キリストは全人類を “ 神の子 ” だといった
併(しか)し、キリスト教を伝える人は、大抵 「 キリストだけが “ 神の子 ” であって、
吾々は罪の子である 」 と、こういうふうに言った。
そこからキリストの教えが崩れてきたのです。
キリストはどう言ったかというと、
『「 天にまします我らの父よ、御名(みな)を崇(あが)めし給え、
御国(みくに)を来らしめ給え、御心の天に成るが如く地にも成らせ給え 」 と祈れ 』
と言ったのであります。
この祈りの一番最初の神に対する呼びかけの語(ことば)に、
「 天にまします吾らの父よ・・・」 とあって、
“ 吾ら ” と複数になっています。
“ イエス一人が神の子だ ” とはイエスは言わなかったのです。
即ち 「 吾ら人類全体が神の子だ 」 と教えたのがイエスである。
これを間違えて、教えを崩していったところに ー キリスト自身の教えは間違っていないけれども、
それを伝える人たちが間違えて教えを伝えたから、この世界は罪人ばかりが横行する世界になった。
即ち コトバの力で 人類が呪縛(じゅばく)されてしまって、
罪人ばかりが横行する世界になった。
つまり 言葉の呪(のろ)いで縛られて、
この世界が罪人ばかり集まっている地獄みたいな世界になったわけであります。
つづく・・・