しばしリモートレッスンが続いていたRちゃん。
久しぶりに教室に来て開いた楽譜。
心の声まで書いてあって、
大ウケ🤣
本番が近くなり、
本番と同じつもりで、
間違えても知らんぷり、
止まるくらいなら作ってヨシ、
弾き直さない、引き返さないで
とにかくゴールまで進んでね
と弾いてもらう。
途中暗譜があやふやで、
探っても探っても分からなくて、
立ち往生してしまったRちゃん。
…何だったっけ…？
と考えて立ち止まっていたので
「パス！」
と私が言うと
目をまん丸くして、
「パスしていいの⁉︎」とRちゃん。
「止まって動けないなら
それも一つの手だよ」と話す。
と、リスタートの利くところから
弾き始め、ゴールできた。
何かアクシデントが起きた時の切り抜け方、
知っていると知らないとでは大違い。
ピアノを弾く人は
基本的に真面目だから、
本番中でも書いてあった音を
きちんと弾かなければと
立ち止まってでも弾こうとする。
「先生に怒られちゃう！」
とばかりに、
何回でも正しい音を探し弾き直す。
演奏中に柔軟に対処しなければいけないので、
レッスン中だとしても
さっさと楽譜を見ながら弾くのではなく
アクシデントが実際に起こっている時に
こうできるよ、と話していく。
実地訓練？
驚かれることが多いけれど、
パスは一番驚かれるなぁ。。。
最近思うこと。
キーボードと電子ピアノは別物、
キーボードはやがて
ピアノの代わりにならなくなる
ということ。
アコースティックのピアノの入手は
都内の場合、
住宅事情から許されないことが多く、
電子ピアノを選択されるのが殆ど。
でも、キーボード。
見た目、ピアノと同じ鍵盤があるばっかりに
鍵盤数が少なくコンパクト、
弾きたい時に机に置いて使える
まずはキーボード！
と考えられてしまうこともある。
でも。
88鍵あったとしても、
違う楽器。
キーボードは音が純音に近く、
あまり倍音が含まれないため、
和音を多用する曲になってくると、
キーボードとピアノでは、
全く違う音に聞こえる。
強弱は鍵盤の打鍵の仕方によって
変えることがほぼ出来ないし、
打鍵が浅くても鳴らせてしまうから、
キーボードと同じ弾き方でピアノを弾くと
音が薄っぺらくなる。
読譜の勉強がメインのうちは
キーボードで足りるけれど、
表現の勉強が進むと、
全く通じない。
電子ピアノなら
強弱はメーカーや機種によって
差はあっても
それなりに応えてくれる。
タッチもかなり頑張っている。
キーボードには
キーボードの良さはある。
でも、
ピアノを習おうという時に
キーボードでは、
…足りない。。。
本当に続けられるか
まずは様子見のキーボード。
気持ちは分かるけれど、
出来る限り避けてもらいたいなぁ
と最近悶々とする日々。。。
今日のNちゃんは
ひたすら泣いたなぁ。
私が泣かせた訳ではないですよー
先週、
「ここ、イマイチだから
よく練習して来てよ」と。
だから今週は
「弾けるよ！」
と嬉しそうに報告してくれた。
Nちゃんが演奏し始めて、
普段あまり練習しない派のNちゃんが
しっかりピアノに向かってくれたのが
すぐに分かった。
が！！
先週課題になっていた箇所が
一度目に出来なくて、
二度目も出来なくて、
それから何度繰り返しても出来ない。
悔しくなって涙がこぼれてきても
「暑い！ これは汗だから」
とNちゃんは言いながら
何度も何度も弾く。
…でも弾けなかった。
私が途中、何度か声をかけたけれど
Nちゃんの練習の手は止まらない。
これまでのNちゃんなら
簡単に投げ出したであろう場面。
今日はしゃくり上げて泣きながら、
でも練習をやめなかった。
泣きすぎて、息を整えて、
そしてまた弾く。
諦めない、投げ出さない
これがずっと大きな課題だったNちゃんなのに。
たまには悔しさを
いっぱい味わうのもいいかと、
見守るだけだった私。。。
強くなったな。
Nちゃん。
見守りながら、
Nちゃんの強い気持ちに
感動で、私の方が泣きそうだった。。。
ノーミスって、
好きじゃない。
私自身がそんなことのできる
パーペキな人間ではないことも
強くある。
けれど、
ミスなく弾けたからって
それがいい演奏なのかどうかは
全く別問題だから。
が！！
練習方法を見失っている人、
そして練習不足、弾き込み不足の人には
「毎日ノーミスで2回が出来るまで」
と分かりやすい課題も
時と人を選んでは必要🤣
目的はノーミスなのではなく
弾きこむことなのだとは
決して告げない🤣
課題は分かりやすく
チャレンジしやすいモノがいい🤣
課題が
半永久的に次々と出てくることは
この段階では伏せておく🤣
「いいな」とよく口にするRちゃん。
姉妹でレッスンに来るのだけれど、
Yちゃんが先に弾けるようになると
