海の都の物語を読み始めた。 副題がヴェネチア共和国の一千年、塩野七生さんの名著です。まだ読み始めたばかりですが、とても面白い。中世の都市国家はヨーロッパでも中国でも城砦都市を造り上げ外敵の侵入を防いだ。しかし、唯一ヴェネチアだけは違い、城壁の代わりに潟(ラグーナ)の中に都市を形成した。第一義的な目的は外敵の侵入を防ぐためだ。最初はアッチラやロンゴバルト族などの蛮族から逃げるため、潟に逃げ込んだのが始まりだ。後に神聖ローマ帝国・フランク族やジェノバが攻め込んだ時も、敵船を潟に引き込んで見事に勝利した。潟は城壁にも勝る要害の機能を果たしたのである。
なぜ、ヴェネチアかというと5月にヴェネチアを訪問する事にしたので、彼の地の歴史を勉強しておこうと思い本を手に取った次第です。今回、JICAの海外ボランティアには合格したが訓練開始が7月で、まだ4ヶ月以上ある。また、今年は結婚25周年ということもあり、何処かに行こうかと言う事になった。そこで、季節が最高の時期にイタリア旅行をしようと思い立った訳です。
関空-イタリアで格安航空券を調べて見ると中華国際航空で4万8千円とある。ちょっと、そこのあなた、大阪からローマ往復でたったの4万8千円ですよ! まったく円高と元安のおかげです。早速、航空券とホテルの予約をインターネットで行った。旅程はローマ、フレンチェ、ヴェネチア、ミラノの4都市を鉄道で回ることにした。どこも素晴らしい都市ですが私の思うハイライトはヴェネチアとミラノの最後の晩餐です。レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作、最後の晩餐はミラノのサンタ・マリア・ディレ・グラッエ教会の壁に描かれている。ところがこの絵、例のダヴィンチ・コード以来、来訪者が激増し見学は完全予約制になっている。予約はインターネットと電話で受け付けることになっているが、どういう訳かインターネットはほとんど枠が無い。仕方ないのでイタリアに電話して予約を取ろうとしているが、なかなか架からない。たまに架かってもオペレーターが出ずに勝手に切れる、という事を繰り返して未だ予約できていない。 まだ時間はあるので、必ず予約はとってやろうと思っています。
ということで、私はイタリアの歴史の御勉強、女房殿は観光名所とショッピングの準備、と楽しい時間を過ごしています。 あと、もちろんイタリア語も齧ります、 アリヴェデルチ!