英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

婚約指輪はお給料の3か月分・・・・・

2013-06-27 | イギリス


おじさん世代以上の人はご記憶にあるかと思いますが、
かつて、映画館では本編上映前の広告で、
ダイヤモンドのデビアスのイメージ広告が流れていました
「ダイヤモンドは永遠の輝き」というフレーズが流れ・・・
最後に
「婚約指輪はお給料の3か月分が目安です」というコピーが聞こえると、
客席に座っているカップルは、決まってクスクス笑い、
独り者の男の子、女の子はため息をつき、
結婚申し込みを真剣に考える男は
「3か月分って、額面かな?手取りでいいのかな?」
なんて考える一瞬なのでした
さて、このデビアス
南アフリカの巨大ダイヤモンド利権企業体ですが、
作ったのは、あのセシル・ローズですね
「ダイヤモンドは永遠の輝き」は企業ブランド名をあえて抑えたマーケティングで
その後のイメージ広告のお手本になったとか
「3か月分・・」は当時の日本の市場マーケの結果で決まっており、
国によっては「1ヶ月・・」のところもあったらしいです

このデビアス社も登場する

イアン・フレミング「007 ダイヤモンドは永遠に」

おっとデビアスとまんまいっしょのタイトル・・・
ボンドの今回の任務は
南アフリカからダイヤモンドを密輸する黒幕を暴け!というもの
敵はスパイやテロリストではなく、アメリカのギャングたち
ギャングというのはボンドにとっても、なかなかにタフで恐ろしい存在なのだ
なんせ、こそこそすることがあっても
怒らせれば、白昼堂々殺し屋を送り込んでくるのだから
密輸の運び屋になりすましたボンドは渡米に成功
うまくギャングの懐にもぐりこんでいくのだが・・・
舞台は欲望蠢くラスベガス、そしてクィーンエリザベスⅡ世での脱出劇
展開はシンプルですが、そこそこの密度感でした