「いいな」って。
Yちゃんの方が先にマルがつくと
「いいな」って。
正直に言ってしまうと
Yちゃんもよく練習する
というほどではない。
でもRちゃんは
更に輪をかけて
「どうせ」とか「だって」とか
自信のなさも手伝って
言い訳し放題。
発表会の練習がスタートした頃、
やっぱりYちゃんの方が先に形になり始めた。
Yちゃんの演奏を聴きながら
羨ましそうな表情をしていた。
「いいなって言っちゃいけないんだよ。
Yちゃんと同じかそれよりたくさん練習して
それでもダメなときだけ
いいなって言っていいんだよ」
先手必勝。。。
「分かってる…」
と寂しげに口にしたRちゃん。
劇的に練習量が増えたわけではないけれど、
それからのRちゃんは、
細々と、それでもコツコツ練習した。
そのおかげで、やっと形になって来た。
Rちゃん自身も、
大丈夫と思えるようになって来ているのか、
演奏も次第にしっかりして来ている。
表情も変わって来た…かな？
コツコツって、
それだけですごいパワー。
でも続けたら
きっと何かが起こる。
頑張ろう！
雪の夜が明けて
今日は晴れ☀️
前日からかなり大騒ぎされていたけれど、
こちらは1月の雪ほど降らず
雪かきも一度もしないで済みました。
今日は道の凍結の心配も
必要なさそう。
本日祝日ですが、
通常レッスンをしております。
お休みの日ですがごめんなさい🙏
2月は休めないんだよー
休みなしだよー
休むなよー
大雪に…！！
と昨日から騒がれていたけれど、
午前は雨☔️
そして今、雪の降り始め。。。
雪の多い時期だと分かってはいるけれど、
コロナもあるし、
こんな受験シーズン、
受験日くらい晴れか
雨止まりでお願いしたい。
小さな生徒ちゃんたちは
「明日は雪☃️♪」と
ウキウキの様子だったけれど。。。
我が家の娘も受験生。
それが終わると
教室は発表会。
何とか辿り着きたいものです。
レッスンが始まると
こちらからのご連絡は遅れます。
天候を見ながら
無理そうでしたら
ご連絡ください。
リモート、振替、
受け付けております。
どちらかと言うとよく泣く人、
甘えん坊キャラだったNちゃん。
出来ない（無理だと思い込む人）
と言っては泣き、
ちょっと間違えると
もうダメだと言って投げ出す。
そんなキャラだった。
ここ最近変わってきたと思う。
「無理」って言うと
私に怒られるから（先に無理って決めるな！と）
「もうやだ」くらいになった🤣
投げ出したくなっても
涙を堪えながら口を一文字、
「やるの？やらないの？」
と私から畳みかけられても、
「やる！」ってしがみついてくる。
未だ練習熱心とは言えないけれど、
「ピアノは楽しいもん」って☺️
少しずつ、少しずつだけれど、
「出来ない」を楽しめるようになってきた。
間違えても、いい意味で
ミスを笑い飛ばせるようになってきた。
少しずつ。
少しずつ。
Nちゃんの何かが変わりつつある。
粘り強く諦めない。
昭和な精神論かも知れないけれど、
結局のところ、
これが一番大事な気がする。
楽譜を読むこと、すごく丁寧で、
リズムも正確、指使いまでもよく見られる。
でも、演奏に中々「流れ」がなく
辿々しい印象になりやすいHちゃんの演奏。
「うたう」ということに
すごく抵抗があるようだった。
こういうところは
こんな手の使い方をすれば…
指はこんな風にして…
など技術面のお話も
きちんと理解はできているようなのだけれど、
音楽に乗れなかった。
そんな恥ずかしいことは…
というリアクションをされていたな…💦
ま、しつこい私は
繰り返し繰り返し似た話、同じ話を
し続けていたのですが…💦
今週。
弾き始めたHちゃんの演奏、
今までと全然違う。
流れを求めて、抑揚のあるラインを求めて
懸命に試行錯誤してきた跡が見られる。
「Hちゃん、いいね、いいじゃない！！」
と声をかけると、
恥ずかしそうに笑うHちゃん。
音楽に乗る、うたうように弾くことに
チャレンジしようとしているのが
よく分かった。
壁を越えるんだ！
という思いを強く感じた。
嬉しいなぁ。
Hちゃん。
カッコいいなぁ。
Hちゃん自身が求めているので、
私が話したことがすぐに理解してもらえ、
演奏がどんどん変わっていく。
うぉー。
レッスンしていながら、
興奮してしまう私🤣
ああすれば、こうすれば、
の技術を身に付けたり知ったりしても、
当人が「こうしたい！」みたいに
求め続けていないと、
ただの技術に留まってしまう。
そしてその技術さえも
役に立たなくなってしまう。
でも今日のHちゃんの演奏からは、
Hちゃんの「もっと！」がたくさん伝わってくる、
気持ちがいっぱいのいい変化をたくさん感じた。
こういう大きな一歩の瞬間を
見せてもらえること。
これって役得だな☺️、といつも思う。
