ドラマ「白洲次郎」、なかなかに面白い作品です。最終回も絶対観るぞ!と勇んでおりましたら・・・・、あれあれ、次回は8月放送だって・・・。この辺が、プリンシプルじゃないですね。NHKさん。どうして8月まで半年も引っ張るのでしょうか?
P・G・ウッドハウス
「ブランディングズ城は荒れ模様」
ドラマでも大きく語られていました「ノブレス・オブリージュ」。「高貴なる者の義務」と訳されるこの言葉、高貴なるおバカが多く集うブランディングズ城にも、もちろん備わっています。ただし、その言葉が使われるのは、エムズワース伯のあまりのおバカな発言に業を煮やしたレディー・コンスタンスが、伯爵の頭に殴りかかるのを寸止めで思いとどまるという場面。ご本家の方々の日常における「ノブレス・オブリージュ」とはこういうものなんですね。(笑)
カントリー・ジェントルマンを実践した白洲次郎も、ブタと日々暮らしを一にするエムズワース卿の泥と糞にまみれたツイードジャケットに比べれば、少し色あせて見えます。
この「荒れ模様」は先に出た「夏の稲妻」から10日後の物語という設定です。御馴染みな登場人物に加え、イギリスの支配階級がその存在に震え慄く「ギャラハッド閣下の回想録」の原稿を奪取すべく、城に乗り込む大出版社の社長が更なる大混乱を巻き起こすのです。
格差婚に果敢にチャレンジするコーラスガール「スー」の運命は!いかに!