英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

このミス3位ですが・・

2012-01-27 | イギリス

 

 皆川博子「開かせていただき光栄です」

 

18世紀のロンドン、外科医ダニエルが教える解剖教室を舞台に繰り広げられる死体ゴロゴロサスペンス。
筋も良く練られているし、当時のロンドンの情景も上手く描かれている。スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の前身たるボウ・ストリート・ランナーズの存在などが興味深い。そして何より読みやすい。でも、何か違和感が・・・・。
どう言ったらいいのかなあ・・・、どうしても登場人物が金髪の鬘を被った日本人に見えて仕方が無いし、それぞれが順番にきちんと大声で台詞を言っているというか・・・、そう、演劇を観ている感じなのです。だから、分かりやすいし、スピーディーで面白いのですが・・。