日夜に当選を確実にして以降、インタビューや記者会見が続いていることにうんざりしているのか、報道陣に対し「もうちょっと面白い質問してくれよ」と注文を付ける一幕もあった。
(2007年4月9日13時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070409ia04.htm
半数の信任は島根、大分
十三都道県知事選で、当選者の得票数を有権者数で割った絶対得票率でみると、有権者の半数を超す信任を得たのは大分の広瀬勝貞氏(56・89%)と、島根の溝口善兵衛氏(51・59%)の二人にとどまった。いずれも民主党が候補を擁立せず、共産党候補との一騎打ちだった。
自民党系と民主党系が対決した五都道県では、約二百八十一万票を獲得し三選を果たした東京の石原慎太郎氏が最も低い27・46%と、二〇〇三年の前回より3・8ポイントダウン。四選した福岡の麻生渡氏も27・82%で、前回より1・6ポイント下がった。現職で前回を下回ったのはこの二人だけだ。
北海道の高橋はるみ氏は38・09%、岩手の達増拓也氏は40・93%。神奈川の松沢成文氏は低投票率が響き、28・48%となった。
このほか、現職では福井の西川一誠氏49・62%、三重の野呂昭彦氏45・39%、徳島の飯泉嘉門氏42・04%、佐賀の古川康氏48・77%。新人では奈良の荒井正吾氏32・48%、鳥取の平井伸治氏47・98%だった。
(『東京新聞』2007/4/9夕刊)
■4月9日付・よみうり寸評
〈太陽の季節〉で芥川賞を受賞した記念撮影で石原慎太郎氏はいすに浅く斜めに座り、大きく両足を開いていた。隣に直木賞の新田次郎、邱永漢両氏がひざをそろえ、きちんとかしこまって座っている
◆若者らしいが、傲慢(ごうまん)、不作法な姿にも見える。その写真を見て、石原氏の母は「私はちゃんとしつけて育てたつもりでいたのに、恥ずかしい」と言った◆石原氏自身も「あの写真を眺める限り、私の作品(太陽の季節)がこうむった毀誉褒貶(きよほうへん)のいわれがわかるような気がする」と書いている(わが人生の時の人々)◆今度の東京都知事選で石原氏は〈都政私物化〉の批判を受けた。氏の言う〈執拗(しつよう)なバッシング〉で、氏の若き日の毀誉褒貶を思った。「慎太郎ではなく不慎太郎だ」と芥川賞選考委員の佐藤春夫氏◆芥川賞は毀誉褒貶の中、際どい賛否での受賞だったが、今回の選挙は大差の圧勝で3選。〈都政私物化〉という攻撃に手を焼きながらも、大勝は「都民の良識」と石原氏◆「反省しろよ慎太郎。だけどやっぱり慎太郎」のうたい文句通りの選挙になった。
(2007年4月9日13時49分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070409ig05.htm
■「防衛に成功したボクサーみたい」石原氏が都庁で会見
8日の東京都知事選で、大差で3選を果たした石原慎太郎知事(74)は9日午後1時から都庁内で記者会見し、「タイトルマッチを終え、防衛に成功したボクサーみたいなもんだね。さっぱりした気持ちでいる」と、一夜明けての感想を語った。
“都政私物化”批判など、石原都政のあり方が最大の争点となった知事選を振り返り、「『石原対だれ』ということではなく、『石原対反石原』という構図の選挙となることを覚悟していた」と述べた。
8日夜に当選を確実にして以降、インタビューや記者会見が続いていることにうんざりしているのか、報道陣に対し「もうちょっと面白い質問してくれよ」と注文を付ける一幕もあった。
(2007年4月9日13時30分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070409ia04.htm
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