正気を取り戻した天使は
白魔女の方を振り向き
やさしい笑顔を見せた
その時 白魔女は
最強の魔法 「 太陽の時季 ( とき ) 」
の魔法陣を描き終わった
白魔女は いたずらっぽく微笑んで
おっけ~ぃ~ 描けたわよ~
卵かけご飯の次に
私が好きな
最強の魔法 「 太陽の時季 」
ぶっ放してみようか~
覚悟はいいかな
こいつは 効くよ~
いくよぉ~
発動~っ
といって うれしそうな顔をして
桜の杖で魔法陣の真ん中にある
五芒星の中央を トンと軽く突いた
突然 空から
まぶしい太陽の光が
降りてきて
信じられないほど増幅され
あたり一体が
光の中に包み込まれた
そして 白魔女は杖を振り上げて
我に 太陽の息吹を与えたまえ
我に 愛の力を与えたまえ
と 呪文をとなえて
杖を軽く降った
すると
魔法陣の五芒星が金色に輝き
その中央から
金色と黄緑色の光が
らせんじょうに絡まり合い
悪魔と黒魔女に飛んでいった
悪魔と黒魔女は その光を浴びて
急に魔力を落とした
お~っ
ふぃ~る そ~ ぐっど~
なんて言って
白魔女は サィーディ という
アラブのリズム
しかも
とんでもなく早いテンポの曲を
頭の中で流しながら
その リズムに乗るよう
体をリズミカル揺らしていた
天使は 白魔女の
頭の中で流れているリズムを
テレパシーで読みとっていた
こいつ マジでスゲぇ~
と 天使は思って
こいつ Cool でおもしれぇ~
と つぶやいた