夜練

夜練。

懐かしい響きだ。

高校生の頃、
夕食を終えてから練習棟へ練習に行くのを
「夜練」と呼んでいた。

「夕練」か「夜練」か。
どちらかしかピアノが弾けないことになっていた。
今思えば、
音楽高校の寮なのに、
一日たった2時間しかピアノが割り当てられていなかったことに驚く。
一番練習できる時期だったのに。

大学生の頃は、
休みの日には朝から晩まで、
一日中練習していた。

「上手くなりたい！」という野望より、
単に「ピアノが好き」「弾いていた楽しかった」から。

ここのところ、
何とはなしにバタバタと雑務がいっぱい。
で、久しぶりに夜練をした。
楽しい
周り近所が静まった中、ピアノを弾く。
楽しい

とは言っても、
完全防音室にはなっていないので、
あ～んまりにも遅い時間に弾くことはない。

それと、お年なので、
日中の疲れがいっぱいだと、
夜練をすることで、腕に来てしまうこともある。
…しかも、翌日

でも。
落ち着いた時間をピアノを弾いて過ごせることに、
ウキャウキャしてしまう私。
気持ちだけは、ワカモノなんだけどなぁ～

アレンジャーＳちゃん、現る

月２回のレッスンながら、
ひたすら地道に、そして楽しく
自宅で練習を続けてくれているＳちゃん。

お母さまもすごくツボを心得た方で、
Ｓちゃんが練習に詰まってしまっても、
「～～～な練習してみたら」や
昨日より今日！という所を、
褒め、励ましてくださって、
音楽的自立の道まっしぐらです。

そんなＳちゃん。
2週間ぶりのレッスン。

発表会のために…と渡した楽譜。
ちょっと渡すの遅かったかしら…？
と思っていた私の心配をヨソに、
予想をはるかに上回るペースで練習。
前回のレッスンでも、
もう既に、ほとんど弾くことができるようになっていました。

あとは、
本番で楽しく！が目標ね、と話していました。

もちろん、まだまだ伸ばせる細かい指示もありましたが。

で、昨日。
まずは、本番のつもりで弾いてみよう！
ということで、通奏。

何やらすごく楽しげに弾いてくれて、
そして、そして、
最後の最後におまけの一音が飛び出しました。

「それ、どうしたの？弾きたくなっちゃったの？」
と聞くと、
「うん。こんなのあったらいいな～」
と、Ｓちゃんニッコリ。

お母さまも、一緒にいらしていたお父さまもビックリ！！
そして何より、私がビックリ！！！

「すごいわねぇ～。自分でアレンジできちゃうのね！！」

ちょっと無理のある跳躍だったのと、
いきなりな感じなので、そこを修正。

試弾してもらうと、
何度か失敗はあるものの、
まだ発表会まで2週間残ってる。
Ｓちゃんなら、Ｓちゃんアレンジをしっかりモノにしてくれるでしょう。

長く曲を持ち続けると飽きてしまうこともありますが、
Ｓちゃんは、ひたすら新しい試みへの挑戦を続けてくれていて、
発表会ではどんな演奏が飛び出すのか、
とっても楽しみになりました。

春

家の前のお宅で、梅の花が咲きました。
春です。

重度の花粉症の私としては、
すごくツライ季節ですが、
この空気の緩んできた感じ、
日に日に暖かくなっていく感じが大好きです。

今日は一転、
すごく寒くて、しかも雨ですが、
この寒暖を繰り返してどんどん暖かい季節へと向かって行きます。

気分もウキウキです。
（花粉もすごいですが…）

弾きあい会

発表会が２週間後に迫り、
今日から少しずつ、弾きあい会を始めています。
（小学校高学年以上の生徒さんは、ほぼありませんが…）

通常のレッスンの時間帯から移動していただいている方、
ほんの5分～10分、時間がズレる方。
いらっしゃる時間、お気をつけください。
不安な場合はご連絡ください。

発表会の会場でいきなり大勢の人を目の前にすると、
ドキドキして、ドキドキして、
舞台に昇るのも大変、演奏なんてもっともっと大変！！
ってことになることもあります。

レッスン室は狭いので、
ほんの２～３人ずつですが、
弾きあい会でドキドキして演奏する練習ができたらと思っています。

まだ少し、発表会まで日があります。
完成していない生徒さんもいらっしゃいますが、
それでもなるべく弾きあい会をしてもらいたいと思っています。
課題も見えますし、「本番までには…」という気持ちにもなりますから。

そして、少しでも知り合いが増えると、
何だかとっても心強く感じる…ということもありますしね

ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

小さいファ

普段時間がない中、
レッスンに来るととても熱心に練習するＴくん。

今日も弾きにくい箇所を懸命に練習。
そんな中、何回か同じ音を間違えて弾いていたので、
「この音、何の音？」
と楽譜を指さしつつ尋ねました。
すると、Ｔくん。
あまりに必死に弾いていたからか、咄嗟に
「小さいファ！！」
と叫んだ。

