英国的読書生活

イギリスつながりの本を紹介していきます

「働かないのは紳士のしるし」

2007-02-22 | イギリス
「いつか晴れた日に」

原題は「Sense and Sensibility(分別と多感)」。ジェーン・オースティンの同名小説を映画化したもので、主演のエマ・トンプソンが脚本を担当、監督はアン・リーでアカデミー脚色賞を受賞しています。ダッシュウッド家の当主が病で死去し、財産は先妻の子に譲られることになる。残された妻と3人の娘は、住みなれた屋敷を追われ、田舎のコテージで暮らすことに。何事にも控えめな長女エレノア(Sense)と、言いたい事ははっきりと口にする次女マリアンヌ(Sensibility)それぞれの恋の物語です。美しいイングランドの田園風景がいいですね。ロケ地はナショナル・トラストが管理する歴史的な館がそれぞれのシーンで使われています。J・オースティンお得意のアッパーミドルクラスのお婿さん選びのお話ですが、この時代の家督相続って大変ですね。男だと次男以降は最初から諦めて牧師や軍人や法曹界へと職業を求められますが、女性は運命に翻弄されるのです。
エマ・トンプソン演じるエレノアが、想い続けた相手(ヒュー・グラント)の言葉に感情を爆発させるシーンが印象的です。次女役のケート・ウィンスレットなど脇役人もいい演技をしています。
ありえないお話なのですが、何故かありそうに思える、というかあって欲しいお話に思える映画でした。


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