一昨日 だったかな
仕事で昼からも診療所に行った帰り
診療所の近くの公園の木々が色づいていて
それに 午後の淡くやわらかい陽ざしが降り注いでいてね
晩秋だなぁ~
なんて 車を運転しなから思ったんだ
今 障害を持たれた方の就労支援の仕事をしている
それでね
言葉を選ばないといけないけど
やはり 能力に限りがあって限界を感じるときがある
いろいろと方法を考えて試して
トライしてみるけど
はぁ~ と思うことが多々ある
こちらとしては心を砕いてがんばっているけどね
報われないことが多い
まぁ 報われないことが当たり前になって
不感症になるのも怖いけどね~
そんな中で ふと気づいたことがある
就労支援なんて思っているけど
こちらの方が 教えてもらっているのじゃないか ってね
この世は 勝ち組と負け組があって
みんな切磋琢磨している
勝ち残ったものが成功者で
そこに評価がある
みんなで切磋琢磨して勝ち負けはあるけど
結果として この社会が進歩して
みんなは よりよい生活が送れるようになる
でも
それとはちがう価値がここにあると思う
障害を持たれた方は社会的弱者で
勝ち組負け組の原理からみれば負け組で
社会の人々の足を引っ張っているようにみえる
でもね
最近 思うことだけど
やさしさ とか おもいやり とか
そのような大事なものを彼らから教えてもらっているんだな
と 思うようになってきた
彼らに対する 思いや言葉や態度のひとつひとつに
やさしさ と 深い理解をこめて接していく
そのようなことを 彼らから学んでいく
深い苦しみや悲しみを透過したものは
深い やさしさを持つことができる と思っている
そのような大切なものを教えてもらっている
願わくば
五月の さわやかな風のような
冬の暖かい陽だまりのような
小春日和の午後のような
そんな やさしさを持っていたいと思う
天使は
人々や仲間を疑ってはいけない
天使は
人々や仲間を裁いてはいけない
天使は
愛に生きて 愛の中に死んでいく
天使は
すべてを受け入れて慈しんで
生きていく
彼は 傷つき悲しみの中で
この森に迷い込んできた
白魔女は 彼女の魔力で
彼の苦しみを感じていた
でも 彼の苦しみを取り除く魔法は
持ってなかった
だから 彼を抱きしめた
そして
彼の頭を愛しんで撫でていった
ふたりは こもれびの中で
慈しみあい 慰めあった
そして それは愛にかわっていった
私も歳なのかね~
なんか 力が出ないのよ
と 白魔女はいった
ふたりは
寝ころんで足を絡めあっていた
前にね
黒魔女とふたりで
魔法の研究をしたことがあるのよ
それで 私は
その研究に のめり込んじゃってね
本当に一生懸命やったのよ
そして ハッピーになる魔法を
編み出したけど
黒魔女が その魔法をパクってね
黒魔術にしてしまった
それが すごくよく効く魔法で
みんなが 呪いの魔法として
使い始めちゃったんだ
私 みんなにハッピーに
なってもらいたくて作ったのに
なんだか 悲しくなっちゃって・・・・
それで 魔法を使うのが
空しくなったのよ
魔法を一生懸命作っても
みんながパッピーになれない
そんなことなら
もう無理に修行しなくて
楽に生きていればいいって
そう 思うようになったのよ・・・・
白魔女は 無理に微笑みながら
天使に話をした