英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

まだまだクリアではないけれど・・・

2013-06-06 | イギリス



コニー・ウィリス「オールクリア 1」




「ブラックアウト」の続編ですが、これまたボリューミーで2分冊・・・・。
「・・2」は近日発売ということで結末は分からず全体をコメントすることは出来ないのですが

降下点が開かず1940年のロンドンに取り残されたオックスフォード大史学生3人。
降下予定期間内の空襲情報(どこに爆弾が落ちたか・・)は事前にインプットされていたが
今後は情報がなく爆弾に吹き飛ばされる危険も大いに増大する
降下点の不調は、彼らの行動が歴史を変えてしまったからなのか
彼らを送り込んだ未来側の問題なのか・・・
デッドライン(同一時間に同じ人間が2人存在することはできない)の問題も浮上してきた
思い悩む3人のいささかヒステリックな言動がちょっと興ざめなのだが・・・

歴史研究の対象としてタイムマシンを使って過去を観察する史学生なのだが
ちょっと研究テーマが凡庸・・・・?
「地方屋敷のメイドとなり疎開児童を観察する」
「アメリカ人従軍記者となりダンケルクの英雄を見つける」
「デパートの従業員となり空襲下のロンドン市民を観察する」
せっかく研究対象となる時代にいるにもかかわらず、彼らは帰ることばかりを気にしているのがちょっとね

この「1」では後半のセント・ポール大聖堂の空襲が大きな山場かな


おもしろいサイトを見つけました
ロンドンの地図上に空襲時に落ちた爆弾をすべてマッピングしたもの

http://www.bombsight.org/#15/51.5050/-0.0900