小さいファってどんな音～～～？

と、Ｔくん、慌てて
「じゃない、普通のファ」
と訂正。
なるほどね。
♯でも♭でもないファってことを言いたかったのね。
なるほど、なるほど。


その後も指の回らないところを練習していたＴくん。
「ぼくの脳からの指令は、手の平までで止まって、指には行かないんだよ！」
と結論付ける。

おいおい、そんなことはないさね。

人の4番、5番の指なんて、
日常生活で独立して使うことはあんまりないんだから、
思うように動かなくて当たり前なんだよ。
そこをたくさん使うことで、
段々脳からの指令が的確に働くようになるんだから、
「言い訳してないで、はい、弾きましょう」
と促す。


Ｔくんのこの発想は、
Ｔくんの魅力の一つです

レッスンと語学と

半年ぶりの、ウィーンの先生のレッスン。

先生に会えるのだと思うと、
何かこう、背筋の伸びるというか、
身の引き締まる思いがする。

この半年、出来る範囲での語学の勉強続けたし、
ピアノの練習こそ、やれる範囲だったけれど、
でも先生から聞きたいことや相談したいことなど山積み。

レッスンでは
暗礁に乗りあげていた曲を聴いていただけて、
やっぱり楽譜の読みこみの甘さを痛感（いつもなんだけど…）。
以前弾いたことのある曲でもあったので、
暗譜で弾いているうちに、
テキトーに解釈つけて、ニュアンスも勝手放題になっていて、
そこ、かなり丁寧に軌道修正。

弾きなれてしまうことによって、
どうしても自分のいいようにやりやすいように
変えてしまう私。ダメダメ～～。

暗中模索中のバッハも、
楽しんで弾けるウキウキした雰囲気に。
バッハは表現記号やアーティキュレーションは殆ど残していない。
演奏者の想像力、音楽性が出る。
ほよよ～、先生さすが！！


この半年、多方面に渡り何だか忙しかったけれど、
継続してドイツ語を聞き続けるようにしていたせいか、
先生のお話もかなり聞きとれて、
ピアノ弾きつつ、「私、すごい？」と素に戻ってしまった
先生もそれに気付き、日本語交えずドイツ語レッスン。
レッスンに熱が帯びて来ると先生のドイツ語はすごいスピードになる。
それとともに、先生が喋り終わってからの私の理解するまでの間もまた拡がる

見ていただいた曲の方向性もかなりクリアになり、
語学の方も半年前よりはいくらかマシになったかな？
「あなたのドイツ語、とても上達しました！」
と言っていただけたし

先生は私のレッスンの後、先生に少しお時間があり、
ラッキーなことにお茶をご一緒できました

ロッジ風の造りのかわいいカフェでお茶
必死に先生のドイツ語に耳を傾ける私。

なのに
どうも気が散ると思ったら、
ＢＧＭでかかっていたピアノ曲。
よくよく聴いてしまうと、なんと演歌！
イージーリスニングな感じにアレンジされてるけど、
聴いてると歌詞まで聞こえてきそう。
気だって散るさ。

先生との別れ際、
先生がペラペラっと聴き覚えのない言葉を話す。
しばし静止の私。

と、先生、
「これ、ウィーンの方言です」
とにんまり

それは、日本では中々学べませんよ、先生

ピアノも語学もまだまだ！！
新しい曲の課題もいただき、
すごく楽しい時間でした

四大陸

四大陸選手権、終わりましたねぇ。

真央真央。
よかったわぁ～。
以前に比べて、少し音楽が聞こえるようになってきてるんじゃないかしら？
真央真央はいつもスロースターターだから、
これからあと一カ月。
プログラムを練ったら、もっともっと良くなるんじゃないかしら？
…なんて、期待

にわか真央ファンのようだわ…


男子も高橋大ちゃん、がんばったし！！

来月が楽しみ～～～

サクラサク☆

今朝、メール受信。

今月レッスンをお休みしていたＲちゃんから。
「受験、終わりました。ピアノ早く再開したいです」
って。

本命が今週末で終わることは分かっていたけれど、
え～～？、ってことは上手く行ったってこと？？？

その後、Ｒちゃんが直接電話をくれました。
「決まりました～！！」って。

よかったよかった。
うれしいです。
Ｒちゃん、お疲れさま。
ほんと、おめでとう！！

うれしい連絡、ありがとう。

クルクル

Ｙくんが来た。

「これ、すごく気になるんだよなぁ～」
と言って、
私があらかじめ次の小さな生徒のために高くしておいた足台を
クルクルクルクル回して低くする。

「あのね、次の子のために高くしておいてあるんだよ。
回すのだって結構大変だし、時間かかるしさ…」
と言うと、
「なんかすご～く気になっちゃうから」
とセコセコ回し続けるＹくん。

気持ち、分からなくないんだけど、
せっかく高く準備しておいたのに…

Ｙくん。
私が前もって足台を高く準備しておくと、
必ず低くして帰って行く、几帳面なヤツです

レッスン

年に数回しか日本に訪れない先生。
…から連絡が。
レッスンできるよって。

うほほ～い！！
うれしい！！

と喜びもつかの間。
最近、忙しすぎてあまり色々な曲に手を伸ばせていない。
ちょっと暗礁に乗り上げかかっている曲があるので、
是非ともレッスンを受けたいところ。
…これだけだと、短すぎ～～～。

もう何曲か触ってはいるけれど、
そして助言も欲しいことは欲しいけれど、
まだ見ていただけるような段階じゃない。

困った。
でも！！
せっかくだし！

練習しよ。