人を救うことに疲れた天使が
静かな森に迷い込んだ
その森は
ときおり 穏やかな風が吹き
やさしい陽の光が こもれび となって
地上の小さな花の上に落ちていた
その 小さな花のうしろがには
小さな妖精たちがいた
妖精たちは警戒して
不安げに天使を見てた
こもれびの場所を見つけた天使は
そこに佇んで
ちらちらとゆれる陽の光を
見上げてた
不信 悪意 罵声 恨み 嫉妬 ・・・・
そんなものに疲れ果て
何も考えることが出来ずに
ただ 揺れる陽の光を見ていた
そのとき 妖精の向こう側を
輪郭の少し崩れた白い女が
通りすぎていった・・・・
なんだ あれは?
しばらくしてから
その白い女は
忘れ物を思い出したように
小走りで 天使のところに
もどってきた
あんた だれ・・・・
僕 天使・・・・
なんだか 疲れた天使ね~
うん・・・・
そうね~ わたし
あなたに 魔法をかけてあげるわ
「 日ごとの魔法 」 っていうの
毎日 どんなに こころ が疲れても
この魔法がかかっていれば
大丈夫よ
あとは
きちんと心地よい時間をとって
無理しないでね
そのための「 日ごとの魔法 」よ
そこから始まる
天使と白魔女の愛の物語・・・・
雨やね・・・・
朝 娘を介護所に送っていってから
買い物をして 家に帰ってきた
しばらく ぼっちの時間
紅茶とチーズで のんびりするか・・・・
マイケル・フランクスを流しながら
ぼ~っと 外の雨を見る
紅茶とチーズの組み合わせは
幸せの味
だらだらと過ごす ぼっちの時間
昼からは 「白魔女伝説」でも載せてみようかな
この世をば まぼろしと言わば まぼろしと
言うもこだわる 愚か人 (おろかびと) かな
by まあ
以前 西行について書いたことがある
その時 最後に載せた僕の和歌
この世は まぼろしで仮の世と言うのだけど
やっぱり こだわってしまう愚かなオレ
なんていう意味
つくづく 自分が愚か人だと思う
でも 昔とちがうのは
その愚か人を愛しんで
抱きしめられるようになったこと
花に染む 心のいかで残りけむ
捨て果ててきと 思ふわが身に
花の色に染まる こころ は なんで残ったのかなぁ
そんな心は捨てた わが身なのに・・・・
訳 まあ
なにとなく さすがに惜しき命かな
ありへば人や 思ひ知るとて
何となく やっぱり命が惜しいかな
僕を分かってくれる人がいるかもしれないから・・・・
訳 まあ
いとほしや さらに心のをさなびて
魂切れ ( たまぎれ ) らるる 恋もするかな
困ったもんだ・・・・ さらに こころ が幼くなってしまって
魂が尽きてしまうような恋をするとは・・・・
訳 まあ
こんな西行の和歌が 心にしみるよ
ふぉと は 老鴉柿 ( ろうやがき )
いい色しているなぁ と思う
静かに秋は深まっていくよね