世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

白魔女伝説 5

2017-11-29 | ☆ 白魔女伝説










正気を取り戻した天使は
白魔女の方を振り向き
やさしい笑顔を見せた

その時 白魔女は
最強の魔法 「 太陽の時季 ( とき ) 」
の魔法陣を描き終わった


白魔女は いたずらっぽく微笑んで

おっけ~ぃ~ 描けたわよ~

卵かけご飯の次に
私が好きな
最強の魔法 「 太陽の時季 」
ぶっ放してみようか~

覚悟はいいかな
こいつは 効くよ~

いくよぉ~

発動~っ

といって うれしそうな顔をして
桜の杖で魔法陣の真ん中にある
五芒星の中央を トンと軽く突いた


突然 空から
まぶしい太陽の光が
降りてきて
信じられないほど増幅され
あたり一体が
光の中に包み込まれた

そして 白魔女は杖を振り上げて


我に 太陽の息吹を与えたまえ
我に 愛の力を与えたまえ


と 呪文をとなえて
杖を軽く降った









すると
魔法陣の五芒星が金色に輝き
その中央から
金色と黄緑色の光が
らせんじょうに絡まり合い
悪魔と黒魔女に飛んでいった

悪魔と黒魔女は その光を浴びて
急に魔力を落とした

お~っ

ふぃ~る そ~ ぐっど~

なんて言って
白魔女は サィーディ という
アラブのリズム

しかも
とんでもなく早いテンポの曲を
頭の中で流しながら
その リズムに乗るよう
 体をリズミカル揺らしていた

天使は 白魔女の
頭の中で流れているリズムを
テレパシーで読みとっていた

こいつ マジでスゲぇ~

と 天使は思って

こいつ Cool でおもしれぇ~

と つぶやいた