映画、ローマの休日のDVDを入手し、久々にオードリー・ヘプバーンに再会した。1953年のアカデミー賞受賞作なので50年以上前の作品だが、その中のオードリーは本当に美しい。人間50歳も過ぎると感受性は落ち、なにかに感動したり美しいと感じる事は少なくなるものだが、彼女の美しさには久々にハッとした。まるで、50年ぶりに初恋の人に再会したような感じだ。
ストーリー自体は他愛の無いものだが第二次世界大戦からまだ10年位しか経っていないローマの風景や人々、グレゴリー・ペック演ずるアメリカ人記者の振る舞いや価値観には、なにか我々が失ってしまったものを再発見したような感がある。明日はもっと良くなる、人生はこれからだ、といった明るい感覚...これは、恐らく日本を除くアジア諸国の人々が今、感じているものなのかもしれない。
その彼女は1993年に、また相方のグレゴリー・ペックも2003年に亡くなっている。