世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

La campanella

2010-06-20 | これがスキ!












La campanella


夕暮れの茜さす ひととき
煙突から出る うすい煙が
あいたいとして山の端に
かすみたなびいていく

遠くから聞こえる鐘の音に
農夫婦達は頭を垂れて
祈りを捧げる

今日一日
生きる糧を与えられし事に感謝を捧げ
平安を祈る時

ああ その鐘の音は
天使の祈り

人々には 幸あれと願い
辛き道を歩む人には
汝 凛として この人生の冬の時を耐えて歩め
と励ましたもう

その祈りは 鐘の音と共に
山の端に住んでいるひとりひとりのこころに
安らぎを与えて余韻を残し消えていく


時に 急を告げ
鐘の音が 激しくなり響く

天使達の祈りの中
天高きところから 力強い光が射してくる

ああ その鐘の音は
イエスの復活

わずか3年間の伝道で
2000年もの間
人々に愛を教え 安らぎを与え続けた
イエスの情熱

その愛ゆえの激しさに
人々の心は 感動にうち震え
生きる指針を見つけ出す


プロテストとは 抗議するということ
自分の心の中の悪に抗議し
愛に生きると決意する者を
プロテスタントと言う

鐘の音の
やさしさはカトリックを顕し
激しさはプロテスタントを顕していく

激しさの中にやさしさはあり
やさしさの中に激しさがある
ここに イエスの教えは統合される


高らかになり響く鐘の音の
やさしさと激しさは
天使の祈りとイエスの情熱

天上から降りてくる 愛の光・・・・






La campanella