どこにでも素敵な言葉はあるのだろう。
自分の狭い世界の中で出合える言葉は数少ない。そんな中で、心に響く言葉に出合うと嬉しい。
「いつもポケットに ショパン」という漫画の中で音楽の指導者が次のように言っている。
「私が君らに教えることは、絵画の世界でたとえれば、単にパネルに紙を貼る技法でしかない。
そこから先は、一人できみが自分で絵具を選び色をつけていくんだ。
絵には作者自身があらわれる。
見聞を広めなさい。頭を柔らかくし、いろいろな考え方のできる人間になりなさい。
自分を磨けば磨くほど、美しい絵が描けるだろう。」
絵も音楽も文学も根底は同じなんだろうと思う。
今回も酒井治の詩と版画をお届けします。
絵を観て、詩を読んで下さい。心に響くものがあると思います。
「子供」
強くでると強くかえる
弱くでると弱くかえる
子供って正直だ
その正直さを知らないで
感情的になっている
自分がなさけない
「発見」
子供の目は偉大だ
何かをいつも発見している
大人達が考えつかないような事を
子供たちは見つけている
それを語っている
子供の目は生き生きしている
発見とは
そんな小さな所から
始まるものではなかろうか