英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

オーケストラ

2010-05-10 | 日常
映画「オーケストラ」を観に行った。
連休の2日目、日曜日、10時開演の回で鑑賞。
朝一番にも係わらずほぼ満席。
午後の部は2回とも整理券を発行しているほどの人気のようです。
来ている年代は・・高いぞ!

体制に盾ついた故に劇場の掃除人に甘んじているかつての名指揮者フィルポフ。彼がたまたま目にしたFAXには、パリの劇場から楽団を招聘する文面が・・・・。かつての仲間を集めて自らがパリで指揮棒を振ろうという大胆かつ無謀な計画がスタートしたのですが・・・。次々に降りかかる難題も持ち前のロシア魂で奇跡の連続で解決、とうとう夢に見たパリの舞台に立つ日が訪れます。競演するのはフィリポフが指名した美貌のソリスト、アンヌ=マリー・ジャケ。曲目はチャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op,35」。
筋書きは相当に乱暴、でも笑いたっぷりな演出、って書くとフランス版「のだめ」映画かいな?と思われるかもしれませんが、後半明かされる時代を巡るお話にはちょっと泣かされます。かなりくたびれたオジサン、オバサンがもう一度輝くために。指揮者は過去のわだかまりを捨てて前向きな人生を取り戻すために。ソリストは真実を知り自分のアイデンティティを確かめるために。そして現役共産主義者も・・・。協奏曲はフィナーレを迎えます。
ジャケを演じるメラニー・ロランが美しい。