かなりの確率で日本人が訪れる「ハロッズ」。買い物なんて退屈なだけ!と思ってる人も足を運ぶだけの価値はあります。
でも大きなお店ですから事前の予習が大切です。
●最寄の地下鉄駅は「ナイツブリッジ」。この駅、出入り口が珍しく2つあります。ハロッズに行くには必ず西よりの出口から出ましょう。反対から出るとかなり時間をロスします。地上に出るとすぐにハロッズの入り口があります。入り口にはガードマンが立っており、ドレスコードのチェックをされます(笑)。少なくともリュック等を肩に掛けていると手に提げて入店するように声をかけられます。
●ハロッズの建物は一見するとプロンプトン・ロードに面して横長の建物のように見えますが、フロア案内図を見ると歪んだ5角形の形をしています。その中が多くの部屋で仕切られ、床の高さも場所によって違ったりするものだから、巨大な迷宮のようです。事実結構迷いますよ。とにかく案内図(日本語版もあります)をインフォメーションでゲットして探検を始めましょう! まずはトイレの確認から。日本の感覚だとトイレは端っこにあるイメージですが、ここハロッズでは多くはど真ん中にあります。それに有料です(全てのトイレが有料かは分かりません。レシートがあればそのまま無料で入れますが・・・)。
●やっぱり外せないのが、G階(日本では1階))のフードホール。世界の食材が優雅に並んでいます。日本のデパ地下の方が断然インパクトがあるのですが、そこは天下のハロッズです、見て歩くだけでも十分楽しめます。すしバーやオイスターバーのカウンターもあり、簡単な食事も取れます。(ただし大勢の衆目の中での食事となりますが)
ちょっと日本人の感覚と合わないのは、フードホールの隣が香水売場だったりすること。
●スターウォーズに出てくるR2D2の頭のようなクルクル回る防犯カメラが全ての部屋に配置されています。どうも自分が自動追尾されているようで、ついカメラ目線になってしまいます。
●取り扱っているブランド品は誰でも知っている高級ブランドばかりですが、同じバーバリーでもハロッズオリジナルのバーバリー(2つタグが付いていてそれほど高くない)があったりもします。(現在もあるかは不明です)
●中央部にあるエスカレータ(EGYPTIAN ESCALATOR)のLG階(地階)には亡くなった御曹司とダイアナ元妃のメモリアルコーナーがあり、ここだけは写真撮影が許されています。でもちょっとお涙頂戴的でやりすぎ・・・。
●館内にはレストランやカフェなどもありますが、全体的に値段が高く、サービスも画一的かな。
●私が個人的に好きなのは2階にある「Old Maps&Prints」の部屋。古い地図や本の挿絵などをマット付きシートで販売しています。こういうアンティークな印刷物は専門店やフリーマーケットを巡って掘り出し物を見つけるのが醍醐味なんでしょうが、時間がないときにはここは重宝します。細かく多色刷りされた古地図やコミカルな挿絵、ボタニカルイラストレーションなどが、沢山見ることが出来ます。価格は高い!ですが、額装すればお洒落なインテリアとして使えます。私は2枚の地図を購入し、日本で額装して自宅玄関に飾っています。
●けっこう充実しているのがアウトドア関連やガーデニング関連です。「Barbour」などの王室御用達狩猟ウェア(このワックス付きのジャケットってどうやって日常使いこなすのでしょうか。)なんかがどっさり。もちろん馬具も揃っています。そしてホームセンターで売ってる物とは格が違う園芸道具たち・・・。そのまま飾り物になりそうな物もあります。
●ハロッズには買い物以外のサービスも充実しています。館内には銀行、チケットエージェンシー、床屋、パブ、フィットネスクラブ・・・なんてものもあります。
●お土産を買うなら4階(5階)のハロッズワールドかLG階(地階)のハロッズショップへ。ありとあらゆるハロッズグッズで一杯です。もちろんフードホールの紅茶やジャムもお忘れなく。三越でもグッズの購入は出来ますが、種類の多さはご本家ならではです。
時間の都合でお土産が買えなくても大丈夫です。ヒースロー空港の各ターミナルにもハロッズの出店が必ずあります。あせって買わなくてもたいていのグッズはここでも売っています。出発便の待ち時間、残ったポンドの消化がてらにのぞいてみるのもいいでしょう。
フロア案内図は→
ハロッズのHPは→