間違えて…？

日曜の朝からレッスンのＡくん。
Ａくんには、朝練の立派な習慣がある。

その日Ａくんはレッスンに普通にやって来て
普通に頑張っていた。

レッスンが終わり、私が
「お疲れさま」
というと

今日ね、朝から間違えてピアノの練習しちゃったんだ

と言う。
レッスンのある日は練習せずに
レッスンで頑張ることにしているらしい。
「間違えて、ってほどヒドイことじゃないよね？」
と聞くと

お陰で○時までに学校と塾の宿題を終わらせるっていう
お父さんとの約束が無理そうなんだ

って。
なるほど、約束の時間までにもうあとちょっとしかない。
それでも、

急いでやる！

とダッシュで帰っていったＡくん。
その背中は、とっても逞しい！
そして、朝練したこと、
間違えてないよ♪

新しい本

最近ピアノを始めたばかりのＡちゃん。

ピアノのヤル気ではピカイチ！
そして、Ａちゃんは弾き始めると
笑顔いっぱいになる。
嬉しくて嬉しくて仕方がないらしい😆

そんなＡちゃんが、
両手奏が出来るところまで来たので
新しい本を渡した。
するとＡちゃん
本をギューっと抱きしめる。

早く両手でピアノが弾きたかったんですって。

この想いは
絶対ぜぇーったい、大事にしなければ

題名のない音楽会

言わずと知れたテレビ番組。
10月から私の大好きなヴァイオリニスト、
五嶋龍くんが司会。
つい先日の初回から、
龍くんの演奏盛りだくさん。
何て贅沢な時間💕

彼と音との位置関係が、何とも言えずいい感じ。
のめり込んでいるのに、客観的。
彼の想いを託された音、
そして、その音を解き放たれる空間、
拡がる彼の世界。

毎週こんなに素敵な時間をもらえることに感謝♪

おめでとう！！！

今朝、驚くべきメールが届いた。

高校に上がるときも、大学に上がるときも、
「フランスに行って音楽をやりたい」
「フランスでサックスがやりたい」
と言い続けていたSちゃん。

パリ地方音楽院に合格しました
って！

ちょっと前に突然連絡があって
「オーディションの伴奏を」
と頼まれSちゃんと組んだ。
彼女は、最後のチャンス！と、
これでダメなら諦める、
と挑んだ。
ただ、受けるにはあまりに状況と気持ち、
そして準備が追い付いていなかった。
「やりたいなら、やらなきゃダメ」
「やりたい」と、口にするだけではなくて、
ちゃんとやらなアカン
と厳しく言った。

その後、どうするのかな？と思っていたら
今朝の知らせ。
凄い！ちゃんと動いた！

Sちゃんとの出会いは、彼女が年中さんの頃に遡る。
それから長いお付き合い。
中学生になり彼女がサックスに出会い、
サックスにのめり込んでいく。
困難な状況にもたくさん当たったにも関わらず、
彼女は絶対めげなかった。
真摯に音楽と向き合い続けていた。

彼女の小さな頃の様子と言えば、
ピアノはすごく勘が良くて、
私が言ったことをすぐに察知し実行できる子。
だから逆に私のコピーになってしまうんじゃないかと、
「あなたはどうしたい？」
「あなたならどうする？」
に重きを置いていた。
舞台度胸はピカイチで、
舞台に上るや、たちまち彼女の音楽の世界を作り上げられる、
そんな強さを持っていた。

聴音が好きで、
小学生なのにポリフォニーや四声体やらと、
音大生顔負けの課題を楽しそうにやっていた。
「ソルフェージュが好きなのは先生のお陰」
と彼女は言ってくれる。
いやいや、楽しそうだし、
あんまり出来るから、課題が難しくなっていただけ(笑)

これから、思う存分音楽と共に生きられる。
小さかったSちゃんが、
大きな大きな希望を叶え、
夢に向かっていく。

おめでとう！Sちゃん。
頑張ろう！