ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

漁岳、小漁山、フレ岳、丹鳴岳縦走 平成23年4月9日(土)

2011-04-10 15:46:34 | 支笏湖周辺・冬山
 山に登る筋力は相当落ちてますが、歩く、走るに関してはだいぶ体力が戻ってきました。
 なので、ちょっと不安はありましたが去年から考えていた長距離縦走を実行することに。
 漁→小漁→フレ→丹鳴と回り、最後は道道支笏湖線を歩いて帰る企画です。 


 
 スタートの漁岳林道入口にまだ薄暗い5時前に到着、麦汁をいただきながら準備。
 今日は寒くて雪が硬いので、つぼ足で短いスキーを担いで行くことに決定。
 夜が明けて間もない5時15分出発です!

↓オレンジの光の中を歩きます。朝焼けの光でミラーマンを思い出すのは・・・年ですね(苦笑) 


 ここはたくさんのトレースがあって歩きやすいです。
 で、今日は長丁場なので、ゆっくり歩きます。
 そして・・・多少飲んでも大丈夫ってことで、途中でどんどん麦汁をいただきます(笑)

 いつものことながら、青空に山が見えてくると、なんかうれしくなります!



 尾根に上がると・・・いつもどおりオコタンペ、支笏湖と恵庭岳がきれいに見えて・・・



 ・・・そして、今日の目標のフレや丹鳴が見えてきます!

↓左の白い三角が丹鳴岳。右側にちょっぴり見える白くて丸いのがフレ岳。右に小漁。


 去年と比べると、なんか登るのがつらいです。
 やっぱり登る力が落ちてますね。
 急斜面ではときどき休みを入れて、のたのたと登ります。
 
↓青空に白い漁岳。いつ見てもいいです!


 漁の山頂には7時49分着。
 2時間34分かかった計算で・・・去年の空沼縦走の時よりは20分遅いです。

 山頂は相当寒いんですが、景色ばっちり!
 羊蹄やニセコ連山がよく見えます。



 このあいだ登った小喜茂別、喜茂別から無意根、余市岳までもきれいに見えます。

 

 山頂から少し風のあたらないところに下りて、おにぎり&麦汁休憩にします。
 まだ登山口到着まで8時間以上かかるので麦汁OKです。

↓右に小漁。ピンボケすいません。


 なんだか空が曇ってきて・・・風もあって寒くなってきました。
 で、ここからスキーを履いて降りますが・・・ひどくガタガタに氷結した斜面で苦しみます。
 ときどき吹きだまりもあるのですが、これも硬いクラスト状態で、突っ込むと衝撃で転倒(涙)
 歩くより相当遅くて、スキー持ってきたことを後悔したくらいです。

↓漁と小漁のコルからの漁岳。


 小漁には9時22分着。
 15分ほど休憩して、またスキーを履いてみますが・・・
 今度はさっきよりもだいぶ滑りやすくて、ゆっくりですが効率よく降りて行けました。

↓小漁を過ぎたあたりからオコタンペ湖と恵庭岳。右後方が支笏湖。この角度で見るのは新鮮でした。

 
 で、小漁から700mほどの1128mのピークは10時5分に到着。
 東側を回り込むつもりが、西側からちょっと危険なトラバースをして・・・
 そしてスキーで下りると、なんとなく見覚えのある場所に。
 去年フレ岳に行った時に通過したあたりです。

↓フレが近くなると支笏湖が広く見えるようになります。

 
 で、このあたりから、雪を踏み抜いて太ももまで埋まる(落ちる?)ことが多くなります。

↓不規則に・・・サクッと突き刺さるように太ももまで沈みます。


 ・・・・これはホント疲れました。
 なるべく硬そうなところを選んでなんとかつぼ足のままで進みます。

↓左に丹鳴。フレはもうすぐ。


 フレ岳には11時26分到着。



 ここまで6時間ちょっとです。
 5、6分休憩して、最後の丹鳴を目指すことにします。

↓スキーを履いて・・・最後の丹鳴へ!


 フレから丹鳴へ向かう斜面は快適なゲレンデでした!
 気温が上がって雪がやわらかくなり、今日やっとスキーが楽しめました。



 丹鳴の頂上まではそんなに距離はないけど、結構急斜面です。
 


 汗をかきながら登っていきますが・・・途中から激しく埋まるモナカ雪になり、這うように登ります。
 そして頂上近くなると、・・・おおっ!今日歩いてきた山々が一望できます!!

↓左の白くて丸い感じのがフレ。中央が小漁で右が漁岳。


 漁の頂上以降、しばらく曇っていた空も回復してきていい感じです。

 丹鳴の頂上には12時39分に到着。ここまで約7時間半です。
 とりあえず山頂標識が見つからず、しばらく探してウロウロしてから休憩。

↓新旧2つあった山頂標識。5分以上探しました(笑)


↓丹鳴からの景色。パノラマ風に張り合わせてみました。(クリックで大きくなります)

 しばらく休憩して、ここからはスキーで下山です。



 急斜面モナカ雪なので、横滑り&斜滑降でまずは丹鳴の急斜面を下ります。

 で、当初、その後は少しフレ側に登り返してから尾根を下りるコース取りを考えていました。
 でも地図を見ると、丹鳴側を沢に沿って降りて、道道に出るまで割と平らな森の中を歩けば大丈夫そうです。
 なので、フレと丹鳴のコルからスキーで適当(まあ多少は考えながら)に降りていきます。

↓結構複雑な地形なので、注意して滑りました。


↓後半は楽しい急斜面もありました。左側は・・・雪崩の跡(汗)


 どんどん降りて、14時12分、道道まで約1Kmの地点まで到達。
 そして、少しでも歩く距離を減らそうとやや北側に向かって歩いたのですが・・・。
 4つもの沢を越えることになり、ちょっと疲れました。

 それと、高度が下がるともう雪が減ってヤブヤブ地獄状態。



 シカさんの足跡を参考に、めちゃめちゃたくさんのヤブを突破し、へろへろで道道に到達。
 スキー終了から道道までの1Kmに約1時間かかりました。

↓道路が見えたときは・・・うれしかった!


 あとは、舗装道路を8~9Km歩くだけ。
 とはいっても短いながらもスキーを背負ってスキー靴で歩くので、なかなかの苦行でした。

↓右に恵庭岳を見ながら・・・ただひたすら・・・歩く・・・。


 自分の靴はファンスキー用の布製でやわらかい靴なので相当歩きやすい靴です。
 それでも時々走ってみると、重くて苦しくて続きません。 ←あたりまえ(苦笑)



 オコタン分岐には約2時間歩いた17時11分着。
 そこから早足で駐車地点に向い、17時19分、やっとスタート地点に戻りました。

↓漁岳林道の入り口のぴよしろうの車。


 12時間と4分。28km。
 やっばり疲れましたが・・・無事に帰れてよかったです。
 そして・・・これは人にはちょっと勧められないコースですね。


 最初にも載せましたが、GPSトラックです。

↓クリックで拡大






 
 で、車に戻ってからサングラスを普通のメガネに変えようと思ったら・・・ありません。

 実は何度も転倒した漁から小漁に向かうスキーのあと、ザックのチャックが開いているのを発見。
 焦って中身をチェックして、財布や携帯、カギなど重要なものはあったので安心してましたが・・・。
 どうやらそのとき落としたようです。
 ああ・・・また出費です(涙)

 だんだん暗くなる帰り道、サングラスで帰りました。 ←危険

コメント (16)
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