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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

国際機関の文献必見20mSvの意味

2011年05月01日 | フクシマ原発震災
 『情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)』
 ▼ 国際機関の文献必見
 校庭での線量限度20mSvが何を意味するかは、それぞれで確認してほしい


 原子力災害対策本部が起案し、原子力安全委員会に助言要請した上、文科省に福島県に指導・助言を行わせた【福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方】(※1)に対する非難が高まっている。この考え方は、国際放射線防護委員会(ICRP)の見解に基づきつつ、【児童生徒等が学校等に通える地域においては、非常事態収束後の参考レベルの1-20mSv/年を学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安とし、今後できる限り、児童生徒等の受ける線量を減らしていくことが適切であると考えられる】(※1)ことから、決定されたものだ。
※1:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/1305174.htm
 そこで、この非常事態収束後の参考レベルとは何を意味するのか、ICRPの文書の当該部分をまずは読んでほしい。「ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定翻訳版」http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15092,76,1,html)の48~50項(34/76~35/76)である。
 重要なことは、現場の住民の意見を入れてどのような数値とするかを決定すること、また、1~20mSvの低い方の値で決定すること、長期になる場合は1mSvとするべきであること、などだ。
 果たして原子力災害対策本部、菅首相や細野補佐官は、この111を読んでいるのか、読んだ上で、あえて、最も危険な20mSvを選択し、安全だとデマを流しているのか?
 繰り返しますが、まずは、この111をご自分で読んでほしい。

  なお、「緊急時被ばく状況における人々に対する防護のための委員会勧告の適用(仮題)」については、http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15290,76,1,html から入手できます。こちらも合わせてご覧ください。
『情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)』(2011-04-30)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/8672d144a271453ea4a65990ed6944a6
※「ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定翻訳版」

20110420192047.pdf
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