自己を呪い、また他を憎み怨むすべての意識と別れを告げよ。
「 自己及びすべてのわが知れる人々の罪は既に消えたのである。
自分は自分を審判(さば)かないが如く他の人々をも審判かないのである。」 と
繰返し繰返し神想観中に念ぜよ。
自分に後ろ暗い感じがあると、他を責めたくなるものである。
自己嫌悪感が他に向けられて、他の人の罪をさばきたくなるのである。
それは罪悪感の転嫁であるが、
他に罪を転嫁したとて自分の罪悪感は減らないのである。
他を責める心が二重三重の罪悪感となって自分に返って来るものであるから、
その人の内心の苦(くるし)みは減らないで増す許(ばか)りである。
『 生長の家 』 昭和二十六年二月号 二十五日の法語 谷口雅春先生